筒井康隆のレビュー一覧
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よく文房具にここまで個性を持たせられるよなぁ。頭の中どうなってんの?!?
第一章では狂気の文房具軍団のメンバーが次々に現れオモローと読み進めるものの、第二章に入ったところで鼬族の歴史が全然頭に入ってこなくて、第二章はほぼ読んでない。
鼬族の数が多すぎてうんざりしてね、誰が誰かもわからんくなるし、ここを読みきった人ほんとに尊敬する。でも正直、第二章を飛ばして第三章を読んでも全然大丈夫だった。(読んでないくせに言う〜)
第三章からはまた狂気の文房具軍団も登場するし、結末が気になるから読んだけど、まあ筒井康隆の小説なら他にもいっぱい面白いのあるし、あえてこれを勧めることはないかな。
でもね、狂気の文房具軍団の性格とか相関関係とかほんとに面白いの。何回声出して笑ったことか。お気に入りは輪ゴムが操縦席で”ドレニブツケヨーカナ”て言う場面なので、もし読む方がいたら注目してほしい。 -
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筒井康隆初期のショートショート
いつも読み終えたらバーコードからここに登録するのだけれど、バーコードがない
180円。POSシステムのない昭和54年の本
昔はよくあったタイトルオマージュの洒落た表題作や、理屈はあれど完全におちゃらけであろう「ケンタウロスの殺人」、もはや落語のような「体臭」
全30編(+ケンタウロスの殺人解明1編)
初読時はスラーっと読んで「ふむ」程度だったのだけれど、ショートショートが最近ないせいかこのテンポ感で読める筒井節は一周し、ようこんなん真面目に書くなあと楽しめた
にしても1番驚いたのは本編でなく解説山野さん
この人一体いつからここにいるの、これ一応初版やぞ……すげえな -
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七瀬3部作の3冊目
果たして七瀬の命は助かったのか?
前作の続きが気になる……と思ったら!
今作、舞台は私立高校の教務課事務員の七瀬
⁇あれれ…
特異な精神構造を持つ学生香川智広に興味を持ち調べてゆく
彼は本人の力ではなく、絶対絶命のピンチに遭遇すると、何者かの「意志」で助けられ危害を加えようとする相手はてひどい反撃に遭う!
(これって既視感!十二国記 魔性の子の高里のようではないか!)
2作目最後、七瀬は命を落としたか?
と思われたのに、何と3冊目では、女神?宇宙の意思?が七瀬を再び生かして、女神が人間であった時の息子智広と七瀬を操ってゆく‥‥絶句
七瀬の人生は、超能力を持って生まれたため、
散々苦労した挙句命も落とし、と思ったら
女神?とやらに思うままにされる
何なのだろう!
3作目、よく分からなかった! -
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初めて書泉グランデに行った際に気になって手に取った作品。
筒井康隆ってめっちゃ有名な人なんだ…。「時をかける少女」とか「ラゴスの旅」とか色々知っている聞いたことのある作品をたくさん書いているみたいだけど読んでみるのは実際には初めて!かなり昔の小説みたいだけど、全然そうは感じさせないような文章。(でも自分自身が、かまいたちの夜とか平成初期の大学生をモチーフにしていた作品ばかり読んでいたのも原因かも。自分の大学生活はコロナ時代だったから大学生に対しての解像度が平成初期が鮮明なのかもしれない)
文章の構成が章ごとに講義が設定されている、が、しかし講義が抽象的で難しすぎる笑
これは、読ませるために作っているのか、教授が生徒を置いてきぼりにして、どんどん授業が進んでいくことを追体験させているのか不明。ちなみに私は置いていかれる生徒の追体験した側。文学における批評の歴史を語っていたが、正直本当にさっぱりわからなかった。批評を読んだことがないこともあるかもしれない。普通に読むべきだよね…。
一方でストーリーパートはお堅い講義パートとは全く異なり、めちゃくちゃ俗っぽい。キャラ濃すぎる登場人物のドタバタが繰り広げられていて、あー、これも平成ぽいって感じかも。
これは教授目線のコメディだったけど、普通にこんな大学生活送りたいなって憧れちゃった一冊でした。 -
Posted by ブクログ
筒井康隆作品は殆ど読んだことがないのに比較的最近の文庫本が目についたので読んでみた。
文庫化漏れ作品を中心とした編集ものにしてはクオリティが高い。(正規作品をあまり読んでないので客観的な評価とは言えないが、たぶん。ビートルズでいうとPast Masters Volume1/2 といったところか。)
「悪魔の世界の最終作戦」と「黄金の家」の二作品が特によかった。
前者は、眉村卓との合作扱いとなっていて、眉村の「最終作戦」という作品の原稿用紙の裏に筒井が「悪魔の世界」という手書きの原稿を書き、そのままごちゃ混ぜで校正刷りされ、校正の時間がなかったのでそのまま掲載された、という設定。二作品の境目は何となくは分かるようになっていて、主題も、「最後の最後で記憶の改変に気が付く」という点で共通していて、不思議な読後感だった。
後者はわずか5頁の小品ながら、SFとしてはほぼ完璧といってよいのではないだろうか。
マッド社員シリーズ(Ⅰ〜Ⅴ) 更利萬吉の⚪︎⚪︎ものは発表年が1971年とは思えないくらい予言的で驚いた。
学生が会社を選別する形での就職活動や、在宅勤務におけるTeamsのようなWeb会議など、発表当時には影も形も無かったはずなのに、SF作家の想像力というのは大したものだ。そして、人間が想像できるものは人間は実現出来る、というテーゼが真実であることも透けて見えた気がする。
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Posted by ブクログ
SFの設定をベースにしているけれど、人間が極限状態で発狂していく様子など、どこか滑稽だがリアルでもあり、読んでいて癖になる面白さだった。
16編の短編が収められているが、どれも60年代に書かれたものとは思えない。
「ひとの愚かさが変わらないかぎり、筒井康隆の小説は面白い。つまり、筒井康隆の小説は永遠に面白いのである。」という裏表紙の一文にうなずいてしまう。
ロボットがやたら干渉してきてうるさいとか、10分間を何度も繰り返すタイムリープもので、ただ人々がおかしくなっていく話、大学生VS予備校生の話、長生きできる錠剤の争奪戦‥
どの作品も、スケールが大きいのか小さいのかわからない感じがツボだった。
グロテスクな皮膚病(?)の描写など、個人的には一部かなり不快な場面もあったけれど、お話自体はさすがの構成力。時々苦笑いしながらも最後まで楽しく読めた。