筒井康隆のレビュー一覧

  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    最初から「ん?」って引っかかってて、
    種明かしされても
    「いや、そうだと思ってたよ」
    ってのが素直な感想。

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    2024年06月18日
  • 時をかける少女

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     グランパから始まって、富豪刑事、家族八景ときて、時をかける少女。筒井康隆代表作(?)履修月間をひとまずこれで終えようと思う。一癖あったり、ちょっと古さを感じたりはしたが、それでもなんだかとにかくすごかった。日本の「SF御三家」の一人とされるとのこと。そうか、SFってまだまだ若いんだ。

     以下備忘メモ(有名作品とは思うが、ネタバレややあり)。

    ■時をかける少女
     こういう話なんだ。切なかった。しかしシンプルで良いSF。科学技術が発達しすぎてまともな職につくための教育期間がかかりすぎるという問題を抱えている未来(後に睡眠学習によって解決されるが)って初めて見た。

    ■悪夢の真相
     まあまあ。

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    2024年06月12日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    かなりクセのあるショートショート集。
    頭の中が「???」となったり「過激では…」と心配になるような作品が多数。
    理解しがたいのに、なんか読み続けてしまう。
    もはや面白いとか面白くないとかは関係なくて、筒井ワールドを楽しむための本だと思う。
    普通の物語に飽きたらまた読みたくなりそう。

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    2024年06月08日
  • カーテンコール

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    前作「ジャックポット」よりは楽しめました。
    が、やはり流石に一篇10ページ前後の掌編では作品紹介にある「痙攣的笑い、恐怖とドタバタ、胸えぐる感涙、いつかの夢のごとき叙情などが横溢する圧倒的傑作掌編小説集爆誕」というのは少々誇大広告では?と感じざるを得ず残念。

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    2024年06月01日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    良くも悪くもくだらない。
    “アニマ”について妙に詳しくなった。
    当時の感性じゃないと笑えないものも多い中、『マイ・ホーム』なんかはFIREの苦しみを描いてたりして、今に通ずるものがあったりもする。『産気』も今のジェンダー論争に刺さるものがあって感心してたらオチがアホすぎて呆れてしまった。
    とにかくキレキレだったのは末世法華経。こんなにファニーでシニカルな創価学会批判を見たことない。

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    2024年05月28日
  • 家族八景(新潮文庫)

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     家政婦が超能力者なのである。主人公、火田七瀬は、高校を卒業したばかりの十八歳。精神感応能力者(読みは「テレパス」)で、他人の心のうちを読み取ることができる。この能力を人に知られないようにするため、ひとところに長くいることなく働ける仕事ということで、父の勧めに従い家政婦をしている。行く先々のお宅で、家族が互いに、あるいは七瀬に対して何を思い暮らしているのかが、詳らかにされる。
     …という設定を生かして描かれる、八つの家庭の裏の顔だけでもじゅうぶん面白いのに、七瀬十八から十九、そして二十歳の年へと時が流れるにつれ、心も体も変化していく様をしっかり捉えているところがまた興味深い。主人公は超能力を持

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    2024年08月22日
  • わたしのグランパ

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     グランパかっこいい!…って素直に思ってあげるけど、こういう爺さんになりたいという男のロマン的な感じなのだろうかなとも思う。グランマさんが、愛しているからこそそばにいられないという、そんな愛され方も含めて。
     「こんな爺さんになりたい」と、「こんな爺さんがすてき」は、きっと微妙に違う。たとえば、バイオレントな要素は、私なら要らない。「こんな婆さんになりたい」を描いた『ぼくの(おれの?)グランマ』があったら読んでみたい。グランマの場合、「ぼくの」と孫息子に慕われる必要があるかどうか、そこから検討が必要だ。『わたしのグランマ』でいい気もする。男なら、女なら、と性別で考えている時点でもはや私も時代遅

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    2024年05月19日
  • 笑うな(新潮文庫)

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     ほぼ50年前のショート・ショートは、今読むとどうなのか? といろいろ想像しながら手にしました。筒井康隆さんの作品は、初期作を何冊か大昔に読んだ記憶だけで、パロディやドタバタ喜劇、SFを得意としているイメージです。エンタメや純文学作品も手がけ、大分幅広い作風なのかな?

