銀齢の果て(新潮文庫)

銀齢の果て(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

増大した老齢人口調節のため、ついに政府は70歳以上の国民に殺し合いさせる「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」を開始した! 和菓子司の隠居、宇谷九一郎の住む宮脇町には、もと自衛官、プロレスラー、好色な神父など「強敵」が犇めいている。刃物と弾丸が飛び交い、命乞いと殺し合いの饗宴が続く。長生きは悪なのか? 恐怖と哄笑のうちに現代の「禁断の問い」を投げかける、老人文学の金字塔! ※当電子版には文庫版掲載のカットは収録しておりません。ご了承ください。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    銀齢の果て(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    540534
  • 電子版発売日
    :
    2018年08月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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銀齢の果て(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「非常におもしろかった」と言えば、その人間性を疑われ兼ねないが、非常におもしろかった。筒井康隆氏の作品はいくつか拝読したが、『シルバー世代のバトルロワイヤル』というあらすじを読んで本作『銀齢の果て』を本屋で探し続けた挙げ句、見つけることは叶わず、結局はネットで購入して読むに至った。
    本作は場面転換や日付の移り変わりがあるにもかかわらず、章で区切ったりはされておらず、そのせいで読む手を止めることができなかった。これ程、1作を早く読んだのは初めてである。

    内容は至って分かりやすい、老人の殺し合いであり、酷く趣味が悪いことであると思う。しかし、狂気じみた殺し合いだけでなく、しっかりとした設定や殺し合いのルールもあり、終わりまで飽きることはなかった。また、老人であるが故の「死への選択」が様々である点が非常におもしろい。ところどころリアルな点もおもしろい。死にたくない者、死にたい者、美しく死にたい者、最後のやりがいとする者、気の狂った者、、、人の生きてきた過去によって、選ぶ死の姿はそれぞれで、考えさせられる部分もあった。

    普通、思いついたとしても書かないであろう本作を筒井氏が完成させてくれたことに感謝したい。
    おすすめの読み方は最初の見取り図のページを印刷して、生存者をチェックしながら読む方法だ。

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    社会がああだこうだ施策を練る。それに盲目的に従っていいのだろうか。無視するだけじゃ社会不適応者だけど、反抗するのはいいじゃないか、その中に人権をうたう国民の権利が含まれている。声をあげよう。SNS上の揚げ足取りは半熟未熟!と蹴散らそう。快活な惨劇が社会の病理をえぐり出す傑作。

    0
    2019年02月26日

    Posted by ブクログ

    星1にするか星5にするかでとても悩みました。
    どうせなら、星0ということが出来ないかとも思いました。
    少子高齢化により溢れかえった老人達に暗喩ではなく本当の殺し合いをさせる社会を描いた筒井康隆さんらしい狂気とエロティシズムと社会批判に満ちた不快で仕方がない作品です。

    毎度のことですが、筒井康隆さんに軽蔑の意を示せばいいのか尊敬の念を抱けばいいのかが分からなくなります。ただ、どうしてもこの人の文には惹き付けられてしまうのです。




    ~「あちちちちちちち」津幡は思わず手を振った。梅子の血がこれほど熱いとは思っていなかったのだ。~

    0
    2015年11月11日

    Posted by ブクログ

    老人同士のバトルロイヤルを、70歳のじいさんが書いたというだけで面白い。読み終えてから作者について調べると、同郷・同校だったこともあり、なんとなく親近感が湧いた。

    一方で筒井康隆本人は、家の近所で気に食わない若者を杖で殴りつけるなど、かなり豪快で過激な人物だったらしい。いわゆる「老害」と呼ばれるようなタイプだが、私は結構こういうジジイは嫌いじゃない。

