筒井康隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最後まで読んでみたら割と悪くない作品である…と思いましたねぇ。社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
後半のSF的展開はちょっとこちらの想像力が追い付かない部分がありましたが…前半の、何やら理科実験室みたいなところで妙な実験を繰り返しているシーンのが面白かったですねぇ…中にはモロ下ネタなシーンもありましたがまあ、ご愛敬というやつでしょう! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ラストには現実で起きていること…つまりは若い男の草食化・軟弱化などを揶揄しているような内容になっており、確かにこれは文学ですね! ただのラノベじゃない…。
というわけで、物足りなさはありますけれども、他のラノベと -
Posted by ブクログ
【正解ではない年功序列】
老人はおとなしくできない。
経験のない人たちがあーでもない、こーでもないと悩んでいると口を挟まずにはいられません。
お年寄りは自己の存在価値を承認してもらえる唯一のことが「先行で経験している」しかないからです。
「ここにいるみんなはまだ経験していないことかもしれないが、俺はすでに経験済みでその結末がどうなるかを知っている」
これがあるから年配者はみんなから必要とされ、自己の承認を得ることができるのです。
逆にそれしかありません。
しかし、最近は時代の変化が速すぎて過去の経験がすぐに陳腐化し正解でなくなってきているのです。また、情報共有が進んでおり調べればすぐに -
Posted by ブクログ
近い未来この小説と同じ社会になるのかなと思い少し怖くなりました。
環境汚染で汚れた空、警察官の機能が低下し治安が悪くなった町、人殺しや銃の発砲は当たり前。
そんな無法地帯の中でも父を探し懸命に生きようとする愛。
「今の私が作ったのが今の社会であるなら、今の私以上の私になって今の社会以上の、もっとよい社会に変えなければ」この愛の気持が印象的でした。
今の現状に失望せず知識を深めたら自分が成長するだけでなく視野が広がり社会が変わるきっかけを作ることができるかもしれません。
一番良くないのは今の現状に不平不満言い時代の流れに流されることかもしれませんね。 -
-
-
Posted by ブクログ
3.11の描写が出て来て初めて、
これはいつ書かれた本なのかと驚き出版年を見た。
平成27年発行。
筒井康隆ということ、
またその文体の古さから(注釈が多く、それなしでは読めない漢字も多々登場する)
わりと前の作品かと思って読んでいた。
あまりの美しさから、
5歳にして性器を切り取られる少年。
その後、彼の周りの人生は狂い出す…こともなく
意外な形で結末を迎える。
スケープゴートという
最後の一言が
彼の人生を振り返る晴れやかな姿勢を
物語っているのだろう。
わたしはそんな風に、世の中を理解できるだろうか。
生殖機能がなく、
ある意味、生き物として抱えるべき葛藤を失って育つ個体。
煩悩