筒井康隆のレビュー一覧

  • 残像に口紅を

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    ストーリーの中で言葉がだんだん消えていく話かと思っていましたが、主人公がメタ発言を連発するので驚きました。最初から「あ」が消失している世界で伝えたい言葉を言い換えながら、想像力に訴えかけながら進んで行く物語がとても面白かったです。

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    2026年01月16日
  • 残像に口紅を

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    TikTokでよく紹介されてたから読んでみた。言葉が限られてきても表現出来ることを知って、言葉の勉強をしてみたいと感じた本でした。しかし、自分にとっては難しく、薄くても読み終わるまでに時間がかかってしまいました。

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    2026年01月05日
  • にぎやかな未来

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    【全体の感想】
    たったの1ページから数ページまで、サクッと読めるお話が詰め込まれており内容もヘビーなものは無いので手軽に楽しめる。寝る前に布団の中で一つだけ読んだり、洗濯ものの脱水待ちの時間に読んだりして楽しく読み終えた。最後に「にぎやかな未来」で締めるところがまた良い。読み終えた後、これまで気軽に楽しんでいた心地よい雰囲気の温度が急に下がり、コンクリート打ちっぱなしの荒涼とした部屋にいながら「これまでのお話を楽しんでいる自分」が映っているテレビを眺めているかのような気分になっている。
    同封されていた らでんちゃんのチェキ は本棚に飾っておきました。良い本に出合わせてくれてありがとう。

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    2026年01月05日
  • 残像に口紅を

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    読み進めるうちに使えるひらがなが1文字ずつ消えていくという実験小説。読んでるうちにどんどん語り手の語り口が変わっていって、それこそが肝!!な感じは、アルジャーノンに花束をみたいだなぁと思った。
    最初の方はおお〜今回は何の言葉が消えたんだ!?と毎回ワクワクしていたけど、当たり前にだんだんめちゃくちゃ読みづらくなって途中から読むのが疲れてしまって、そんなに長くないのにカラマーゾフより全然読むのに時間がかかった。
    でもこれを1冊書き通したのは常人ではないまじですごいことだと思ったし、それを読み届けることこそがこの本を読む意義だと思うので、最後まで読めて良かった。あとは言葉(ひらがな)ひとつひとつの大

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    2026年01月06日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前作のつながりが全然ない。読み進めて行くと、最後に記憶がなかっただけだということに。そして全て大いなる神の意志によって生かされ、出会い、次につながっていくというまとまりになった。精神世界が壮大すぎて、なんかもういろいろ考えずにそのまま読んで飲み込んだ。3部作それぞれ違い、こんな感じで終わるとは。

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    2025年12月31日
  • 富豪刑事

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    ネタバレ

    [富豪刑事の囮]
     大金持ちの刑事が金にものをいわせて事件を解決するっていうと、昔読んだ「ドーベルマン刑事」に出てきた話を思い出しちゃうけど、時期的にいってこっちが本家なのかも。その部分を除くと、推理小説としては残念ながら平凡。ただ、4人の容疑者の状況を連続的に次々と転換していくという手法は、後の「ロートレック荘事件」で使われた叙述トリックの原形なのかもしれない。こういうエンタテインメンでも実験的な手法を使わないではいられない筒井康隆のひねくれ方は好きだけどね。

    [密室の富豪刑事]
     トリックは簡単なものだったけど、真空鋳造っていう反対のイメージの設定を持ってくるところが推理小説っぽいかな。

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    2025年12月22日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    中盤までが面白すぎた分、ラストで一気に醒めた。筒井康隆好きを名乗るには痛手かもしれないが、実験小説めいたこの感じはどうも好みじゃない。
    あとは、タイトルにもあるようにライプニッツのモナド論について予備知識があるとかなり読みやすいはず。僕はライプニッツについては何も知らないが、スピノザの新書を読んだことがあったので何とかなった。

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    2025年12月25日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文明が発達しすぎた故に崩壊し、その代わりに超能力を得た人類...というポストアポカリプス的な設定に惹かれて読んだのだけれども、
    とにかく主人公が万能すぎ。奴隷に一度堕とされるけど、そこでもあっという間に出世し、ずっと神やら王やら持て囃され、女性にもモテモテ。
    痛快で楽しく読めますが、重厚なSFというよりかはなろう系主人公風味。

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    2026年05月19日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    一見、よくあるセッティング。でもこういうことなのかというトリック。コンプレックスを柔らかく隠してあげるんじゃなくて曝け出す。守られる対象のものの自己主張。捻くれた運命。

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    2025年12月10日
  • 筒井康隆自伝

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    日本のいい時代を才能と共に謳歌した稀代の小説家の自伝。小説家になって以降はダイジェストながらようこんな覚えてるなと思って最後の方に90歳と書いてあって驚く。生き物として強い。

