筒井康隆のレビュー一覧

  • カーテンコール

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    端々のワードセンスは流石と思いつつ、個人的には「夜を走る」が面白すぎたせいで、筒井先生の短編集に対する期待値が上がりすぎていたように思う。
    インタビューで御本人が「書く力が弱くなった」とおっしゃっているし、収録作品の内容からしても筒井先生なりの終活の一環のつもりなんだろうか。
    ちなみに御年89歳、うちのばーちゃんと同い年です。それを考えると無理に「書け」と言うのは酷な気もしますが、やっぱり、もう一発ガツンとくるやつ読みたいなという気持ちも正直あります。

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    2024年01月07日
  • 笑犬楼vs.偽伯爵

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    口の汚い頑固な爺さん2人の罵り合いを期待していたのに、見事にうらぎられる!
    互いに気を遣い合うかの如き美辞麗句の数々!

    それにしても、蓮實さんが「◯◯させていただく」表現を連発していることに、ガッカリしました…。

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    2024年01月04日
  • 繁栄の昭和

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    同タイトル作の短編を含む短編集。
    筒井康隆ワールドを短編集として味わえる!?ってな感じかな。
    SFやミステリーにユーモア作品に・・・なんか理解できなかった作品など
    個人的には、面白い作品と微妙な作品の集まりで全体的には面白いか
    というと微妙な気がしてなりません。

    複数の文芸誌に掲載された作品をまとめたものなので、
    どうしてもまとまりがあるとは言い難いため、面白い作品と
    微妙な作品とがまとめられたという感覚で読みました。
    面白い作品や良作と感じる作品が多い中で微妙な作品のせいで
    ページ数のわりに時間がかかった感があります。

    「科学探偵帆村」、「メタノワール」、「つばくろ会からまいりました」

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    2023年12月31日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    テレパシーで正体を暴き、人間が怖い事をヒタヒタ伝える前作『家族八景』とは根本的に属性が異なり、こちらは異能者を前面に押し出したいわゆる完全なSF作品。
    映像化出来そうなドラスティックな展開だが、テレパシーを舞台装置として文学的に消化した前作が好みの自分としては、今作はどうしてもノリ切れなかった。

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    2023年11月26日
  • 時をかける少女

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    よくメディアミックスされているのに未だに話を知らないのでいい加減読んでみようということで。意外と短い話でびっくり。会話に古さを感じるけど仕方ないかな。学生同士のSF×ロマンス、いわゆるジュブナイル?若いときに読んだらロマンを感じたかもしれないけどこの時代、この年齢になってはもうさすがに響かない笑
    むしろ筒井康隆の著書は小学生の頃に家にあったメタモルフォセス群島やら奇特な設定の短編集ばかり読んでいたので、こんなに爽やかな話も書く人なのだとは知らなかった。ある意味で物足りない笑

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    2023年11月11日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    小松左京『日本沈没』のパロディで、日本列島以外の文明を持った人類が住む陸地ほぼすべてが沈没してしまった世界を舞台に、唯一残った日本へ殺到する、世界の著名人の悲惨な境遇と世界で一番偉い人種となる日本人と三等市民である外国人の軋轢を描いた小説。第5回(1974年度)星雲賞短篇賞受賞作品(ちなみに長編賞は『日本沈没』)。
    2011年、原因不明の天変地異でアメリカ大陸が1週間で海に沈む。大統領はじめ国外脱出しようとする人々で大混乱に。をの後、中国大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸が沈没。田所博士は日本列島だけが無事だった理由を解明していた。避難民で人

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    2023年11月08日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    『鮮やかさはほとんど皆無』

    題名からしてなんとなく鮮やかそうな場面も
    あるのか…?と思いきや全く反する
    全体的に何だかどんよりというか洞窟の中を
    ひたすらゆっくり進んでいるような感覚
    決してそれが居心地が悪いという訳では無いが、
    思考がポジティブになるような場面はほとんど無

