【感想・ネタバレ】富豪刑事のレビュー

あらすじ

深田恭子主演のドラマ原作。ドラマ版では主人公が大富豪・神戸喜久右衛門の孫娘に変わったが、原作の主人公は喜久右衛門の息子・神戸大助。キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた“富豪刑事”こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を、次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。

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Posted by ブクログ

 大富豪の刑事が有り余るお金を湯水の如く使って事件を解決していく。4編の短編それぞれに違ったミステリ的趣向が凝らされていてとても面白かった。登場人物の個性も際立っていて、時折クスリとさせられるユーモアが絶品である。実験的な書き方が楽しい「富豪刑事のスティング」がお気に入りだ。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

 名探偵が大富豪なのである。主人公は神戸(かんべ)大助、まだ若手の、一介の刑事に過ぎないのだが、とにかく家が金持ちなのだ。時効真近の五億円強奪事件の犯人逮捕に、社長密室殺人事件のトリック解明に、五百万円の身代金のかかった誘拐事件の解決に、敵対関係にある暴力団同士の一触即発合同食事会の警備に、私財をいくら投じても良いのだ。
 …という設定を生かした大助さんの人物像と捜査手腕を拝むだけでもじゅうぶん面白いのに、奥行きを感じさせるサブキャラ陣の描き方、実験性すらある思い切った省略話法、大胆にメタフィクションで遊ぶ語り口、そのどれもが効果的過ぎて、めちゃめちゃ楽しかった。
 さらに、推理小説界に対してはきちんと仁義を切ってみせる律儀(?)な一面も感じられ…全方面抜かりなし。
 短編四作で完結というこの規模感も、コンパクトで読みやすい反面もっと欲しくなってしまう物足りなさがあるが、この四作で変化するところと変化しないところのバランスが絶妙で、これはこれで完成なのだという説得力がある。完成とはいっても、何かの「原作」にしたくなる余地がたっぷりあって、ドラマ版もアニメ版も楽しそう(未見)。
 筒井康隆ってよく知らなかったけれど、すごい人だということはわかった。

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2024年05月23日

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ネタバレ

あーーーおもしろ!最高。ミステリーにコメディを捻じ込んでるのに、力技かと思いきやかなり精密。さすが筒井さん。

主人公の刑事・神戸大助はホテルオーナーの父である神戸喜久右衛門の財産を使って、難事件を解決していくという一風変わったミステリー。「富豪刑事の囮」「密室の富豪刑事」「富豪刑事のスティング」「ホテルの富豪刑事」の4本からなる。
金はめちゃくちゃ使うが業務には真面目。富豪じゃないと思い付かない解決法ばかりで笑える。

あと、時々筒井さんが読者に話しかけてくるのも掟破りで最高。このキャラクターも本当は濃密に紹介したいのだが、本筋と関係ないので割愛する、とか普通に書いてる。

2005年にドラマ化した時には、なんと主人公の男女を変えて深田恭子さんが主演。 筒井さんも出演していたらしい。


———紹介(公式)———

湯水のように金を使って事件を解決!
著者初のミステリ作品、伝説的ミリオンセラー!

キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた“富豪刑事"こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を……次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。

靴底をすり減らして聞き込みに歩く“刑事もの"の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

タイトルと”筒井康隆の推理小説”に興味を惹かれて読んでみた。富豪刑事と聞いてなんでも金で解決する成金の卑しい刑事を想像してたけれど、自分の予想を遥かに超えた大大大金持ちで拍子抜けするような展開ばかりでおもしろかった。推理小説にしては怪しい犯人は常に1人しかいないんだけど、そのトリックを解く過程が好きな人は楽しめるかもしれない。筒井康隆の文中に挟む言い訳のような吐露も個人的に新鮮で、こういう作者の正直な胸中があからさまに書かれたおかげでちょっとクスッと笑える、おおらかな推理小説に感じた。

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2023年12月04日

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おびのりさんにお薦めをお願いしてもらった筒井康隆作品です。ありがとうございます!
紹介していただいたのはずいぶん前で、ずいぶん前に購入していたので、積読本に埋もれて探せなくて読むのが遅くなりました。最近、積読本をちょっとだけ片づけたのです。


キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた”富豪刑事”こと神戸大助が迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を…次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く”刑事もの”の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作ー文庫うらすじより。



主人公の刑事神戸大助はホテルオーナーの父である神戸喜久右衛門の財産を使って、難事件をお金をトリックに使って、じゃんじゃん解決していくという一風変わったミステリーですが小粋でとても面白いです。
時々、演劇を思わせるような演出場面があったり、ミステリーなのに笑いを誘うという筒井康隆氏の本領発揮のミステリーではないでしょうか。
特に最終話「ホテルの富豪刑事」は笑える展開が続きました。
文庫発行が昭和59年になっていますが、古臭さは全くありませんでした。

