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Posted by ブクログ
哲学書のなかでも、難解と言われる本の一つ『存在と時間』を、できるだけ嚙み砕いて、要点を抑えたのが本書である。「現存在」や「世界内存在」など、普段の生活では使わない用語を、本書の著書である筒井康隆が、読者が今後、『存在と時間』を理解できるように手助けしてくれる。入門書として本書以上のものはないだろう。哲学書の解説であるにもかかわらず、所々ユーモアな表現もあってか、硬質な内容を和らげてくれる。このような工夫が施されているのが入門書と言われる所以である。それだけではない。本書の解説を担当する大澤真幸も秀逸である。『存在と時間』は、人間の死に対する指南書として読み込める。そのため、読者自身が精神的に不安な時、とくに日々死を意識してしまう人が読むと、ハイデガーの主張に共感できるのではないだろうか。
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