筒井康隆のレビュー一覧

  • 残像に口紅を

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    物語が進むにつれて音が消えていき、終わりの方は、日常生活ではまず使わないであろう単語で埋め尽くされ、日本語の奥深さを感じた。また最後には、音分布についての真面目な考察論文が掲載されており、日本語学を学んでいるような感覚になりました。

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    2025年11月24日
  • 富豪刑事

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    アニメの富豪刑事とは、全然違います。アニメは、別物。

    深田恭子主演のドラマのほうが、小説の世界観を醸し出している感じがします。男女逆転してますが…

    小説の語り口は、軽妙なので好きだ。小説には、小説の面白さあり。

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    2025年11月17日
  • 残像に口紅を

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    世界からだんだんと文字が減っていくという実験的な内容の作品。読み進めていくにつれて使える文字が減っていくが意外と読めるなと。代用できる表現が日本語には多くあるんだなと実感できた。最初の方は無くなった文字と使われてる表現を照らし合わせこの単語を言いたいんだなと考察してたけど後半からはそんなこと考えれなくなった。奥さんの名前が使えなくなるけど妻という言葉は使えるからその人がぼやけて見えるみたいな表現は面白かった。後半は当たり前だけど似たような語を使うからリズムはいいけど読みにくい。
    本の終わりにこの作品の考察をしてる内容があるけど、そこも興味深かった。

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    2025年11月08日
  • 残像に口紅を

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    ネタバレ

    音が次第に消えていく中で、ここまで読める文章を作れるのはすごいなぁと思った。

    導入ですでに「あ」が消えているという魅せ方には感動した。うわっほんとやってなった。
    娘が消えるシーンの口紅を残すというフレーズおしゃれすぎる。

    難解な物語だった。いろんな本を読んで再読したい本。

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    2025年11月02日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    1972年『家族八景』その後シリーズは『七瀬ふたたび』『七瀬 時をのぼる』『七瀬 森を走る』と続き、2010年『七瀬ふたたび』が映画化された。因みに1965年『時をかける少女』は1983年映画化、2006年アニメーション映画化、そして2010年リメークで映画化された。筒井康隆と言えば、七瀬シリーズより圧倒的に『時をかける少女』が有名である。

    精神感応能力者/テレパスという異能力を持って生まれた七瀬は、自身の力を隠すために住居を転々とするお手伝いさんとして働いている。小説では8つの各章ごとにトラブルを抱えた家族のお話が展開される。七瀬の父がESPで高得点を出してはいるが能力者ではない件や、七瀬

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    2025年10月28日
  • 時をかける少女

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    時をかける少女は、若干、時代を感じさせる設定。時をかける少女の未来への淡い希望が、忘れてしまった記憶と共に蘇って、いつか本当に素敵なあの人と出会えますように…思わせてくれる最後でした。

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    2025年10月23日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    パニック短編集とのことで^^;
    筒井康隆先生のお話は、破茶滅茶でもあるのに、結構記憶に残るストーリーも多いんですよね
    本作だと、「農協月に行く」とか忘れられなくなりそうで嫌だなぁ^^;
    でも、嫌いじゃないんですよね(笑)

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    2025年10月21日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    『七瀬ふたたび』からの繋がりが全くなく、唐突に学校篇が始まった。冒険的でハードボイルドな前作とは異なり、いきなりミステリー小説のような調査が始まり、あの緊迫感はどこに消えたのかと戸惑い、置いていかれる思いがした。

    これまで物語の舞台は家族から国へと広がってきたが、本作では宇宙や神にまで拡大した。さらに置き去りにされた感覚を覚える。

    しかし、前2作との繋がりを探しつつ「これは一体何の話なのか」と思いながら読み進めると、最後の最後で一気に収束していった。

    自分の感情や記憶までもが宇宙意志に関与されていることに気づく不幸。恋に落ちることを「心を奪われる」と表現することはあるが、そこに第三者の意

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    2025年10月15日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    ユーモラスなもの、ブラックなもの、ロマンチックなものまで多種多様なショートショート34編が詰め込まれている。

    多様であるがゆえに、普通にショートショートらしい意外な結末を楽しめるものもあれば、眉をひそめるようなもの、何を書いてあるのか理解できないものもある。50年も前の本なので、当時としては実験的だったり過激だったりするのかもしれないな、と思うこともあったが、実際のところはよくわからない。

    要するにレビューに困る。

    万人にお薦めというわけにはいかないかもしれないが、とりあえず筒井康隆という作家の攻撃範囲の広さを感じるにはよい本だろう。

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    2025年10月13日
  • 富豪刑事

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    ネタバレ

    昔、深田恭子でドラマをやっていた気がしたので主人公が男性だったのが驚いた。大助があんまりボンボンではなかった気がする。周囲のキャラクターが面白くて楽しめた。ミステリとしてもしっかりしていたし良かった。もっとシリーズ書いてくれたら楽しかったな~。

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    2025年10月04日
  • 時をかける少女

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    ネタバレ

    表題作「時をかける少女」は学習研究社「中学三年コース」1965年11月号から「高校一年コース」1966年5月号に連載された。このほかに「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」の2作を収録。
    大林宣彦監督、原田知世主演で映画化され1983年に公開。尾道を舞台とした「尾道三部作」の1つ。

