表題の「にぎやかな未来」を含む、41篇にもなるショートショート集。
ショートショートなので、語れることは少ないですが、
書かれたのが、昭和47年ってことで10年後であればよかったのですが、
ってのも、10年でだいぶ変わるので、未来を描いている作品が
多い中で、2023年に読むと違和感を覚える、ちょっと古い考えの
未来と言うのを感じるかもしれません。
10年後の昭和57年ってのは、CDが生まれ、500円玉が発行され、
パソコンもちょこちょこ一般に出回り始め、ゲーム機もってな時代で
それまでの、タイプライターやレコードと言う時代とは違うので、
そこら辺のギャップが、筒井康隆先生には想像が及ばなかったのか、
知識として入ってきていなかったのか、ってなところがあります。
SFってのは、どうしても未来を描くことが多く、
そのなかで、現在を発展させることが多いと思うのですが、
著者にとっては想像しえない未来と言うこともあり得ますからね。
「疑似人間」と言う作品は知識があると一部違和感がありつつ、
人工臓器の進化というのが2023年に読んでも医学の発展として、
凄いものを感じたりします。
表題作の「にぎやかな未来」に関しては、近年の作品だと、
野崎まどのタイタンが近いのかもしれませんが、
技術が発達して、金持ちや有名人になりたいという欲がなければ、
働かなくても生活ができる世界を描いています。
働かない人が多い世界で、税収をどう得るかってのが
キーポイントで、そこで時代を感じる部分が出てくるのは否めませんが、
現代だと無料で観たければ・・・ってなところは似てますね。
解説の星新一先生曰く、狂気的な作品と語られてますが、
自分としてはユーモア作品として読みました。
時代の違いギャップってことなんでしょうか。