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作家・筒井康隆、誕生の秘密。戦時中にひとり疎開した幼少期、演劇部で活躍した中高時代、不本意な営業に配属された新入社員時代、いつも傍らには本があった。いずれ小説を書くとは夢にも思わず、役者になりたかった青年を大作家にしたのは"読書"だった。小説界の巨人が惜しげもなく開陳した自伝的読書遍歴。『漂流 本から本へ』を改題。
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Posted by ブクログ
筒井康隆さんが、幼少期から読んできた本を年代別に紹介している。 本書を読んで、読みたくなった本を下記に記録しておく。 デュマ『モンテ・クリスト伯』 ウェルズ『宇宙戦争』 ハメット『赤い収穫』 フィニイ『盗まれた街』 三島由紀夫『禁色』 シェクリイ『人間の手がまだ触れない』 オールディス『地球の長い午...続きを読む後』 フライ『批評の解剖』 イーグルトン『文学とは何か』 幼年期から、読書が楽しみという疎開生活に始まり、役者になるために書物を読み漁り、やがて作家になっていく。書物が人を育てていくような物語を感じる。
筒井康隆氏が自らの読書歴を書いた本。 幼年期から作家として活躍するまでに読んだ心に残った本を、当時の生活を振り返りながら紹介している。 筒井康隆氏は、SFや純文学だけでなく、哲学や心理学、文学理論まで精通していることは、彼の作品群を一部読むだけでも分かる。 そんな筒井氏の読書体験を追体験できる...続きを読むように紹介されているわけだから、彼の内実が気になるなら読んで損はないだろう。 筒井康隆氏がマンのブッデンブロークを読み、その早熟の才を羨望し、「良い作家が出る条件は、良い家柄に生まれ、その家に沢山の本があり、その家が没落することだ」という文壇の定説に慰みを得たみたいな話しをしているが、私にすれば幼年期から小説を読む習慣があった筒井氏は十分羨望に値すると思った。 それにしても10年以上前に読んだ気がするが、自分の読みたい本が全然読み進めていないので慄然とした。 イバーニェス「我らが海」、リースマン、ズーデルマン、ディケンズ、その辺を読んでいきたい。。
名著紹介の体裁を取りつつ、著者の半自伝になっている。読書家かつ小説家としての成長を追っているので、拾い読みが出来ない。 最近「壊れかた指南」所収「耽読者の家」を読んだところ、あっ。これは小説版「読書の極意と掟」だと思い至る。
読書の極意と掟 筒井康隆著 48億の妄想が筒井康隆さんとの出会いでした。 筒井康隆さんのバックボーンを勉強せずに購読しました。 当時の執筆内容が、現代の日本とアジアの緊迫した状況と重なっていることに先見の明を感じたことはいうまでもありません。 そこで、手にしたのがこの小説です。 筒井康隆さんが何を...続きを読む購読し、何を見出したのか? 一冊ずつ約2ページで紹介しています。 筒井康隆さんが好きならば、ぜひ手にとって欲しいです。 三島由紀夫著「禁色」。 筒井康隆さんが打ちのめされたとありました。 「作家になるにはそれなりの修行が必要である。」 プロの世界で長きにわたり価値を提供するひとは、デビュー前から確固たる意志と観察があると読みとけます。 #読書好きな人とつながりたい。
文庫化前の『漂流 本から本へ』を読んだ記憶あり、再読。 あらためて筒井節を堪能する。 有り余る才能があるのに、しっかし恨みの多い人だな。 でも熱狂的なファンがいてセールスも好調ながら、権威的なところからの評価が低いからな。 解説にもある通り日活ニューフェースに通らなくてよかった。役者になっていたら余...続きを読む技で小説を書いたとしてもこんなにたくさんは読めなかったしな。
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