筒井康隆のレビュー一覧
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筒井らしいスラップスティックな狂気に満ちた短編集である。本作のテーマは狂気ではないかと思うぐらいに狂った短篇が多い。
「九月の渇き」はスカトロ趣味が混在した異様な短篇である。特に大便がうず高く積まれて期限切れのアップルパイのように層をなしている便所の描写や、液体を欲するあまり、他人の小便に打たれてアンモニア臭で赤く目を腫らした赤目こと「能客派」などの怪人など、静かに狂ってしまった世界の描写がとにかく生々しい。
「大官公庁時代」は今となっては時代性を感じるが、それが言い訳にならないぐらいに露悪趣味に溢れた短篇である。組織の仕事の全容を把握している人間は誰一人としておらず、末端の不始末が全てを -
Posted by ブクログ
忙しい時期が続いているので、筒井康隆御大作品の大ファンなのにもかかわらず、買っただけで読んでいないものが何冊かある。
しかし、この作品、何気なく冒頭を読み始めたら先が気になって、読んでしまった。
何より、連続殺人事件の設定がすばらしい。
いくらでも妄想が膨らむ。
以下、ネタバレ注意。
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多くの方が書いているように、ミステリーとしての結末は無難な感じ。作中人物があれやこれやと想像した犯人像のさらに上をいくダイナミックな仕掛けを期待してい -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学六年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル。
最初に読書の楽しみを教えてくれた最大の恩人は筒井康隆氏です。高校の時は手当たり次第に読みました。短編も長編もエッセイもどれもこれも大好きでした。当時の世の中への影響力も物凄いものが有りました。ブラ -
Posted by ブクログ
お世辞にもお上品な内容とは言い難いが、先生ご乱心と言ったところだろうか。
良くも悪くも古典的超展開SF。
ビアンカの美少女設定が過剰すぎるような気がした。
ビアンカマジキチなんじゃないかと思わなくもないが、ギャップ萌えとか言うのだろうか。
未来人の断定の仕方が雑。というよりも、世の男性にとっては屈辱的な断定の仕方ではないだろうか?
読んだことないがハルヒってこんな感じだろうか。
作品内で披露される知識の幅の広さは異常。
耀子は普通に犯罪に手を染めてるがそこスルーはヤバイ。
でも何も考えないで読める感じは悪くない。
巨大ガエルで一件落着→巨大ネズミヤバイのループは動物やシチュエーションを変えて -
Posted by ブクログ
会議で突然無関係のことを述べ立てる(たいていは自分の知識や体験の披瀝)、成功の夢に酔う、批判を悪意と受け取る、自分の価値観を過信する、専門外のことに口出しする...。
これらが本書でいう「アホ」の姿の一例である。
耳の痛いところも多くて、私なんぞは定期的に本書を読んで反省したほうがいいかも。
批評家と作家の大喧嘩のメカニズムを解剖した部分を読むと、こんなへぼ記事でも、作家先生の目に入れば、プライドを傷つけてしまうかもしれない。
くわばら、くわばら。
ところで、この本は、ご本人もおっしゃるように、「俗流」フロイティズムに拠っている。
人は欲望(多くは性的なもの)を、日常生活では抑圧しているけれ