     ブラック、ホラー、シュール、エロ、グロ、寓話、風刺‥、何でもありのイメージの34篇。いろんな芸人さんが次々登場し、漫才を披露しているような感覚でした。内容によって、或いは作品全体として好みが分かれるのではないでしょうか。
     ただ、PCもケータイもない時代、漫才ブームも到来する以前に、よくもまぁこんなぶっ飛んだ話が書けたなと感

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    2024年05月17日
  • パプリカ

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    【2024年108冊目】
    精神医学研究所に勤める千葉敦子と時田浩作はノーベル賞の候補にもなるほど優秀な研究者だ。特に千葉敦子は夢探偵「パプリカ」としてさまざまな人達の夢に介在し、精神的な治療に務めてきた。だが、最新型の精神治療機器である「DCミニ」が発明されたことで、研究所で思わぬ騒動が起こり始める。

    映画の原作ということで読みましたが、これは確かに映像化して〜ってなるよなと思いました。映画もかなり複雑だなとは思いながら見たのですが、原作の方が倍以上に複雑でした。夢か、現実か、夢であれば誰の夢の中なのか、鮮やかな描写が続く中でこっちの想像力が試される話でもありました。

    映画もう1回見ようか

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    2024年05月14日
  • 富豪刑事

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    1978年の作品です。
    お金持ちの警察官と言えば、あのアニメを思い出しますが、この小説の主人公の大助も相当の大富豪。
    大助は刑事ですが、自ら進んで大金を捜査に投入します。
    なかなかコミカルな内容で面白かったです。

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    2024年05月12日
  • 文学部唯野教授

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    唯野教授がおもしろい。この息をつかせぬような文章で、なんだかケムを巻かれているかのように読み進んでいった。
    文学の話以外の、唯野教授のはちゃめちゃ?な行動や理論は始終くすくす笑わされた。

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    2024年05月01日
  • カーテンコール

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    正直オチがよく分からないものもあったけれど、文章の上手さは格別。最小限の文字数で内容がしっかり伝わる。驚天動地のどんでん返しに持って行くばかりがショートショートではない、というスタンスも感じられる。

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    2024年04月29日
  • 富豪刑事

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    新聞の書評で見たのだったと思うが、久しぶりに筒井康隆を読んでみるかと手にした。
    40年以上前の作品なので、いささか作風が古いのは否めず、今のご時世ではどうかと思う表現も散見されるが、まああくまでもエンタテインメントと割り切って読めばそれなりに楽しめる。お決まりの解決方法へ流れていくので、水戸黄門的な楽しみ方もありだけど、うーん、私はこういう感じはもういいかな、、、。
    ドラマやアニメにもなったらしい。全然知らなかった。

    なんで読もうと思ったんだろう。よくわからない。書評になんとあったのかも覚えていない。

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    2024年04月11日
  • カーテンコール

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    オチがなかったり意味がわからないものも多いが、最後の方にある「プレイバック」は別格。
    今まで筒井康隆を読んだ分だけ跳ね返ってくる内容となっており、読み終わる頃にはこみ上げるものがありました。

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    2024年04月07日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    四角い顔した昭和おじさんの夢物語(ほめてる)。
    きもかわいく愛おしい短編集。
    「きつね」「睡魔のいる夏」が良かった。
    それにしても、皆さん、奥様大好きで微笑ましい。

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    2024年03月25日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    人の心が読める能力を持っている人が もしかしたら私の身の回りにもいるのだろうか…、もし あの人がそうだったら…もしかするとあの人なんかはそうなのかも…など想像を膨らませながら読んだけれど、想像でなく現実だとしたら…。

    無心になる術を取得しなければなぁ、とそんなところへ意識が及んだものの、ストーリーも十分に楽しめた。

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    2024年03月04日
  • アホの壁(新潮新書)

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    個人的には養老孟司の「バカの壁」のほうが好きだが、筒井康隆の「アホの壁」も面白かった。アホが潤滑油となって世界が進んでいくのかもと想像すると楽しい。

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    2024年02月28日
  • パプリカ

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    アニメを先に見たことがあったので映像が再現できて楽しかった。後半のスピード感はジェットコースター。面白かった。

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    2024年02月15日
  • カーテンコール

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    短篇集だけあって読みやすいが、内容は難しくて社会風刺的。2020年末から執筆した小説を集めた本らしく、時事的な話が多い印象。
    最初の方で読むのをやめかけたが、「楽屋控」「美夜禍」「夜は更けゆく」「手を振る娘」「文士と夜警」は読みやすかった。
    「プレイバック」は作者過去作品の登場人物や亡くなった小説家などが現れて入院中の作者と会話する、作者ファンには嬉しい小話だと思う。

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    2024年02月05日
  • 短篇小説講義  増補版

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    短編小説の名手である筒井康隆による短編小説の形式や手法の極意が述べられている一冊。今では古典として扱われている海外の名作短編を取り扱っており、作家がどのような思考をもとに作品を創作したか、理解することができた。短編小説の黎明期にあたって、海外の作家が道を切り開く軌跡をたどることができた。
    世界的な作家も、作家人生のなかで一生に一度しか書けないほどに、生涯の代表作となる短編小説を作るというのは大変であることを痛感した。
    現在の日本の文学に向けて提言もなされており、非常に興味深い内容となっている。
    30年以上前に書かれた短編小説の創作論が、30年のときを経て、加筆修正により、新たに筒井康隆本人の作

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    2024年02月01日