筒井康隆のレビュー一覧

  • 家族八景(新潮文庫)

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    人の心が読める能力を持っている人が もしかしたら私の身の回りにもいるのだろうか…、もし あの人がそうだったら…もしかするとあの人なんかはそうなのかも…など想像を膨らませながら読んだけれど、想像でなく現実だとしたら…。

    無心になる術を取得しなければなぁ、とそんなところへ意識が及んだものの、ストーリーも十分に楽しめた。

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    2024年03月04日
  • アホの壁(新潮新書)

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    個人的には養老孟司の「バカの壁」のほうが好きだが、筒井康隆の「アホの壁」も面白かった。アホが潤滑油となって世界が進んでいくのかもと想像すると楽しい。

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    2024年02月28日
  • パプリカ

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    アニメを先に見たことがあったので映像が再現できて楽しかった。後半のスピード感はジェットコースター。面白かった。

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    2024年02月15日
  • カーテンコール

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    短篇集だけあって読みやすいが、内容は難しくて社会風刺的。2020年末から執筆した小説を集めた本らしく、時事的な話が多い印象。
    最初の方で読むのをやめかけたが、「楽屋控」「美夜禍」「夜は更けゆく」「手を振る娘」「文士と夜警」は読みやすかった。
    「プレイバック」は作者過去作品の登場人物や亡くなった小説家などが現れて入院中の作者と会話する、作者ファンには嬉しい小話だと思う。

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    2024年02月05日
  • 短篇小説講義  増補版

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    短編小説の名手である筒井康隆による短編小説の形式や手法の極意が述べられている一冊。今では古典として扱われている海外の名作短編を取り扱っており、作家がどのような思考をもとに作品を創作したか、理解することができた。短編小説の黎明期にあたって、海外の作家が道を切り開く軌跡をたどることができた。
    世界的な作家も、作家人生のなかで一生に一度しか書けないほどに、生涯の代表作となる短編小説を作るというのは大変であることを痛感した。
    現在の日本の文学に向けて提言もなされており、非常に興味深い内容となっている。
    30年以上前に書かれた短編小説の創作論が、30年のときを経て、加筆修正により、新たに筒井康隆本人の作

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    2024年02月01日
  • カーテンコール

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    掌篇の背景に死を思わせながら自身の生を見つめて言葉を紡いでいく。私たちの日常はひとつの物語に終始するのではなくルーティンな営みに励み時折妄想で多様な世界を旅する。心地良さで構成されている世界は理想郷ではなく思考停止した隷属社会であり、不快・苦悩を受け入れてこそ世界はときめきを宿すのではないか。と筒井康隆の筆致から感じる。

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    2024年01月31日
  • 時をかける少女

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    昔からある名作、として初めて読んでみた。
    読んでみると、ごくごくオーソドックスな時間トリップものという印象。
    発表された当時としてはセンセーショナルだったのかなぁ

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    2024年01月28日
  • 富豪刑事

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    本屋でたまたま見かけたので「お!懐かしい!」と思い、購入した。以前、読んだがかなり昔。深田恭子主演のドラマを観て、面白かったから原作も読んだのだっけ。(私の王道パターン)なので2005年頃だったと思う。うわ!そんなに前だったのか!原作はもっともっと古く、1970年代頃に連載されていたらしいから背景も当然古風。『キャデラックを乗り廻し、最高の葉巻をくゆらせた“富豪刑事”』(あらすじ抜粋)とあるからどんな嫌味な富豪だよ、と勘違いするが、実際は品が良くて少し天然な好青年が主人公。本人は上品だが大金を大量にばらまき日本経済を激しく回しながら事件解決を実行する。もちろんファンタジー。でもこういう現実とは

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    2024年01月20日
  • カーテンコール

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    文壇の最古参、最長老となりつつある作者が、もはや何の遠慮もいらないとばかり、好き放題に書き散らかしたかのような小品集。

    着意だけで書かれ、落ちがない作品も散見される。

    もう長編は書かないのか。

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    2024年01月19日
  • カーテンコール

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    40年來の、ほどほどファンです。七瀬シリーズが最も好きですが、ショートショート、特にジュブナイル向け短編中編小説こそ、は先生の良い面が凝縮されているように感じています。

    本作品は先生の「夢」を再現したかのような浮遊感を感じる作品が多いように感じましたし読者・特に昔からのファンに対するラストメッセージなのかな、、と。

    傑作とは感じませんが、良作。

    「プレイバック」に七瀬が出てきたら★あと一つ足しますw

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    2024年01月17日
  • カーテンコール

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    今年で90歳の筒井さん。「最後の作品集」と言われたら、とりあえず読まないわけにいかない。さすがに昔ほどの毒はもうないけれど、レトロ感たっぷりで、ドタバタや批判精神も忘れない御大〝らしさ〟が散りばめられた走馬灯のごとき25篇。芳山和子や小松左京ら懐かしい面々が登場する「プレイバック」が感慨深かった。ほとんどマニア向けと言えそうな一冊。

