【感想・ネタバレ】定本 バブリング創世記のレビュー

あらすじ

筒井康隆の世紀の奇書が
〈定本〉として三十七年ぶりに復刊!
筒井康隆の毒と笑いをご堪能あれ。

〈ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み……〉
ジャズ・スキャットで使われるバブリングを駆使し、
奇想天外なパロディ聖書として読書界を驚倒させた表題作ほか、
初刊文庫で未収録だった実験作品「上下左右」
(イラストは雑誌掲載時の真鍋博)を収録した完全版。
書下しの自作解説を併録。全十篇。
(解説 井上ひさし)

〈目次〉
バブリング創世記
死にかた
発明後のパターン
案内人
裏小倉

上下左右
廃塾令
ヒノマル酒場
三人娘

自作解説 筒井康隆
解説 井上ひさし

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やりたい放題。
筒井康隆さんでなければ途中で読むのをやめていたかも。
常時、オチに期待しながら読んでいましたが、裏切られた部分も多い。

ただ、実験的な小説は好きなので星5。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

何かしらの概念が爆発した。どの枠にも当てはまらない「筒井康隆」というジャンル。表題作、読んでてわくわくが止まらなかった。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

若い頃は、グロが行き過ぎるところが苦手だった筒井康隆作品。加齢で鈍感になったのか、ガハガハ笑って読めた。

「死にかた」「鍵」

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2022年02月08日

Posted by ブクログ

タイトル作品を含めた筒井康隆作品集。なんというか、この人はまさに「天才」というよりは「奇才」と呼ぶべき人なのかもしれないと改めて思う。ストーリーとしての面白さを持ったまま、文学を、日本語を、常識をことごとく(いい意味で)おちょくってくる。評判高い「鍵」もさることながら、個人的には「死にかた」「三人娘」あたりもとても良かった。一見荒唐無稽なストーリーの中に、何か人間の本質をえぐるような、そんなエッセンスが散りばめられている。
今では問題視されるような表記もたくさんあるけど、ある意味これも筒井康隆節といえばそうなわけで。本好きは、一度読んでおいて損はないと思う。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

1ページ目を見た瞬間に、え!?え!?となった笑

全編通して、一周回ってナンセンス、みたいなものが根底にあって、筒井さんらしさ炸裂だった。

「鍵」については、青春という切り口からどんどんホラーな方向に流れていって、「世にも奇妙な物語」でドラマ化されたというのも納得できる。

「三人娘」は当初未完だったそうだが、完結版が掲載。サラリーマンというものを徹底的にバカにしている感じがおもしろい。

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2020年11月28日

Posted by ブクログ

言語やコミュニケーションをテーマにした短編小説。※ 「バブリング」というタイトルは、赤ちゃんのように言葉を習得する初期段階の音声を指しており、言葉が生まれる原初的な状況を示唆しているとのこと。

「死にかた」が特に好きだ。どうしようもなく理不尽な死であるのに、それまでの規則性からそれすらも受け入れてしまうところにどうしようもない人間みを感じてしまう。

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2024年12月06日

Posted by ブクログ

Kindlで。まぁー、ぶっ飛んでます(笑)
文庫化は1982年、そこから37年経った2019年に復刊した本帯には『奇書 復刊』とあるようです。

さすが天才奇才、筒井康隆氏!
SF、ミステリーホラーに加え、百人一首のパロディや言葉遊び、シナリオ、小説の枠を超えた作品と、バラエティに富んだ10話。そんな中に社会風刺も忍ばせてあり、とにかく驚きの連続作品でした!

中学生時代『家族百景』『七瀬ふたたび』をドラマと本でハマってたことを懐かしく…美しく初々しい多岐川裕美版です。

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2021年07月30日

Posted by ブクログ

2020年に読んだ本で最も「きちがい」という言葉に触れた。この他にも昔は見聞きしたような表現がチラホラ。時代は変わっているんだなぁと思わされた。そういう意味では解説まで含めて定本と言えるのではないでしょうか。

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2020年11月10日

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