筒井康隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さすが「SF御三家」の一人!
ミステリー作家ではない事を逆手に取った書き方!面白い!
別に映像化などは、意識してないかもしれんけど、これが映像化された時、どうなるか思い浮かべてしまう。
(実際に、テレビでは、深キョン主演で映像化。アニメにもなった)
富豪刑事…金に物を言わせて解決するとか笑けるけど、誰も困らんのならアリやと思うわ。
もっと大きな事件にお金使う方が良いのかもしれんけど、こういう普通の事件に使うからこそ面白いんやろな。
各話とも、吉本新喜劇のように同じ流れで始まる。で、富豪刑事がお金を…
まっ!弱い人の為にドンドンお金使ってな! -
Posted by ブクログ
「残像に口紅を」で筒井先生熱が呼び戻されたのだけど、一気に読んでしまってすぐに冷めてしまうのももったいないので、ちょっと時間をあけてこの本を本棚から引っ張り出してきた。
どの小説もアイロニカルで痛快。1960~70年代の日本をシニカルにとらえているのだけど、当時から50年以上経ってもその皮肉が色褪せてないのがすごい。50年経った今なら、当時をふり返ってシニカルに書くことはたやすいだろうけど、筒井先生は当時同時進行でそれをやってのけてるのがすごい。
そして、50年経った今の日本に対しても、これらの小説にこめられた皮肉がそのまま適用できてしまうかもと感じられ、とっても反省させられたりもした。 -
Posted by ブクログ
2014年から2017年くらいにかけて行われた筒井康隆が自作について語るトークショーや対談集をまとめた一冊。筒井康隆の素晴らしい記憶力と、インタビュアーである編集者の博覧強記ぶりによって、どのように名作の数々が生まれたのかを知ることができるし、当然その誕生の背景も様々な面白おかしいエピソードに彩られている。
個人的に一番面白かったのは2008年に発表された「ダンシング・ヴァニティ」の誕生秘話であった。本作は”差異と反復”という言葉そのものであるように、ストーリーが微妙に差異を孕みつつ繰り返す反復されて生きながら進んでいく。
その背景には、新潮社に対して試しに原稿料を半額で良いと言ったら、先方 -
Posted by ブクログ
おもしろかった。
AIという言葉こそ使われないものの、発達しきった人工知能が人間の欺瞞をあばく話がいくつかあって(いじめないで、やぶれかぶれのオロ氏など)すなおに笑える。「時越半四郎」は、AIではないけど、やはり日本人の不可解な思考回路を笑いとばす話で最後にちょっとしんみり。しかし、これ、1966年初出だから50年以上前だけど、今も変わってないどころかいっそうひどくなってるんじゃない?
「しゃっくり」はタイムループの話。このアイディアだけで長編も書けるのにね(北村薫の『ターン』とか)。最後に憑き物が落ちたようになる人々がおかしい。
「慶安大変記」は、初出が高3コースだったという大胆さが笑え -
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読書の極意と掟 筒井康隆著
48億の妄想が筒井康隆さんとの出会いでした。
筒井康隆さんのバックボーンを勉強せずに購読しました。
当時の執筆内容が、現代の日本とアジアの緊迫した状況と重なっていることに先見の明を感じたことはいうまでもありません。
そこで、手にしたのがこの小説です。
筒井康隆さんが何を購読し、何を見出したのか?
一冊ずつ約2ページで紹介しています。
筒井康隆さんが好きならば、ぜひ手にとって欲しいです。
三島由紀夫著「禁色」。
筒井康隆さんが打ちのめされたとありました。
「作家になるにはそれなりの修行が必要である。」
プロの世界で長きにわたり価値を提供するひとは、デビュー前か -
Posted by ブクログ
スラップスティックな11の短篇を収録。ドタバタながらも風刺の効いた作品ばかりで、クスッと、ときにワハハと笑いながら読み進めることができましたが、特に以下の作品がおもしろかったです。
・ヒノマル酒場:マスコミを信用しない酔客たち。マスコミ不信はそんな昔からあったとは。カオスな展開がとっても好き。
・農協月へ行く:「農協ツアー」なるものを初めて知りました。成金たちが騒ぎ立てる姿はヒノマル酒場と同様、カオスです。
・人類の大不調和:大阪万博(1970年)に突如出現する殺戮されるベトナム人や飢餓のアフリカ人たち。世界中の負の側面に翻弄される展開に、万博に対する皮肉を感じざるを得ません。
読み終えて