深田恭子主演でドラマ化というのも納得でした。

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2023年02月27日

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アニメの富豪刑事が3周してしまうほどとても面白く、原作も気になったので購入。

アニメと原作では神戸大助自身、登場人物、設定など全く違ったので最初は戸惑ってしまい、少し読んだだけで放置しちゃったけど、改めてちゃんと読んだら「なんでこの面白さに気づけないまま読むのを諦めてしまったのだろう?」と思うほど楽しく読めた作品。

78年に発行されたものだからかなり前の作品だけど若者の私でもするすると読めた。あっという間に読み終わっちゃったから寂しい気持ちになったけど、またクスッと笑いたい時に読もうと思う。

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2022年11月09日

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ミステリーとしてではなく、エンタメ、コメディとして読む本。
独特の言い回しが筒井康隆好きにはたまらない。

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2021年01月27日

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著作(そんなに数読んでないけど)の中では好きなタイプ。ユーモアも古い時台の煙臭いブラックではなくてただ金が余ってるおぼっちゃま金持ち刑事が桁違いの金で(本人は至って真面目に)事件を解決するその荒唐無稽さが良い。作った会社が黒字になって激怒してる父親も面白い。あとがきにもあるように登場人物の発想だけじゃなくてミステリも「お約束」にならず毎回違うアプローチでしっかり作られて表現方法もひねられてるので読める。アニメ化は富豪の刑事が金でクールに解決って感じでときめけるけどそれじゃ筒井康隆じゃないんだよなぁ。

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2025年08月18日

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何回読んでも面白い。
大好き。
最近の人には良さがよくわからないみたいだが。
アニメから入ってつまらないって、
あのさぁ…

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2024年02月28日

匿名

購入済み

アニメから

アニメの富豪刑事Balance: Unlimitedが個人的に大変面白かったので原作も気になっていました。他のレビューを拝見してアニメと原作はだいぶ違うと知りましたが、また違った富豪刑事を味わってみたく購入に至りました。
アニメと原作で登場人物やキャラの違いに多少困惑はしましたがストーリー自体は個人的に楽しめたので良かったです。

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2024年01月25日

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好きな作品。筒井康隆らしいユーモアがあると思う。細かいことは気にせず、設定とテンポの良い話を楽しむ本。いろいろつっこみながら読むのも面白い。もっと悪ふざけしてお金を使ってほしい。

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2023年10月19日

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大富豪の刑事が金を湯水のように使って事件を解決していく短編集。ドタバタのほうの筒井先生かと思いきや、意外としっかりした推理トリック捜査もの。
強盗、誘拐、殺人と、事件の幅も広く、おかしなキャラばかりだけどナゾときも楽しめて、筒井先生の守備範囲の広さに唸る。

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2022年12月22日

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大富豪の父を持つ刑事・神戸大助が、湯水のようにお金を使って事件を解決する推理小説仕立てのエンターテーメント。トリックだって金で解決する振り切ったミステリー。
父親は、過去悪徳を重ね富を得た事を後悔していて、息子が正義の為に、資金を使う事に、大喜び。全面協力体制。刑事・大助のキャラも良いの。温厚でいたって健全。愛車がキャデラックで、多少高級スーツを着用するけど。金銭感覚が幅広いというだけ。
好みは、“密室の殺人事件”のような、赤字会社作るためにエキスパート集めてダンピングしまくるも、結局黒字化してしまい、父が憤怒するパターン。ドラマ化では、このパターンを多用してたと思う。
原作は4編それぞれお金の使い方を変えて苦心されている。
時代設定を変えれば、永遠にエンターテーメント。

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2022年07月02日

Posted by ブクログ

「富豪刑事」こと神戸大助が、金の力を使って難事件を解決していく、一風変わったミステリー小説です。

お金持ちというと嫌味なキャラクターをイメージしてしまいます。しかし、主人公の神戸大助は、金銭感覚は世間とズレているものの一般的な好青年で、読んでいて気持ちが良いです。
お金で解決すると書きましたが、その解決方法も多様で、飽きずに読み進められました。

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2022年04月11日

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富豪な刑事が、金を湯水のように使い事件を解決するという推理物で全4話。解説でもあるけど、4話それぞれ事件のタイプが異なり金の使い方も変わってきて飽きが来ない。

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2021年01月31日

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読んだのは1978年出版のものですが、内容は同じだと思うのでこちらに感想を。
アニメを見て原作を手に取りましたが、神戸大助という名の刑事が富豪であること以外は全くの別物で驚きました。
(一番最初だけ登場人物がどんどん出てきて混乱しましたが)小説も読みやすくて面白かったです。
コメディ色が強く楽しく読めたので、ドラマで見たいなと思う小説でした。(ドラマ未視聴)
個人的には人にオススメできる一冊です。

