筒井康隆のレビュー一覧
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[ 内容 ]
なぜそんなアホなことをするのか、そしてアホなことを言うのか?
無益な争いに血眼になり、破綻必至の計画を立て、互いに殺しあうに至るのは、いったいなぜなのか?
文化的文明人を自任する現代人が、いとも簡単に飛び越えてしまう「アホの壁」をめぐり、豊富なエピソードと心理学、文学、歴史ないまぜでつづる抱腹絶倒の筒井流人間論、ついに登場。
[ 目次 ]
序章 なぜこんなアホな本を書いたか
第1章 人はなぜアホなことを言うのか
第2章 人はなぜアホなことをするのか
第3章 人はなぜアホな喧嘩をするのか
第4章 人はなぜアホな計画を立てるか
第5章 人はなぜアホな戦争をするのか
終章 アホの存在 -
Posted by ブクログ
ネタバレ筒井康孝2作目
僕が生まれる前の作品とかしかもまだ生きているし
もっと若い人なのか勝手に思っていた
でも、おかしいよな
だって星新一とか小松左京とかと同世代なんだもんな
若いわけがない
内容はというと
接待専門のような課長が、社長の情婦と関係をもった所から話が始まる
なんだかんだと家を追い出された主人公はその情婦と暮らすことになる
で、その情婦の兄が出版社を立ち上げるということで、「接待論」とかいう本を出すことになり
これが意外と売れて、そしたら何か変わったことを評論できる人はほかにも居ないかと思ってゲロ評論家などを見つけてきたらこれが大当たり
情婦を住んでいる梁山泊と -
Posted by ブクログ
20話のショートストーリーからなる短編集。
・ぐれ健が戻った
・碧い底
・きつね
・佇むひと
・姉弟
・ベルト・ウェーの女
・怪段
・下の世界
・睡魔のいる夏
・我が良き狼
・ミスター・サンドマン
・白き異邦人
・ヒッピー
・走る男
・わかれ
・底流
・時の女神
・横車の大八
・みすていく・ざ・あどれす
・母子像
どの話も話を読み進めて、気がつくと自分が不思議な世界に迷い込んでいる事に気がつく。
「世にも奇妙な物語」みたいな世界観。
文章の言い回しがなんとなく古い感じなのが抵抗あったけれど、
短編なので読みやすい。
好きだった話は「姉弟」「佇むひと」「母子像」。 -
Posted by ブクログ
筒井康隆さんが「アホの壁」(新潮社新書)という書をしたためたと聞き、早速読んでみることにした。ベストセラーにもなった同じく新潮新書版の「バカの壁」に比べて、遜色ないどころか断然にこちらが「上手(うわて)」である。遥かにこちら(アホ)の方が面白いし、考えさせるネタを提供してくれている。「バカ」のほうは一段高い地位に己を置いたりすることからくる視野狭窄的観点が難点である。理科系秀才の嫌味がそこかしこに撒き散らされてあり、とても読めた代物ではない。さらに云えば自ら筆をもとらずゴーストライターの手をわずらっていることなど、とても一流の書物とは云いがたいのである。そもそも養老某のあの独りよがりの喋りは不