筒井康隆のレビュー一覧

  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    じわじわタイトルの意味を理解し始めるときにはもうお話に夢中になっていた
    少しだけ暴力的な表現もあるけど、すごく読みやすくて先が気になって一気読みしてしまって、しかもここでこんなふうに終わるの!って最後の1ページを読んだ瞬間ブワッて全身に鳥肌が立った

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    2020年09月09日
  • 富豪刑事

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    かなり昔に読んだがすっかり忘れていたので再読。大富豪の息子である刑事が豪快に大金を使うことで事件を解決する短編集。4編収録。
    意外にちゃんとミステリしているし、捜査に大金を投入する理由もしっかりしている。そして深田恭子主演のドラマが(設定は若干ちがうが)原作に忠実で驚いた。
    佐野洋の解説で、著者と中島梓の対談を引用していたのも嬉しい。
    最初は場面転換があっても行間を空けていなかったり、突然メタ視点になったりと癖のある文章に戸惑ったが、慣れれば読みやすかった。
    やはり筒井康隆はすごい。

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    2020年08月16日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ネタバレ

    いとうのいぢの挿絵も手伝ってギリギリラノベらしい体裁を整えているものの、内容は筒井康隆だ。よくもわるくも!

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    2020年05月28日
  • ウィークエンド・シャッフル

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    なかなかぶっ飛んだ設定が多く、短編てのも丁度良くて、楽しめた。80年代に書かれたモノだが今でも遜色無く読める。

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    2020年04月19日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    最後まで読んでみたら割と悪くない作品である…と思いましたねぇ。社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    後半のSF的展開はちょっとこちらの想像力が追い付かない部分がありましたが…前半の、何やら理科実験室みたいなところで妙な実験を繰り返しているシーンのが面白かったですねぇ…中にはモロ下ネタなシーンもありましたがまあ、ご愛敬というやつでしょう! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ラストには現実で起きていること…つまりは若い男の草食化・軟弱化などを揶揄しているような内容になっており、確かにこれは文学ですね! ただのラノベじゃない…。

    というわけで、物足りなさはありますけれども、他のラノベと

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    2020年03月15日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ラノベの真似をしても,やっぱり筒井康隆は筒井康隆。薄く気取ったことが嫌いでどんどん露悪的になっていくのが真骨頂か。
    だんだんこちらが年を取ってきてついていけなくなる気もするけれど,作者の方がずっと年上だからなあ。

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    2020年03月15日
  • 恐怖

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    作家が住む街で連続殺人事件が起こり「次は自分が殺されるかもしれない」と感じ、その恐怖で生活がどんどんおかしくなる話。

    んー。
    犯人探し的なミステリーという感じではない
    殺されるかもという恐怖はなんとなく軽薄で
    どこか滑稽なギャグみたいな雰囲気で

    先が気になってあっという間に読めた、という意味では楽しめたのかもしれないが、読み終わってみたときに残るものは少ない。

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    2020年03月12日
  • 老人の美学(新潮新書)

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    文学部唯野教授以来、30年ぶりに手にした筒井さんの本。著者名見なければ、内容からは誰の作品か分からない!それでも、抜粋してしまう心に響く言葉は多々ある。

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    2020年03月11日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    ビーバップハイヒールでお馴染みの筒井康隆先生のショートショートだか、とにかく題材が幅広いという印象。
    作品ごとに好き嫌いが分かれるかもしれない。

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    2020年02月27日
  • 老人の美学(新潮新書)

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    おそらく、軽い気持ちの「小遣い稼ぎ」のような本ではないだろうか。けれども、時折垣間見る筒井節が良い。今の筒井さんでなければ書けない本だろう。今まで積み上げてきたものがあるからこその筒井さんならではの年の取り方だろう。うらやましい限りです。

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    2020年02月22日
  • 文学部唯野教授

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    濃厚な文学批評論の講義と軽快な大学教授のコメディーが合体している。コメディーの方は語り口が軽いのでとても読み易い。講義の方はある程度文学や哲学の知識がないと全部理解できないであろうと思った。メタ的な描写が入ってくるのが面白い。

