48億の妄想

48億の妄想

478円 (税込)

2pt

4.0

鬼才・筒井康隆が31歳で執筆した画期的な処女長篇小説。テレビが絶対の時代だ。街中いたるところに設置されたカメラ、テレビ・アイを意識して、自分をカッコよく見せるため、テレビ画面にちらりとでも映るため、あらゆる人間がドラマを演じるように振舞いつづける社会。この地球上に住む48億の人間のうち、いったい正気なのは誰か……テレビに踊らされる人間たちを描いて、マスコミを痛烈に諷刺するこの小説は、まるで21世紀日本への予言のようだ。

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48億の妄想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現実はどんどんこの小説の方向に向かっている。TVを見ていてたまに寒気がするのはこの小説を読んだ副作用。俺は片目の王様でいたい。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    マスコミが支配している近未来、
    全ては監視カメラによって見張られ放送されている。
    そんな世界に疑問を感じている、青年。

    今よりずっと前にかかれた本ですよ!衝撃受けました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    筒井作品は高校生の頃にはまり込んで読んだ。第一部でマスコミ、特にテレビに踊らされている送受信双方の人間模様がシニカルに書かれている。昭和51(1976)年に設定された本作品は、その10年前の1965年に出版された。近未来を描いたものだが、21世紀に生きる我々の目から見ても笑うに笑えない部分がある。そ

    0
    2017年08月19日

    Posted by ブクログ

    報道のドラマ性を極端に追求し始めたマスコミ社会。
    読者視点で見れば完全に狂ってるとしか思えない世界を整然と描きつつ、要所要所では笑ってしまう程の気違いっぷりを挿入し、そのごった煮がとても痛快。
    しかし、これが40年以上前の作品ってのがすごいな。
    メタ的な幕もちょっと好き。

    0
    2010年06月12日

    Posted by ブクログ

    素人がテレビでもてはやされ、素人に毛が生えたくらいの人がタレントと呼ばれ、ニュースには不安を掻き立てるようなBGMが当てられ、ニュースショーの司会者は国民の代弁者のような顔をして語り、殺人や汚職や事故がドラマのように演出され流される……37年前に書かれたこの本はある意味で「予言の書」だ。
    この本を読

    0
    2013年08月28日

    Posted by ブクログ

    つい一気に読んでしまう感じ、さすが筒井

    エスカレートしていく虚構世界のえもいわれぬリアリズムおそろしい

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まるで今のインスタ至上主義な世の中を描いているような作品。誰もが他者の「まなざし」を意識してお芝居をするかのように日常生活をつくり、有名人になることや承認されることしか考えてない。その世界の先になにがあるか。これを40年以上も前に、31歳で書き上げた筒井康隆は天才だ…。

    0
    2018年01月09日

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