筒井康隆のレビュー一覧

  • アホの壁(新潮新書)

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    筒井康隆が新書を出すとは。もう少し毒とブラックユーモアを期待したが、中途半端な内容だったかも。
    著者が30年前に書いていたら、もっと過激な「アホの壁」になってたかもしれない。

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    2019年07月08日
  • にぎやかな未来

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    超短編って入り込めるのかなと思ってたけど、数個読んだあたりから空気感に入っていけた。
    今まであんまり短編は読まなかったけど、いろんなアイディアを膨らませるって意味では、このタイプのものも面白いのかも、と思えた本。

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    2019年06月30日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    久しぶりだなぁ筒井康隆さん!
    「ライトノベル」という触れ込み、いとうのいぢさんのイラスト、
    それらが見事にミスマッチに感じる、エロくてグロくてイテテな世界(^^;。
    (まあ確かに多少「ライト」ではあったけどさ…)
    今っぽく新しそうな作品なのに、とても懐かしい気分で読みました(´ω`)。

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    2019年05月31日
  • 家族場面

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    筒井らしいスラップスティックな狂気に満ちた短編集である。本作のテーマは狂気ではないかと思うぐらいに狂った短篇が多い。

    「九月の渇き」はスカトロ趣味が混在した異様な短篇である。特に大便がうず高く積まれて期限切れのアップルパイのように層をなしている便所の描写や、液体を欲するあまり、他人の小便に打たれてアンモニア臭で赤く目を腫らした赤目こと「能客派」などの怪人など、静かに狂ってしまった世界の描写がとにかく生々しい。

    「大官公庁時代」は今となっては時代性を感じるが、それが言い訳にならないぐらいに露悪趣味に溢れた短篇である。組織の仕事の全容を把握している人間は誰一人としておらず、末端の不始末が全てを狂わせていくという描写もさることながら、小悪人が奸計を働かせ、どうしようもなく狂った世界の中で欲望のままに行動するという人間のあさましさが出ていて非常に良い。はしたない、あられもない嬌声をあげるから橋内アラレという名前も悪意に満ちていてひどいが、さんざん慰みものにした後、翌日会社にやってきたら混乱はよりひどくなっており、日報課長が馬になっていたというトボケ具合も中々である。狂騒的かつ、不条理ではあるものの、狂った理由が意外にちゃんと説明付けされていたのには驚いた。この短篇集の中ではこれが一番好きである。

    筒井康隆の短篇集の面白いところは、明確なオチが予想できず、オチすらも投げっぱなしになる予測不可能さである。当初想定していた話が思いもよらない方向へ転がり始める様がとにかく楽しい。巧みな描写力に裏打ちされた自由自在な発想力と露悪趣味こそが筒井文学の真骨頂だろう。

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    2019年05月29日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    ネタバレ

    52歳のプラスチック会社の課長の主人公は夢を見るたびに、侍に切られる。しかし目覚めると少しずつ違う男の人生に(分岐した様々な人生)入り混んでいる。夢で逃げれば逃げるほど逃げた先の世界は落ちぶれた惨めなものになっていく。主人公は自分の深層心理の世界を探求する。そして、バラバラだったはずの分岐したはずの夢の世界が繋がって・・・
    主人公は、夢の木でヤクザに殺される。

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    2019年02月09日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    一貫して狂気的。
    途中から理解できなくなったので、取り敢えず文章を感じることにして、最後まで目を通すことができた。

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    2019年02月07日
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

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    変態やくざが登場するエログロ短編集。
    すき間時間に読んだ一冊。

    8つの短編のうち、3つはここで書くのが
    はばかられるくらいのエログロ。
    どこをどうしたらこういう小説が書けるのか…。

    でも、父親への歪んだコンプレックスを持った
    チンピラが出てくる「アイス・クリーム」や、
    多重人格者の「二人でお茶を」は、切なくて、
    それでいてちょっと暖まる感じもして、絶妙な
    味わい。

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    2018年11月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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    てっきり「バカの壁」のパロディー作品かと思っていたら、すごく真面目にアホについて述べている事にビックリ!




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    2018年11月08日
  • 恐怖

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    忙しい時期が続いているので、筒井康隆御大作品の大ファンなのにもかかわらず、買っただけで読んでいないものが何冊かある。
    しかし、この作品、何気なく冒頭を読み始めたら先が気になって、読んでしまった。

    何より、連続殺人事件の設定がすばらしい。
    いくらでも妄想が膨らむ。

    以下、ネタバレ注意。
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    多くの方が書いているように、ミステリーとしての結末は無難な感じ。作中人物があれやこれやと想像した犯人像のさらに上をいくダイナミックな仕掛けを期待していたのでその点は少々拍子抜け。
    もうひとつのテーマの「恐怖」の追求も、過去の筒井作品での突き詰め方からしたらやや消化不良。もっと多くの枚数で、さらに恐怖な状況に主人公を置いて、主人公が発狂するまでをじっくりと味わいたかった。

