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地球の大変動で日本列島を除くすべての陸地が水没! 日本に殺到した世界の政治家、ハリウッドスターなどが日本人に媚びて生き残ろうとするが。時代を超越した筒井康隆の「危険」が我々を襲う。
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Posted by ブクログ
シュールな世界とあっさりとした幕切れが特徴の短編集。地殻変動で住める場所が日本しか無くなった世界で、世界各国の首脳や有名人達が1つのバーで会話を繰り広げる『日本以外全部沈没』や、大阪の居酒屋にやってきた宇宙人と、テレビのドッキリ企画と勘違いする客達が作り出す狂気を描いた『ヒノマル酒場』など、それぞれ...続きを読むの独特な世界が楽しめる1冊なのでおすすめ。
著者大暴れ(紙)の作品。 うっかり油断したら本の中から 作品の人物が逃走してきそうな気がして ちょっと怖いような気がします。 (現実にそういうことはありえませんが) 表題作は本編の後がお楽しみです。 何かは読んでからのお楽しみ。 面白かったのは大暴れ大暴走の 「ヒノマル酒場」と「農協月へ行く」の...続きを読む2つ。 特に前者はギャグまっしぐらな作品だけれども 実はよく読んでいくとメディア批判なのです。 そういう意味で読んでいくと結構深いものです。 ただし、少し構成に難があるので 読むときには注意。
筒井先生のノリノリ時代の作品を集めた一冊。「パニック短編集」というより、「スラップスティック短編集」? 「アフリカの爆弾」を半世紀ぶりに読みました。いわゆる「差別用語」も頻出なので、今とのなっては新作として発表できないかもしれません。面倒なところもある世の中となりました。 「ヒノマル酒場」を筆頭に、...続きを読む「新宿祭」「農協月へ行く」あたりが好み。
「筒井康隆」のパニック短篇集『日本以外全部沈没』を読みました。 1960年代から1970年代にかけて発表された作品の中からパニックモノの短篇やショートショート作品を再録した作品なので、むかーし、読んだことのある作品も含まれていましたが、ほとんど内容は忘れてしまっているので、新たな作品として楽しめま...続きを読むした。 -----story------------- 地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。 各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。 生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。 痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。 ----------------------- 先日、「河崎実」監督が映像化した映画『日本以外全部沈没』を観ましたが、その原作も含め以下の十一篇が収録されています。 ■日本以外全部沈没 ■あるいは酒でいっぱいの海 ■ヒノマル酒場 ■パチンコ必勝原理 ■日本列島七曲り ■新宿祭 ■農協月へ行く ■人類の大不調和 ■アフリカの爆弾 ■黄金の家 ■ワイド仇討 パニックモノが集められていることもあり、なんじゃこりゃ!と思うような理解不能な作品も含まれていましたが、、、 「日本以外全部沈没」、「ヒノマル酒場」、「農協月へ行く」、「人類の大不調和」、「アフリカの爆弾」、「ワイド仇討」は面白かったですね。 ユーモア(相当黒いですけど… )な文章の中に、社会風刺やナショナリズムへの批判精神がこめられていて、面白いけど考えさせられる… って感じでしょうか。 発表された当時の社会情勢や世相を肌で感じていれば、もっと愉しく読めるのかもしれませんね。
日本沈没を真正面からパロディーにしてあり、とてもユーモラス。もっと内容を深く掘り下げてあるのかと思ったけど、短編という事であっさり終わり、続きは各自の妄想で、というところですかね。
「残像に口紅を」で筒井先生熱が呼び戻されたのだけど、一気に読んでしまってすぐに冷めてしまうのももったいないので、ちょっと時間をあけてこの本を本棚から引っ張り出してきた。 どの小説もアイロニカルで痛快。1960~70年代の日本をシニカルにとらえているのだけど、当時から50年以上経ってもその皮肉が色褪せ...続きを読むてないのがすごい。50年経った今なら、当時をふり返ってシニカルに書くことはたやすいだろうけど、筒井先生は当時同時進行でそれをやってのけてるのがすごい。 そして、50年経った今の日本に対しても、これらの小説にこめられた皮肉がそのまま適用できてしまうかもと感じられ、とっても反省させられたりもした。
スラップスティックな11の短篇を収録。ドタバタながらも風刺の効いた作品ばかりで、クスッと、ときにワハハと笑いながら読み進めることができましたが、特に以下の作品がおもしろかったです。 ・ヒノマル酒場:マスコミを信用しない酔客たち。マスコミ不信はそんな昔からあったとは。カオスな展開がとっても好き。 ・...続きを読む農協月へ行く:「農協ツアー」なるものを初めて知りました。成金たちが騒ぎ立てる姿はヒノマル酒場と同様、カオスです。 ・人類の大不調和:大阪万博(1970年)に突如出現する殺戮されるベトナム人や飢餓のアフリカ人たち。世界中の負の側面に翻弄される展開に、万博に対する皮肉を感じざるを得ません。 読み終えて改めて感じる著者のセンス。引き続き筒井作品を読んでみようと思わせる作品でした。
筒井康隆の作品は、鹿爪らしく批評したりランク付けしたりするにはそぐわないでしょう。その視点、着想、想像力、エグさを堪能すればOK。
筒井康隆お得意のスラップスティックなSF短篇集。「ヒノマル酒場」は土方のおっさんたちの下品さや関西系のマスコミに対する不信感などがとてもリアルで、そんな人間たちと異星人のファーストコンタクトという題材が非常に面白い。まさに狂騒的でこのドタバタ加減はこの作家にしか出せない味だろう。店じまいで話まで強引...続きを読むに畳んでしまうのも良い。個人的なお気に入りは「あるいは酒でいっぱいの海」で、海が酒になるという荒唐無稽なネタをストレートに描く度胸もさることながら、最後は酒そのものになってしまうという星新一のショートショートのような奇妙なオチも素晴らしい。あと「パチンコ必勝原理」のくだらなさも大好き。傑作は「農協月へ行く」だろう。まず農協団体の田舎丸出しの方言が鼻につくほどリアルで、描写がとにかくいやらしい。下衆い人間たちに接するサービス業の苦労や苛立ちもヒシヒシと伝わってくる。宇宙人とのファーストコンタクトをするのが田舎者というネタは面白いが、それ以上にそのネタを成立させるための細部へのこだわりが凄まじい一本である。核武装する未開の土人を描いた「アフリカの爆弾」も、白人を金づるにするため、あえて文明を隠して土人らしく振る舞うという強かさが描かれており、どの短篇もネタ周りの舞台設定に凝っている。筒井康隆らしい短篇集だといえよう。個人的にはファンタジーよりパニック・SF要素の強いこの短篇集のほうが好みである。
"小松左京さんとも仲がよかったのでしょう。そうでないと、こんな小説書けません。 「パチンコ必勝法」も楽しい一遍。楽しめる作品でした。"
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日本以外全部沈没 パニック短篇集
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