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    2025年10月03日
  • にぎやかな未来

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    ネタバレ

    「超能力」「帰郷」「星は生きている」
    「怪物たちの夜」「逃げろ」「事業」「悪魔の契約」「わかれ」「最終兵器の漂流」「腸はどこへいった」「亭主調理法」「我輩の執念」「幸福ですか?」
    「007入社す」「踊る星」「地下鉄の笑い」
    「ながい話」「スペードの女王」「欲望」
    「パチンコ必勝原理」「マリコちゃん」
    「ユリコちゃん」「サチコちゃん」「ユミコちゃん」「きつね」…。

    年始に見た『100分de筒井康隆』で「到着」の話が出ていて、気になって読んでみた。たった5行でちゃんと結末をつけてるの凄いな。

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    2025年09月26日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    よく文房具にここまで個性を持たせられるよなぁ。頭の中どうなってんの?!?
    第一章では狂気の文房具軍団のメンバーが次々に現れオモローと読み進めるものの、第二章に入ったところで鼬族の歴史が全然頭に入ってこなくて、第二章はほぼ読んでない。
    鼬族の数が多すぎてうんざりしてね、誰が誰かもわからんくなるし、ここを読みきった人ほんとに尊敬する。でも正直、第二章を飛ばして第三章を読んでも全然大丈夫だった。(読んでないくせに言う〜)
    第三章からはまた狂気の文房具軍団も登場するし、結末が気になるから読んだけど、まあ筒井康隆の小説なら他にもいっぱい面白いのあるし、あえてこれを勧めることはないかな。

    でもね、狂気の

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    2025年09月21日
  • あるいは酒でいっぱいの海

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    筒井康隆初期のショートショート
    いつも読み終えたらバーコードからここに登録するのだけれど、バーコードがない
    180円。POSシステムのない昭和54年の本

    昔はよくあったタイトルオマージュの洒落た表題作や、理屈はあれど完全におちゃらけであろう「ケンタウロスの殺人」、もはや落語のような「体臭」
    全30編(+ケンタウロスの殺人解明1編)

    初読時はスラーっと読んで「ふむ」程度だったのだけれど、ショートショートが最近ないせいかこのテンポ感で読める筒井節は一周し、ようこんなん真面目に書くなあと楽しめた

    にしても1番驚いたのは本編でなく解説山野さん
    この人一体いつからここにいるの、これ一応初版やぞ……

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    2025年09月21日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    事前情報は叙述トリックのみ。それ以外はノーガードで挑んであっさりKO。騙されたいのに騙されない様にきちんと読んだんだけど…ちゃんと騙されてスッキリ。内容が明瞭で読みやすい。

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    2025年09月17日
  • 時をかける少女

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    ★2.5かな。
    大学の時に読んだはずだけどまったく覚えておらず、イメージは原田知世と最近のアニメ、情けなし。
    しかし改めて読んでみるに、筒井康隆感があんまりなく、かつ、古さを感じる。この作家には時代性を感じない印象を持っていたのだけれども、そうでもないのかなと思った次第。
    やっぱり時代を超越した作家・作品というのは限りありということかと。

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    2025年09月08日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    七瀬3部作の3冊目

    果たして七瀬の命は助かったのか?
    前作の続きが気になる……と思ったら!

    今作、舞台は私立高校の教務課事務員の七瀬
    ⁇あれれ…

    特異な精神構造を持つ学生香川智広に興味を持ち調べてゆく
    彼は本人の力ではなく、絶対絶命のピンチに遭遇すると、何者かの「意志」で助けられ危害を加えようとする相手はてひどい反撃に遭う!

    (これって既視感!十二国記 魔性の子の高里のようではないか!)

    2作目最後、七瀬は命を落としたか?
    と思われたのに、何と3冊目では、女神?宇宙の意思?が七瀬を再び生かして、女神が人間であった時の息子智広と七瀬を操ってゆく‥‥絶句

    七瀬の人生は、超能力を持って生

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    2025年08月30日
  • 短篇小説講義  増補版

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    読む側にとって短編小説は1話完結のドラマを見るようなもので気楽なのだが、そうか、書き手にとってはそんな厄介なものなのかと態度を改めたくなった。例に挙げられていたのは読んだことのない作品が多く、ネタバレされても是非読んでみたいと思うものばかりだった。

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    2025年08月10日
  • 時をかける少女

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    ネタバレ

    平仮名が多い
    なぜそこが平仮名なのか
    『かの女』とか『ゆり返しがくる』とか『かんしゃくもちの』とか他にも平仮名だらけで読みづらいと思ってしまう、内容はおもしろかったけど短編なのでそこまで感情移入ができず
    『時をかける少女』こういう話だったんだ!と感心
    ラベンダーの香りがなくなる世界がきてしまうのは悲しいけど文明が発展してそうで夢があるなぁ
    普通に戻りたい主人公ががんばる
    『悪夢の真相』怖いと思うことの原因を探る、一応原因ってあるんだね
    『果てしなき多元宇宙』色々な世界線へテレポート?してしまう、どの時代も少しづつ変わってて変

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    2025年08月04日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    解決部分がページまで記載されている丁寧さ。読んでいくと違和感はけっこうはっきりしているので辿り着きやすいけれど、犯人がトリックをどうこうするよりも読者向けのトリックのほうが楽しいので良かった。

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    2025年08月03日