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2020年11月03日

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さすが「SF御三家」の一人!
ミステリー作家ではない事を逆手に取った書き方!面白い!
別に映像化などは、意識してないかもしれんけど、これが映像化された時、どうなるか思い浮かべてしまう。
(実際に、テレビでは、深キョン主演で映像化。アニメにもなった)
富豪刑事…金に物を言わせて解決するとか笑けるけど、誰も困らんのならアリやと思うわ。
もっと大きな事件にお金使う方が良いのかもしれんけど、こういう普通の事件に使うからこそ面白いんやろな。
各話とも、吉本新喜劇のように同じ流れで始まる。で、富豪刑事がお金を…
まっ!弱い人の為にドンドンお金使ってな!

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2020年10月27日

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アニメの富豪刑事とは、全然違います。アニメは、別物。

深田恭子主演のドラマのほうが、小説の世界観を醸し出している感じがします。男女逆転してますが…

小説の語り口は、軽妙なので好きだ。小説には、小説の面白さあり。

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2025年11月17日

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ネタバレ

昔、深田恭子でドラマをやっていた気がしたので主人公が男性だったのが驚いた。大助があんまりボンボンではなかった気がする。周囲のキャラクターが面白くて楽しめた。ミステリとしてもしっかりしていたし良かった。もっとシリーズ書いてくれたら楽しかったな~。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

筒井康隆が書くミステリーはどんな話かと思ってたら、ボンボンの刑事が金にものを言わせて解決する型破りな話でびっくり

個人的にお金を使うと泣いて喜ぶ主人公の父のキャラが好きすぎる
あんまりこういうキャラいない気がする

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2024年11月26日

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1978年の作品です。
お金持ちの警察官と言えば、あのアニメを思い出しますが、この小説の主人公の大助も相当の大富豪。
大助は刑事ですが、自ら進んで大金を捜査に投入します。
なかなかコミカルな内容で面白かったです。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

新聞の書評で見たのだったと思うが、久しぶりに筒井康隆を読んでみるかと手にした。
40年以上前の作品なので、いささか作風が古いのは否めず、今のご時世ではどうかと思う表現も散見されるが、まああくまでもエンタテインメントと割り切って読めばそれなりに楽しめる。お決まりの解決方法へ流れていくので、水戸黄門的な楽しみ方もありだけど、うーん、私はこういう感じはもういいかな、、、。
ドラマやアニメにもなったらしい。全然知らなかった。

なんで読もうと思ったんだろう。よくわからない。書評になんとあったのかも覚えていない。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

本屋でたまたま見かけたので「お!懐かしい!」と思い、購入した。以前、読んだがかなり昔。深田恭子主演のドラマを観て、面白かったから原作も読んだのだっけ。(私の王道パターン)なので2005年頃だったと思う。うわ!そんなに前だったのか!原作はもっともっと古く、1970年代頃に連載されていたらしいから背景も当然古風。『キャデラックを乗り廻し、最高の葉巻をくゆらせた“富豪刑事”』(あらすじ抜粋)とあるからどんな嫌味な富豪だよ、と勘違いするが、実際は品が良くて少し天然な好青年が主人公。本人は上品だが大金を大量にばらまき日本経済を激しく回しながら事件解決を実行する。もちろんファンタジー。でもこういう現実とはかけ離れた物語はあったほうが絶対いい。勉強不足で知らなかったが2020年にアニメ化もされていたらしい。少し視聴したがグッと現代的になっていてこちらもなかなか興味深い。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

大富豪である神戸喜久右衛門の息子で、キャデラックに乗って高級葉巻をいつも吹かせている刑事の神戸大助が、難事件を解決にみちびく作品です。

若いときに阿漕な商売で金を得た喜久右衛門は、大助が世のなかのためとなる仕事をしていることを喜び、彼のために思いもよらない便宜を図ってくれます。さらに喜久右衛門の有能な秘書である浜田鈴江も大助の仕事に協力を惜しまず、大助は通常の捜査では思いもよらないような資金をもとに、事件の真相を明らかにしていきます。

事件を解決するための方法が、あまりにもスケールが大きすぎて、爽快な気分さえおぼえました。くたびれた刑事が登場する作品もいいですが、こういう発想を思いつくのはいかにも著者らしいと感じます。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