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    2020年02月18日
  • 老人の美学(新潮新書)

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    【正解ではない年功序列】
    老人はおとなしくできない。 
    経験のない人たちがあーでもない、こーでもないと悩んでいると口を挟まずにはいられません。
    お年寄りは自己の存在価値を承認してもらえる唯一のことが「先行で経験している」しかないからです。

    「ここにいるみんなはまだ経験していないことかもしれないが、俺はすでに経験済みでその結末がどうなるかを知っている」
    これがあるから年配者はみんなから必要とされ、自己の承認を得ることができるのです。
    逆にそれしかありません。

    しかし、最近は時代の変化が速すぎて過去の経験がすぐに陳腐化し正解でなくなってきているのです。また、情報共有が進んでおり調べればすぐに

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    2020年01月25日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    近い未来この小説と同じ社会になるのかなと思い少し怖くなりました。
    環境汚染で汚れた空、警察官の機能が低下し治安が悪くなった町、人殺しや銃の発砲は当たり前。
    そんな無法地帯の中でも父を探し懸命に生きようとする愛。

    「今の私が作ったのが今の社会であるなら、今の私以上の私になって今の社会以上の、もっとよい社会に変えなければ」この愛の気持が印象的でした。

    今の現状に失望せず知識を深めたら自分が成長するだけでなく視野が広がり社会が変わるきっかけを作ることができるかもしれません。
    一番良くないのは今の現状に不平不満言い時代の流れに流されることかもしれませんね。

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    2019年12月07日
  • 短篇小説講義  増補版

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    スラップスティックのところ、すごい面白かった。ということは、増補版以外のところは一回読んでるのかもね。いやしかし文章がいいよね。何様ってコメントですが。

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    2019年11月30日
  • 筒井漫画瀆本 ふたたび

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    壱のほうか、ふたたびの方かは忘れたが、五郎八航空のパイロットが太ったお母さんから可愛い女子高生になっていたのは少し違和感。走る取的がなかったのが残念。どこかで見た記憶があったのだが。

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    2019年10月17日
  • 筒井漫画瀆本 壱

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    筒井康隆のトリビュートアルバム。熱狂的なファンが多いということだろう。漫画家の人は原作として使いたい素材なんだろうが、面白さとしては原作を超えることはないことがよくわかった。

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    2019年10月17日
  • アホの壁(新潮新書)

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    うーん、自分も当てはまるところはあった。
    あほなことをやっているなぁ~と認めるしかないだろう。
    さらっと読める筒井エッセイ。

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    2019年09月14日
  • 巨船ベラス・レトラス

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    時間と空間が交錯するメタフィクションで現代の文学界を暴く怪作、昔に比べるとスピード感が乏しいの年齢的に仕方がないか。。。

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    2019年08月19日
  • ビアンカ・オーバースタディ

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    ラノベ書きたいとふと思い立って、このレベルのものをかけるのだから作家先生ってすごい。
    過剰に持ち上げることを忌避するなら、ぼくには刺さらなかった。ラノベ読者の胸にはどうか、気になるところ。

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    2019年08月13日
  • 聖痕

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    3.11の描写が出て来て初めて、
    これはいつ書かれた本なのかと驚き出版年を見た。
    平成27年発行。

    筒井康隆ということ、
    またその文体の古さから(注釈が多く、それなしでは読めない漢字も多々登場する)
    わりと前の作品かと思って読んでいた。

    あまりの美しさから、
    5歳にして性器を切り取られる少年。
    その後、彼の周りの人生は狂い出す…こともなく
    意外な形で結末を迎える。

    スケープゴートという
    最後の一言が
    彼の人生を振り返る晴れやかな姿勢を
    物語っているのだろう。

    わたしはそんな風に、世の中を理解できるだろうか。
    生殖機能がなく、
    ある意味、生き物として抱えるべき葛藤を失って育つ個体。
    煩悩

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    2019年08月09日