    人間の醜さが小気味良く表現されている場面が
    多い印象のため、好みはあるが面白みは沢山ある

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    2023年11月02日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    自分と同じ年代に書いた存在と時間という本、それをわかりやすく解説してくれる本。知らないことがたくさんある。週末は哲学について考えたが、考えがかえってまとまらず混乱中

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    2023年10月29日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    パニック短編集。

    パニック短編集と言いつつ、どれもシニカルな視点が効いており、中でもヒノマル酒場が共感出来た。

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    2023年10月22日
  • 富豪刑事

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    お金を湯水のように使って事件を解決する短編集。
    ミステリというよりかは、エンタメ&コメディな作品。
    筒井康隆らしいギャグやメタが大量に含まれていて、面白かった。

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    2023年10月05日
  • 活劇映画と家族

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    筒井さんの映画に対する愛情が溢れた「備忘録」のような作品。それ以上でも、それ以下でもないように思う。変わらずの「〜のだ」「〜のである」文末も健在であるのだ。
    ただし、この「作品紹介」はひどすぎる。ほめすぎて筒井さんが赤面する。

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    2023年09月16日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    なかなか暗い話だなーっと思った。
    わが身を守るために人の心を読める女性が、8家族の家政婦をするお話。

    人のここを読めると、人が考えている悪いところ本音があばかれる。
    心の内容があまりにくさっていて、自身暗鬼になる。
    人ってこんなにくだらないことを考えているのだろうか。
    心の中の本音は暗いことが多いのだろうけど、それを知ってどうするの?
    って感じで人の本音はくだらないってことを教えてくれるだけで、
    いい印象をもてる小説ではなかった。

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    2023年08月25日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    ネタバレ

    殺人事件からスタートしたのでミステリかと思いきや全っ然違うストーリーだった。めちゃくちゃ難しいのに、なぜかテンポよく読めてしまった。どれだけ理解できたかわからないけど、先を読みたいと思う小説だった。こういうタイプは初めて読んだ。
    バラバラ死体の腕だけで、なぜ女性と断言できたのかがずっと不思議。

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    2023年08月14日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    黒い。
    グロいとか暗いのではなく、黒い、という印象。
    人の心は様々なジレンマによって成り立っているんだなぁ。
    特に1話目の奥さんの気持ちは、まるで私の心を透かしているようでどきっとした。
    深いことを考えたくないが故に、周りのことを狭い範囲でしか考えない。思考が浅い。もっと外の世界に興味をもたなければ。

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    2023年08月05日
  • 日本列島七曲り

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    尻から生まれた桃太郎の話が一番印象的。ブラックユーモアとして秀逸だけど、今読むには少し古過ぎるかな。48年前(1975年)の作品。

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    2023年07月20日
  • パプリカ

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    能勢の神経症の原因と、その原因が子どもの頃の記憶が故郷を離れてしまい、そのまま留まっているために起きてしまっていることが面白い。

    後半は夢と現実が交錯・混同し、何でもありの展開に!

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    2023年07月08日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    高見広春の『バトル・ロワイアル』が1999年らしく、この老人版バトロワは2006年。筒井康隆がこの先行作品を読んだかわからないが、確実に意識してるというかパロってる。きんさんぎんさんはさすがに苦笑する。
    70才以上の老人に町内で殺し合ってもらうというのは、デスゲームもので溢れた昨今でも見かけないブラックさで、Netflixあたりで実写化してもらえればイカゲームに並ぶんじゃないかと思うがいかがでしょう?
    筒井らしいおふざけも多いが、老人たちの死に様はみんな凄惨で綺麗事も感動も排除した冷徹さがある。

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    2023年07月07日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
    色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが

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    2023年05月26日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    読み始めは単なるサスペンス作なんだろうと踏んでいたが、進めるうちに全知全能を司る神的存在が出現して話題の領域が聖書や神話や哲学、宇宙論まで達していて、理解力に欠けました。
    著者をGODに投影していて、時事問題にも回答したりと色々作品中での訴えが垣間見えらました。

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    2023年05月20日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    うーん、、
    口語体で読みやすかったけど、あんまり頭に入ってこなかった。100分de名著とかの解説方式とかの方が合ってるかも。

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    2023年05月01日