銀齢の果て(新潮文庫)

銀齢の果て(新潮文庫)

561円 (税込)

2pt

増大した老齢人口調節のため、ついに政府は70歳以上の国民に殺し合いさせる「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」を開始した! 和菓子司の隠居、宇谷九一郎の住む宮脇町には、もと自衛官、プロレスラー、好色な神父など「強敵」が犇めいている。刃物と弾丸が飛び交い、命乞いと殺し合いの饗宴が続く。長生きは悪なのか? 恐怖と哄笑のうちに現代の「禁断の問い」を投げかける、老人文学の金字塔! ※当電子版には文庫版掲載のカットは収録しておりません。ご了承ください。

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銀齢の果て(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「非常におもしろかった」と言えば、その人間性を疑われ兼ねないが、非常におもしろかった。筒井康隆氏の作品はいくつか拝読したが、『シルバー世代のバトルロワイヤル』というあらすじを読んで本作『銀齢の果て』を本屋で探し続けた挙げ句、見つけることは叶わず、結局はネットで購入して読むに至った。
    本作は場面転換や

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    社会がああだこうだ施策を練る。それに盲目的に従っていいのだろうか。無視するだけじゃ社会不適応者だけど、反抗するのはいいじゃないか、その中に人権をうたう国民の権利が含まれている。声をあげよう。SNS上の揚げ足取りは半熟未熟!と蹴散らそう。快活な惨劇が社会の病理をえぐり出す傑作。

    0
    2019年02月26日

    Posted by ブクログ

    星1にするか星5にするかでとても悩みました。
    どうせなら、星0ということが出来ないかとも思いました。
    少子高齢化により溢れかえった老人達に暗喩ではなく本当の殺し合いをさせる社会を描いた筒井康隆さんらしい狂気とエロティシズムと社会批判に満ちた不快で仕方がない作品です。

    毎度のことですが、筒井康隆さん

    0
    2015年11月11日

    Posted by ブクログ

    将来のある若者の為に高齢者には殺し合いをしてもらいます
    老人版バトルロワイヤル(地区内対戦)
    もう、筒井康隆以外が書いたら大炎上でしょ
    これイイ話にしようとも出来るんだけど筒井康隆ですよ、しません
    だからこそ、長生きって悪なのかという問いが見えてくる。押絵が風刺画ですもん。お前らのけもんにするけどこ

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    おもろかったなぁ。まず老人相互処刑制度の略称がシルバー・バトルなの人の命が掛かってる割にコミカル過ぎるし。一面に象出てきた時は外出中やったけど面白すぎて声出た。ほかにも「なんでそうなるねん」って場面が所々あって、笑いながら楽しく読めた。語り口調はコミカルだけど、散り際は呆気なくて淡白なのが良い塩梅で

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    老人であることは悪なのか、平等や差別とは何かを読者に考えさせる一冊。(深刻すぎない描写)
    シルバー相互処刑内容についての記載が割合多く、I度読んだので満足。
    登場人物全員よくいるじじばばなのに、全員が見事に交代交代主人公になるところが秀逸。

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    笑いあり、感動あり、グロテスクあり、エロあり、全てを兼ね備えた作品なのでは?
    電車の中でニヤニヤしながら読んでしまった。

    0
    2023年09月27日

    Posted by ブクログ

    老人増加対策のために政府が定めた「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」70歳以上が対象となるこのバトルは地域と期間を定めて行われる。舞台は東京の下町宮脇町5丁目、対象者は59名。最後に残った1人だけがその後に生きる権利を得るこの戦い……ってすごいなオイ!!

    Twitterで見かけて、軽い気持ちで

    0
    2023年03月22日

    Posted by ブクログ

    「親には長生きはして欲しいが、高齢化社会は困る」という、多くの人が抱えている矛盾に切り込んだ作品。

    「シルバー・バトル」当事者の高齢者や家族の内面を描けばいくらでも重くなりそうなテーマではあるが、本作はあくまで風刺の色が濃い、群像・ドタバタ劇である。エロ・グロあり。

    登場人物が多くて覚えきれない

    0
    2022年06月05日

    Posted by ブクログ

    おじおばのデスゲーム。それを遠巻きに見ている対象者以外の人間たちがいちばん怖い。
    後書きにもあったように、これは滅茶苦茶な本を書いてるように見えて、近い未来への限りない忠告のような意味が全体を通して孕まれている気がする。
    九一郎VS津幡の一騎打ちではバトル物少年漫画さながらのアツさが見られて良かっ

    0
    2022年04月12日

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