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    2024年01月16日
  • カーテンコール

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    ”最後の作品集”と言いながら、今後も「最後最後詐欺」として恐らく作品を出してくれるであろう筒井康隆御大の最新短編集。

    25の超短編、すなわちショートショートを収めたものであり、エッジの効いたブラックユーモアはいまだに健在であり、読者を安心させてくれる。

    個人的に気に入ったのはコロナ禍の日本社会を5拍子・7拍子のリズムで風刺的に描いた「コロナ追分」、そして「時をかける少女」や「文学部只野教授」など筒井康隆の過去の名作の主人公が突然現れて著者とユーモラスな会話を繰り広げるドタバタ劇「プレイバック」など。

    最後、と言わずにまだまだ元気でこうした作品を読ませてほしい。

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    2024年01月14日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    ハイデガーの解説本の中でもいちばんわかりやすいと言う評価の「ハイデガー『存在と時間』を解き明かすNHKブックス」を読んでみたものの、まったく理解出来なかったので、さらにわかりやすそうなこの本を読んでみました。

    結果は、理解出来たとまでは言えないけど、「なるほど、こういう風な事が言いたかったのね。」程度のことはわかりました。

    『存在と時間』には。現存在とか平均的日常性とか、実存とか、本来性、非本来性とか、よく分からない単語が頻出するんだけど、まずはこの本から読んでみると、多少は理解の助けになると思います。

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    2024年01月11日
  • カーテンコール

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    25篇の掌篇集。
    言葉遊び、ナンセンス、奇想天外ごちゃ混ぜになった玉手箱。これで最後とは嘘か誠か?
    「附・山号寺号」の切れ味、さすが!

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    2024年01月08日
  • カーテンコール

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    端々のワードセンスは流石と思いつつ、個人的には「夜を走る」が面白すぎたせいで、筒井先生の短編集に対する期待値が上がりすぎていたように思う。
    インタビューで御本人が「書く力が弱くなった」とおっしゃっているし、収録作品の内容からしても筒井先生なりの終活の一環のつもりなんだろうか。
    ちなみに御年89歳、うちのばーちゃんと同い年です。それを考えると無理に「書け」と言うのは酷な気もしますが、やっぱり、もう一発ガツンとくるやつ読みたいなという気持ちも正直あります。

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    2024年01月07日
  • 笑犬楼vs.偽伯爵

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    口の汚い頑固な爺さん2人の罵り合いを期待していたのに、見事にうらぎられる!
    互いに気を遣い合うかの如き美辞麗句の数々!

    それにしても、蓮實さんが「◯◯させていただく」表現を連発していることに、ガッカリしました…。

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    2024年01月04日
  • 繁栄の昭和

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    同タイトル作の短編を含む短編集。
    筒井康隆ワールドを短編集として味わえる!?ってな感じかな。
    SFやミステリーにユーモア作品に・・・なんか理解できなかった作品など
    個人的には、面白い作品と微妙な作品の集まりで全体的には面白いか
    というと微妙な気がしてなりません。

    複数の文芸誌に掲載された作品をまとめたものなので、
    どうしてもまとまりがあるとは言い難いため、面白い作品と
    微妙な作品とがまとめられたという感覚で読みました。
    面白い作品や良作と感じる作品が多い中で微妙な作品のせいで
    ページ数のわりに時間がかかった感があります。

    「科学探偵帆村」、「メタノワール」、「つばくろ会からまいりました」

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    2023年12月31日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    テレパシーで正体を暴き、人間が怖い事をヒタヒタ伝える前作『家族八景』とは根本的に属性が異なり、こちらは異能者を前面に押し出したいわゆる完全なSF作品。
    映像化出来そうなドラスティックな展開だが、テレパシーを舞台装置として文学的に消化した前作が好みの自分としては、今作はどうしてもノリ切れなかった。

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    2023年11月26日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    小松左京『日本沈没』のパロディで、日本列島以外の文明を持った人類が住む陸地ほぼすべてが沈没してしまった世界を舞台に、唯一残った日本へ殺到する、世界の著名人の悲惨な境遇と世界で一番偉い人種となる日本人と三等市民である外国人の軋轢を描いた小説。第5回(1974年度)星雲賞短篇賞受賞作品(ちなみに長編賞は『日本沈没』)。
    2011年、原因不明の天変地異でアメリカ大陸が1週間で海に沈む。大統領はじめ国外脱出しようとする人々で大混乱に。をの後、中国大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸が沈没。田所博士は日本列島だけが無事だった理由を解明していた。避難民で人

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    2023年11月08日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    自分と同じ年代に書いた存在と時間という本、それをわかりやすく解説してくれる本。知らないことがたくさんある。週末は哲学について考えたが、考えがかえってまとまらず混乱中

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    2023年10月29日