筒井康隆のレビュー一覧

  • ビアンカ・オーバースタディ

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    久しぶりだなぁ筒井康隆さん!
    「ライトノベル」という触れ込み、いとうのいぢさんのイラスト、
    それらが見事にミスマッチに感じる、エロくてグロくてイテテな世界(^^;。
    (まあ確かに多少「ライト」ではあったけどさ…)
    今っぽく新しそうな作品なのに、とても懐かしい気分で読みました(´ω`)。

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    2019年05月31日
  • 家族場面

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    筒井らしいスラップスティックな狂気に満ちた短編集である。本作のテーマは狂気ではないかと思うぐらいに狂った短篇が多い。

    「九月の渇き」はスカトロ趣味が混在した異様な短篇である。特に大便がうず高く積まれて期限切れのアップルパイのように層をなしている便所の描写や、液体を欲するあまり、他人の小便に打たれてアンモニア臭で赤く目を腫らした赤目こと「能客派」などの怪人など、静かに狂ってしまった世界の描写がとにかく生々しい。

    「大官公庁時代」は今となっては時代性を感じるが、それが言い訳にならないぐらいに露悪趣味に溢れた短篇である。組織の仕事の全容を把握している人間は誰一人としておらず、末端の不始末が全てを

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    2019年05月29日
  • 残像に口紅を

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    他に例のない実験小説 実験小説

    章毎にひらがなが1つずつ消えていく、という衝撃的作品。それで作品が成り立っているんだからすごい。10文字残して終わりとかではない。完全に無くなるまでやる。

    ひらがな表とか用いて、どれが残っているか見比べながら読むと楽しいかも。ただ読むと、少しだれるので。

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    2025年12月28日
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

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    変態やくざが登場するエログロ短編集。
    すき間時間に読んだ一冊。

    8つの短編のうち、3つはここで書くのが
    はばかられるくらいのエログロ。
    どこをどうしたらこういう小説が書けるのか…。

    でも、父親への歪んだコンプレックスを持った
    チンピラが出てくる「アイス・クリーム」や、
    多重人格者の「二人でお茶を」は、切なくて、
    それでいてちょっと暖まる感じもして、絶妙な
    味わい。

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    2018年11月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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    てっきり「バカの壁」のパロディー作品かと思っていたら、すごく真面目にアホについて述べている事にビックリ!




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    2018年11月08日
  • 恐怖

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    忙しい時期が続いているので、筒井康隆御大作品の大ファンなのにもかかわらず、買っただけで読んでいないものが何冊かある。
    しかし、この作品、何気なく冒頭を読み始めたら先が気になって、読んでしまった。

    何より、連続殺人事件の設定がすばらしい。
    いくらでも妄想が膨らむ。

    以下、ネタバレ注意。








































    多くの方が書いているように、ミステリーとしての結末は無難な感じ。作中人物があれやこれやと想像した犯人像のさらに上をいくダイナミックな仕掛けを期待してい

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    2018年10月23日
  • 文学部唯野教授

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    著者の人間観察は相変わらず冴えていて(よく描けていて)際立たされた人物像の卑小・卑屈・傲岸ぶりをとらえた毒気を孕んだ筆致は愉しい。またそんなかれらのドタバタ(狂騒・暴走)ぶりはいきいきと精彩を放っている(著者は愉しんで書いていることがよくわかる)。残念なのは主人公のするそれぞれ章の講義部分の大半が(特に後半部分になってくると)正直よく解らなかったこと。自分の知力を越えるものであったから・・残念。ただ主人公の次々言及(紹介()する学者・哲学者の理論はエライく端折られているにせよその切口というか口調にはひきこまれた。

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    2018年05月12日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学六年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル。



    最初に読書の楽しみを教えてくれた最大の恩人は筒井康隆氏です。高校の時は手当たり次第に読みました。短編も長編もエッセイもどれもこれも大好きでした。当時の世の中への影響力も物凄いものが有りました。ブラ

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    2017年12月15日
  • 恐怖

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    登場人物に読み手が共感して感じる恐怖と言うより、登場人物の行動や内心を読み恐怖を感じるシチュエーションやその種類を理解する、恐怖の考察を小説にした様な本であった。

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    2017年12月10日
  • アホの壁(新潮新書)

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    面白いエッセイを読みたいと思っていたところ、そういえば筒井康隆のエッセイは読んだことがないなと気づき手に取った1冊。

    「アホ」に関して、様々な精神医学の症例を挙げながら、具体的なエピソードが矢継ぎ早に披露されていく。

    65歳でこの本を書けることがまず驚きである。
    また、本書の内容を理解することもさることながら、
    読みたい本を探すためのガイドブックとして活用することも有益だと思う。

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    2017年11月02日
  • 繁栄の昭和

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    けっこうな高齢の域に達しているのに、いまだ衰えぬ執筆パワー。

    ええい、ツツイヤスタカはバケモノか!