お金を湯水のように使って事件を解決する短編集。
ミステリというよりかは、エンタメ&コメディな作品。
筒井康隆らしいギャグやメタが大量に含まれていて、面白かった。

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

「筒井康隆」の『富豪刑事』を読みました。
『恐怖』に続き、連続して「筒井康隆」作品ですね。

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キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた"富豪刑事"こと「神戸大助」が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を……次々と解決してゆく。
金を湯水のように使って。
靴底をすり減らして聞き込みに歩く"刑事もの"の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。
SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦する。
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初めて読んだつもりだったのですが、、、
先日、帰省した際に実家の書棚を見ると、全く同じ『富豪刑事』の文庫本がありました。

中学生の頃に読んだんでしょうけど、全く覚えていませんでした。
記憶なんていい加減なモノですね。

以下の4篇の短篇で構成されています。

■富豪刑事の囮
■密室の富豪刑事
■富豪刑事のスティング
■ホテルの富豪刑事

どの物語も"富豪刑事"こと「神戸大助」が金の力を使って解決するのですが、、、
ワンパターンに陥らず、それぞれ違った使い方で、しかも使い方にも趣向が凝らしてあり、愉しく読めましたね。

新しいネタを作るのは難しいのかもしれませんが、続篇があってもいいなぁ… と思える作品でした。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

面白いストーリーなのだけど、なんというか…私には合わなかった。
お金持ちが鼻につくような大助ではないし時折クスッと笑ってしまうんだけど…
ドラマ化アニメ化されてるそうなので私がただの天の邪鬼なのでしょう。

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2022年02月20日

Posted by ブクログ

最近アニメ化していたので、そういえば昔にドラマもあったけど原作は読んだことがないと気付いて手に取った。

が、もう40年以上前の本なので読みにくくて仕方がない。
どこで場面転換しているのか、今なら間に一行入れるところを詰めてあるので、同じシーンだとしばらく勘違いしてしまうこともあった。
夏目漱石などの文豪の時代ほど昔ではなくても、ほんの40年なのに、時間が経てばものの書き方や表現など色々変わってしまうものなのだなと驚いた。

でもそれなのに、40年前の刑事である神戸くんの年収が500数十万で、令和の現在でも大して変わっていないことにちょっとがっかりしてしまう。
今の時代では景気が悪すぎて、一昔前のIT社長も大富豪も、フィクションとしても現実味がなくなってしまって残念だ。

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2021年06月14日

Posted by ブクログ

何故今頃?と思ったら、アニメ化されてたのね・・・

令和では若干読みにくい文章かもしれない。
行間をあけずに場面が変わる部分など、ちょっと意識しないと混乱する場面もちらほら。
メタ的な部分も嫌いな人は嫌いかもしれない。

謎解きミステリーと見せかけてそうではない。
主人公達が繰り広げるコメディ。

「富豪刑事のスティング」が1番好き。

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2020年12月16日

Posted by ブクログ

アニメが面白かったので読んでみました。

神戸くんと鈴江さんの名前と富豪である設定が同じだけの別物として読むべき。2人の性格関係性も結構異なるしその他のキャラは出てこない、そしてミステリ感がより強い。
個人的には初めの数ページで切り替えて読むことができたので全然気にならなかった。

アニメでは金をかけたガジェットに頼る傾向があったけれど、小説は捜査過程に金をかけている。金の使い方と推理どちらも楽しむことができた。

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2020年10月31日

Posted by ブクログ

かなり昔に読んだがすっかり忘れていたので再読。大富豪の息子である刑事が豪快に大金を使うことで事件を解決する短編集。4編収録。
意外にちゃんとミステリしているし、捜査に大金を投入する理由もしっかりしている。そして深田恭子主演のドラマが(設定は若干ちがうが)原作に忠実で驚いた。
佐野洋の解説で、著者と中島梓の対談を引用していたのも嬉しい。
最初は場面転換があっても行間を空けていなかったり、突然メタ視点になったりと癖のある文章に戸惑ったが、慣れれば読みやすかった。
やはり筒井康隆はすごい。

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2020年08月16日

購入済み

好みが分かれる作品

富豪な刑事という設定に惹かれ購入。ドラマ化されたことで作品名だけは聞いたことがありました。
ミステリーというにはかなりライトな作品で、作者自身もそのライトな世界を楽しんでいるようです。
個人的にはライトなミステリーは大変好みなのですが、
この作品は割に登場人物がごちゃごちゃと多く、キャラクター設定が曖昧というか、いまいち伝わりきらない感じで、作者の世界に入っていけませんでした。
ライトな世界観の場合はキャラクターが濃厚な方が面白いと思うので、☆3つ・・・のつもりでしたが、
この作品の仕様か、アプリがバグっているのか、
シーンが変わる時に、改段、間がないのです。
さっきまでAとBの話だったのに、次の行からEとFが話てる・・・というのは読みづらくイライラしました。

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2011年10月27日

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