    とはいえ、作品が短く終わっている分だけ、それらの部分は読み手がいくらでも妄想する余地があるという意味では、ほどよい分量、ほどよい味付けの作品なのだろうと思う。

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    2018年10月23日
  • 文学部唯野教授

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    著者の人間観察は相変わらず冴えていて(よく描けていて)際立たされた人物像の卑小・卑屈・傲岸ぶりをとらえた毒気を孕んだ筆致は愉しい。またそんなかれらのドタバタ(狂騒・暴走)ぶりはいきいきと精彩を放っている(著者は愉しんで書いていることがよくわかる)。残念なのは主人公のするそれぞれ章の講義部分の大半が(特に後半部分になってくると)正直よく解らなかったこと。自分の知力を越えるものであったから・・残念。ただ主人公の次々言及(紹介()する学者・哲学者の理論はエライく端折られているにせよその切口というか口調にはひきこまれた。

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    2018年05月12日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学六年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル。



    最初に読書の楽しみを教えてくれた最大の恩人は筒井康隆氏です。高校の時は手当たり次第に読みました。短編も長編もエッセイもどれもこれも大好きでした。当時の世の中への影響力も物凄いものが有りました。ブラックな攻めた話が多かったのでとっても刺激的でした。
    翻って久々に作品を読みました。文体や単語の選び方に古さを感じるのですが概ね話としては悪くなかったという所でしょうか。ただ昔のギラリっと光る才気が感じられないのはさみしい限りです。これも一時代を築いた人への過大な期待なのかもしれません。

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    2017年12月15日
  • 恐怖

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    登場人物に読み手が共感して感じる恐怖と言うより、登場人物の行動や内心を読み恐怖を感じるシチュエーションやその種類を理解する、恐怖の考察を小説にした様な本であった。

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    2017年12月10日
  • アホの壁(新潮新書)

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    面白いエッセイを読みたいと思っていたところ、そういえば筒井康隆のエッセイは読んだことがないなと気づき手に取った1冊。

    「アホ」に関して、様々な精神医学の症例を挙げながら、具体的なエピソードが矢継ぎ早に披露されていく。

    65歳でこの本を書けることがまず驚きである。
    また、本書の内容を理解することもさることながら、
    読みたい本を探すためのガイドブックとして活用することも有益だと思う。

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    2017年11月02日
  • 繁栄の昭和

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    けっこうな高齢の域に達しているのに、いまだ衰えぬ執筆パワー。

    ええい、ツツイヤスタカはバケモノか!

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    2017年09月11日
  • アホの壁(新潮新書)

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    筒井ファンじゃないといまいち楽しめないような気がする。
    本人も認めている通り明らかなパクリの題名と、思い付きをつらつらと、ちょっとフロイトで彩ったくらいのものなので、何らか深い思索を期待したらダメ(まあそもそも題名からしてそういう期待は無いと思うのだが)。

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    2017年08月12日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    ネタバレ

    他書からの引用で存在を知り、老人相互処刑制度なる過激な内容に惹かれて読んだ本。

    現実離れした設定に創作だなぁと、気を楽にしていたのですが、、、。読んでいくうちに、ありえる話や・・・とも感じられ、狂気はすぐそばにあると感じざるを得なかった。

    終わり方もまぁ、この作品らしさかなと感じられた。
    これがファンタジー作品ならば、話のオチやどんでん返しも期待したけれど、あまりに現実感があって、まぁ、そうかなと。

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    2017年07月14日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ネタバレ

    筒井康隆氏の初ラノベ。内容は直球的なエロい描写があったり、グロい描写があったり突然未来にいったりと、ラノベというよりも設定が何でもありのケータイ小説を読んでいる感覚。(以前読んだ、「ここはボツコニアン」に印象が似ている気がする。)ただ、ラノベの設定に対しての皮肉が織り交ぜられたりして、話の筋はしっかりしてるかなあ。その点では納得しながら読めたので普通。まあ、読み手を選ぶのは間違えないが。感想はこんなところです。

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    2017年06月17日
  • 陰悩録 リビドー短篇集

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    表題の「陰悩録」電車に乗りながら読んでいたら、自分のきんのたま付近が、立っていられないほど痛くなってきました。

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    2017年05月24日
  • 聖痕

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    どうゆう結末になるのか、どんどん読み進めたいのに枕詞やら見た事ない漢字(読み仮名ふって、ページの左に用語の説明までご丁寧にありましたが)がぎっちりで、少しイライラしました。
    巨匠が古今の日本語の贅を尽くして・・・との事ですが読み難い。
    主人公の性器を切り取った変質者も、祖父を殺した弟も、会社の上司と職場の上の部屋で不倫するレストランのスタッフも、物語の終わりではなんだかみんな赦されていて、ファンタジーなのかな、コメディなのかな、私のココロが狭いのかな?と少し不穏になりました。

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    2017年03月28日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    お世辞にもお上品な内容とは言い難いが、先生ご乱心と言ったところだろうか。
    良くも悪くも古典的超展開SF。
    ビアンカの美少女設定が過剰すぎるような気がした。
    ビアンカマジキチなんじゃないかと思わなくもないが、ギャップ萌えとか言うのだろうか。
    未来人の断定の仕方が雑。というよりも、世の男性にとっては屈辱的な断定の仕方ではないだろうか?
    読んだことないがハルヒってこんな感じだろうか。
    作品内で披露される知識の幅の広さは異常。
    耀子は普通に犯罪に手を染めてるがそこスルーはヤバイ。
    でも何も考えないで読める感じは悪くない。

    巨大ガエルで一件落着→巨大ネズミヤバイのループは動物やシチュエーションを変えて永遠に続くのだろうな。

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    2017年03月18日