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    2017年09月11日
  • アホの壁(新潮新書)

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    筒井ファンじゃないといまいち楽しめないような気がする。
    本人も認めている通り明らかなパクリの題名と、思い付きをつらつらと、ちょっとフロイトで彩ったくらいのものなので、何らか深い思索を期待したらダメ(まあそもそも題名からしてそういう期待は無いと思うのだが)。

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    2017年08月12日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ネタバレ

    筒井康隆氏の初ラノベ。内容は直球的なエロい描写があったり、グロい描写があったり突然未来にいったりと、ラノベというよりも設定が何でもありのケータイ小説を読んでいる感覚。(以前読んだ、「ここはボツコニアン」に印象が似ている気がする。)ただ、ラノベの設定に対しての皮肉が織り交ぜられたりして、話の筋はしっかりしてるかなあ。その点では納得しながら読めたので普通。まあ、読み手を選ぶのは間違えないが。感想はこんなところです。

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    2017年06月17日
  • 陰悩録 リビドー短篇集

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    表題の「陰悩録」電車に乗りながら読んでいたら、自分のきんのたま付近が、立っていられないほど痛くなってきました。

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    2017年05月24日
  • 聖痕

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    どうゆう結末になるのか、どんどん読み進めたいのに枕詞やら見た事ない漢字(読み仮名ふって、ページの左に用語の説明までご丁寧にありましたが)がぎっちりで、少しイライラしました。
    巨匠が古今の日本語の贅を尽くして・・・との事ですが読み難い。
    主人公の性器を切り取った変質者も、祖父を殺した弟も、会社の上司と職場の上の部屋で不倫するレストランのスタッフも、物語の終わりではなんだかみんな赦されていて、ファンタジーなのかな、コメディなのかな、私のココロが狭いのかな?と少し不穏になりました。

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    2017年03月28日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    お世辞にもお上品な内容とは言い難いが、先生ご乱心と言ったところだろうか。
    良くも悪くも古典的超展開SF。
    ビアンカの美少女設定が過剰すぎるような気がした。
    ビアンカマジキチなんじゃないかと思わなくもないが、ギャップ萌えとか言うのだろうか。
    未来人の断定の仕方が雑。というよりも、世の男性にとっては屈辱的な断定の仕方ではないだろうか?
    読んだことないがハルヒってこんな感じだろうか。
    作品内で披露される知識の幅の広さは異常。
    耀子は普通に犯罪に手を染めてるがそこスルーはヤバイ。
    でも何も考えないで読める感じは悪くない。

    巨大ガエルで一件落着→巨大ネズミヤバイのループは動物やシチュエーションを変えて

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    2017年03月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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    会議で突然無関係のことを述べ立てる(たいていは自分の知識や体験の披瀝)、成功の夢に酔う、批判を悪意と受け取る、自分の価値観を過信する、専門外のことに口出しする...。
    これらが本書でいう「アホ」の姿の一例である。
    耳の痛いところも多くて、私なんぞは定期的に本書を読んで反省したほうがいいかも。
    批評家と作家の大喧嘩のメカニズムを解剖した部分を読むと、こんなへぼ記事でも、作家先生の目に入れば、プライドを傷つけてしまうかもしれない。
    くわばら、くわばら。

    ところで、この本は、ご本人もおっしゃるように、「俗流」フロイティズムに拠っている。
    人は欲望(多くは性的なもの)を、日常生活では抑圧しているけれ

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    2017年02月28日
  • アホの壁(新潮新書)

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    アホについて。身近なアホから戦争まで話は深刻になるんだけど、結局はアホがなければ人類はつまんないものだ、アホは素晴らしいというアホな結論に至る。

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    2016年11月12日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ネタバレ

    ウニの生殖では満足できず、人口受精して人の生殖へ。それだけでは足りずに、人とカエルのキメラまで。ぶっ飛んだ話でさらっと簡単に読めました。

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    2016年08月12日
  • にぎやかな未来

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    旧版初版は昭和47年というからワシの産まれる前。短編集ゆえに好みもそうでもないのもあるが、それをおいても書かれた年代を意識せずに読めるのがまずすごい。SF的なのも多いが、今に至るも普遍的なネタだな、と思う。短編の面白さと難しさを楽しめる。

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    2016年07月14日