    本書では、少子高齢化社会を「良識による悲劇」「何もできない老人の氾濫」と痛烈に批判し、介護に追われる家族の苦悩をさまざまな視点から描いている。

    そんな作品を読むと、筒井さんは自分の傍若無人な振る舞いが社会や家族から白い目で見られていることを十分自覚していたのではないかと思う。自覚したうえで反発し続けながらも、その一方でどこか負い目も感じていたのではないだろうか。

    また、本書には自身の理想的な死に様も投影されているように感じた。老害と呼ばれようが、死ぬまで気に入らない社会や若者に噛みつき続け、その果てに彼らの手で命を落とす。そんな最期を望んでいたのではないか。

    しかし現実には、誰にも殺されず、老衰でも死ねず、ただ長く生き続けてしまった。その「死に損なった老人」の姿を、主人公・九一郎に重ねているようにも思えた。

    著者を知ってからもう一度読むと、また面白い一冊だと思う。

    0
    2026年07月16日

    Posted by ブクログ

    将来のある若者の為に高齢者には殺し合いをしてもらいます
    老人版バトルロワイヤル(地区内対戦)
    もう、筒井康隆以外が書いたら大炎上でしょ
    これイイ話にしようとも出来るんだけど筒井康隆ですよ、しません
    だからこそ、長生きって悪なのかという問いが見えてくる。押絵が風刺画ですもん。お前らのけもんにするけどこうなればいいんか?おもろいか?
    あえてポップに書けるとこがまた素晴らしい

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    おもろかったなぁ。まず老人相互処刑制度の略称がシルバー・バトルなの人の命が掛かってる割にコミカル過ぎるし。一面に象出てきた時は外出中やったけど面白すぎて声出た。ほかにも「なんでそうなるねん」って場面が所々あって、笑いながら楽しく読めた。語り口調はコミカルだけど、散り際は呆気なくて淡白なのが良い塩梅で好きだった。

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    老人であることは悪なのか、平等や差別とは何かを読者に考えさせる一冊。(深刻すぎない描写)
    シルバー相互処刑内容についての記載が割合多く、I度読んだので満足。
    登場人物全員よくいるじじばばなのに、全員が見事に交代交代主人公になるところが秀逸。

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    笑いあり、感動あり、グロテスクあり、エロあり、全てを兼ね備えた作品なのでは?
    電車の中でニヤニヤしながら読んでしまった。

    0
    2023年09月27日

    Posted by ブクログ

    老人増加対策のために政府が定めた「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」70歳以上が対象となるこのバトルは地域と期間を定めて行われる。舞台は東京の下町宮脇町5丁目、対象者は59名。最後に残った1人だけがその後に生きる権利を得るこの戦い……ってすごいなオイ!!

    Twitterで見かけて、軽い気持ちで読み始めたらガチやったわ……。58人プラスαがバタバタ死んでいくし、他の地域の中継もあるから、ほんま恐ろしい速度で70歳以上がバタバタいく。最期の瞬間もそれぞれで、フィクションらしさがあり重くはないんだけど、合間にチラリと見えるリアルさが怖い。

    一番怖いのは、そろそろこういうことがリアルで起こりそうだということよな。
    コロナ禍の救急車が間に合わなくて、みたいな話はまさにコレだし(バトル期間中は区外から往診不可で持病の悪化でってのもあった)
    筒井康隆氏、恐るべし。

    0
    2023年03月22日

    Posted by ブクログ

    「親には長生きはして欲しいが、高齢化社会は困る」という、多くの人が抱えている矛盾に切り込んだ作品。

    「シルバー・バトル」当事者の高齢者や家族の内面を描けばいくらでも重くなりそうなテーマではあるが、本作はあくまで風刺の色が濃い、群像・ドタバタ劇である。エロ・グロあり。

    登場人物が多くて覚えきれないのだが、何人かに一人には山藤章二氏のイラスト(キャラクターデザイン?)がついており、これがまた良い味を出している。

    0
    2022年06月05日

銀齢の果て(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    銀齢の果て(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    540534
  • 電子版発売日
    :
    2018年08月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
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