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    2025年12月01日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    読んでいて、どこまでが小説内の現実でどこまでが小説内の夢なのか分からなくなる。
    分かる必要もないのだろう。

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    2025年11月29日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    筒井康隆のミステリもの。「あれ?これってちゃんと説明されてないけどこういうこと?」って思ってた疑問がまさにトリックの根幹でした。途中で言及される絵画作品がちゃんとカラーで載ってるところ(特にトリックと関わってるわけでないのに)と最後に犯人視点で詳細にネタばらしがされているところが親切で良い。

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    2026年01月17日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    最近、星新一を読んだあとだと筒井康隆はやっぱり、毒あるなぁ。でも、そのサディスティックな話ほど頭に残ってしまう。

    数ある短編の中から、気になったものを抜粋すると、

    「傷ついたのは誰の心」
    えぇ。。。駅員に暴行されまくる短編並みにエグい。
    不倫されるわ。傷つけられるわ。もう、キツイ。

    「悪魔を呼ぶ連中」
    わかるー。何度同じことをしていたら成功しても、
    失敗と思っちゃうよねー。

    「最初の混線」
    たまにあるタイムスリップもの?
    オチがよいね!

    「流行り」
    やはり、藤子不二雄短編集にありそう。
    普通にスルーしてたけど亭主関白の日ってなんだろう?

    「廃墟」
    最後に意味がわかった。
    男しかいな

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    2025年11月27日
  • 筒井康隆自伝

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    知っているようで知らなかった著者が垣間見れた。

    ドラマには出ているのは何度か拝見したが、俳優志望だったこと、舞台にも出ていたことを初めて知った。
    絵や歌など、多才ぶりを知る。

    幼少期のこと、ことに学友の名前をよく覚えているものだと、特に女性の(笑)

    最後に語る今現在、あさっりと書かれ唐突に終わるところが著者らしい。

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    2025年11月25日
  • 富豪刑事

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    アニメの富豪刑事とは、全然違います。アニメは、別物。

    深田恭子主演のドラマのほうが、小説の世界観を醸し出している感じがします。男女逆転してますが…

    小説の語り口は、軽妙なので好きだ。小説には、小説の面白さあり。

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    2025年11月17日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    精神感応能力者/テレパスという異能力を持って生まれた七瀬は、自身の力を隠すために住居を転々とするお手伝いさんとして働いている。小説では8つの各章ごとにトラブルを抱えた家族のお話が展開される。七瀬の父がESPで高得点を出してはいるが能力者ではない件や、七瀬が異能力を隠すのに必死になる理由、過去のトラウマなど説明があった方がよかったよね。

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    2025年10月28日
  • 時をかける少女

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    時をかける少女は、若干、時代を感じさせる設定。時をかける少女の未来への淡い希望が、忘れてしまった記憶と共に蘇って、いつか本当に素敵なあの人と出会えますように…思わせてくれる最後でした。

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    2025年10月23日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    パニック短編集とのことで^^;
    筒井康隆先生のお話は、破茶滅茶でもあるのに、結構記憶に残るストーリーも多いんですよね
    本作だと、「農協月に行く」とか忘れられなくなりそうで嫌だなぁ^^;
    でも、嫌いじゃないんですよね(笑)

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    2025年10月21日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    『七瀬ふたたび』からの繋がりが全くなく、唐突に学校篇が始まった。冒険的でハードボイルドな前作とは異なり、いきなりミステリー小説のような調査が始まり、あの緊迫感はどこに消えたのかと戸惑い、置いていかれる思いがした。

    これまで物語の舞台は家族から国へと広がってきたが、本作では宇宙や神にまで拡大した。さらに置き去りにされた感覚を覚える。

    しかし、前2作との繋がりを探しつつ「これは一体何の話なのか」と思いながら読み進めると、最後の最後で一気に収束していった。

    自分の感情や記憶までもが宇宙意志に関与されていることに気づく不幸。恋に落ちることを「心を奪われる」と表現することはあるが、そこに第三者の意

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    2025年10月15日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    ユーモラスなもの、ブラックなもの、ロマンチックなものまで多種多様なショートショート34編が詰め込まれている。

    多様であるがゆえに、普通にショートショートらしい意外な結末を楽しめるものもあれば、眉をひそめるようなもの、何を書いてあるのか理解できないものもある。50年も前の本なので、当時としては実験的だったり過激だったりするのかもしれないな、と思うこともあったが、実際のところはよくわからない。

    要するにレビューに困る。

    万人にお薦めというわけにはいかないかもしれないが、とりあえず筒井康隆という作家の攻撃範囲の広さを感じるにはよい本だろう。

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    2025年10月13日