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Posted by ブクログ
筒井康隆作品は殆ど読んだことがないのに比較的最近の文庫本が目についたので読んでみた。
文庫化漏れ作品を中心とした編集ものにしてはクオリティが高い。(正規作品をあまり読んでないので客観的な評価とは言えないが、たぶん。ビートルズでいうとPast Masters Volume1/2 といったところか。)
「悪魔の世界の最終作戦」と「黄金の家」の二作品が特によかった。
前者は、眉村卓との合作扱いとなっていて、眉村の「最終作戦」という作品の原稿用紙の裏に筒井が「悪魔の世界」という手書きの原稿を書き、そのままごちゃ混ぜで校正刷りされ、校正の時間がなかったのでそのまま掲載された、という設定。二作品の境目は何となくは分かるようになっていて、主題も、「最後の最後で記憶の改変に気が付く」という点で共通していて、不思議な読後感だった。
後者はわずか5頁の小品ながら、SFとしてはほぼ完璧といってよいのではないだろうか。
マッド社員シリーズ(Ⅰ〜Ⅴ) 更利萬吉の⚪︎⚪︎ものは発表年が1971年とは思えないくらい予言的で驚いた。
学生が会社を選別する形での就職活動や、在宅勤務におけるTeamsのようなWeb会議など、発表当時には影も形も無かったはずなのに、SF作家の想像力というのは大したものだ。そして、人間が想像できるものは人間は実現出来る、というテーゼが真実であることも透けて見えた気がする。
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