【感想・ネタバレ】定本 バブリング創世記のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年05月24日

やりたい放題。
筒井康隆さんでなければ途中で読むのをやめていたかも。
常時、オチに期待しながら読んでいましたが、裏切られた部分も多い。

ただ、実験的な小説は好きなので星5。

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Posted by ブクログ 2022年02月08日

若い頃は、グロが行き過ぎるところが苦手だった筒井康隆作品。加齢で鈍感になったのか、ガハガハ笑って読めた。

「死にかた」「鍵」

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Posted by ブクログ 2020年12月12日

タイトル作品を含めた筒井康隆作品集。なんというか、この人はまさに「天才」というよりは「奇才」と呼ぶべき人なのかもしれないと改めて思う。ストーリーとしての面白さを持ったまま、文学を、日本語を、常識をことごとく(いい意味で)おちょくってくる。評判高い「鍵」もさることながら、個人的には「死にかた」「三人娘...続きを読む」あたりもとても良かった。一見荒唐無稽なストーリーの中に、何か人間の本質をえぐるような、そんなエッセンスが散りばめられている。
今では問題視されるような表記もたくさんあるけど、ある意味これも筒井康隆節といえばそうなわけで。本好きは、一度読んでおいて損はないと思う。

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Posted by ブクログ 2020年11月28日

1ページ目を見た瞬間に、え!?え!?となった笑

全編通して、一周回ってナンセンス、みたいなものが根底にあって、筒井さんらしさ炸裂だった。

「鍵」については、青春という切り口からどんどんホラーな方向に流れていって、「世にも奇妙な物語」でドラマ化されたというのも納得できる。

「三人娘」は当初未完だ...続きを読むったそうだが、完結版が掲載。サラリーマンというものを徹底的にバカにしている感じがおもしろい。

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Posted by ブクログ 2021年07月30日

Kindlで。まぁー、ぶっ飛んでます(笑)
文庫化は1982年、そこから37年経った2019年に復刊した本帯には『奇書 復刊』とあるようです。

さすが天才奇才、筒井康隆氏!
SF、ミステリーホラーに加え、百人一首のパロディや言葉遊び、シナリオ、小説の枠を超えた作品と、バラエティに富んだ10話。...続きを読むそんな中に社会風刺も忍ばせてあり、とにかく驚きの連続作品でした!

中学生時代『家族百景』『七瀬ふたたび』をドラマと本でハマってたことを懐かしく…美しく初々しい多岐川裕美版です。

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Posted by ブクログ 2020年11月10日

2020年に読んだ本で最も「きちがい」という言葉に触れた。この他にも昔は見聞きしたような表現がチラホラ。時代は変わっているんだなぁと思わされた。そういう意味では解説まで含めて定本と言えるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2020年02月05日

筒井康隆 解説 井上ひさし

著者独特のパロディや狂気のほか、メディアや大衆など思考停止社会への批判をテーマとする作品も入った短編集


「 バブリング創世記 」聖書の創世記のパロディ。音と韻の言葉遊びが秀逸。知と遊びの融合という感じ。

*創世記同様、父なる神がいて、それから「〇〇、△△を生め...続きを読むり」というバブリングな生態系が続く。ほとんどが音韻のつながりだが、たまに 遊びが入る。とんちに近い。
*スタートは「ドンドンはドンドコの父なり」→音韻が父なる神
*トンビ、タカを生み〜ヤスタカ、シンスケを生めり→ヤスタカ=筒井康隆、シンスケ=息子?
*スナホコリ、死体を生む→中東の戦争?
*貧困、信仰を生み、信仰、神を生めり→ 信仰以前に神はいないという逆説を作る
*神、光あれと言えば サバ、イワシ、コハダ、キス→寿司の光り物?「光あれ」が聖書と逆で最後にくる

「裏小倉」和歌パロディ。和歌っぽい言葉を並べて、通釈で遊ぶコント。

「死に方」鬼が会社に来て 社員を一人一人殺していく物語。設定は無茶苦茶なのだが、何かテーマを持っているように思える。鬼に殺される直前に 各社員の個性的な行動を滑稽に描いている。鬼は 社員の個性を殺す会社そのもの?

最後に殺された主人公の「おれの頭蓋骨が砕ける瞬間〜爽快感を味わっていた」の爽快感とは 個性を殺されて、会社と一体化した爽快感?

「鍵」記憶から排除された過去の過ちが、鍵により一つ一つ蘇る物語。上質なサスペンスで 最後は 鳥肌立つ狂気。


「廃塾令」「ヒノマル酒場」ドタバタ。メディア批判、思考停止の大衆批判

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