筒井康隆のレビュー一覧

  • 佇むひと リリカル短篇集

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    カバーに惹かれて買ったけど、当たりだった。想像力のたまもののような物語設定と、収録されている話の幅広さが文句なく楽しい。特に、「底流」はすばらしい。

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    2009年10月04日
  • 如菩薩団 ピカレスク短篇集

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    …衝撃的な話の連続。
    思わず顔を顰めてしまうようなあまりにもエログロな描写の数々。
    なのになんでこんなに笑えるの!?
    あー面白いっ。

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    2009年10月04日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

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    青春は甘酸っぱいッスねぇ。映画も見たかったけど結局観れずじまいになってしまいました。DVD化早くしてくれ!!

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    2009年10月04日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    「時をかける少女」を超えたジュブナイルというと似たような惹句だった「わたしのグランパ」はあまり印象に残る小説ではなかったんですが、これは傑作の言葉に偽りなしです。主人公の愛は12歳で母を失う。行方不明になった父を探す愛の旅が始まる。舞台は近未来と思われる日本。社会は治安が悪く、強盗・殺人が跋扈し、少女が一人で旅するには危険すぎる旅だった。そして、左手の不自由な少女のひだりがわには常に守ってくれるものがいた。特殊な能力を持った少女のロードノベルは、「時をかける少女」よりも「火田七瀬」シリーズを彷彿とさせたなぁ。テーマ的には別に珍しいことを書いている訳ではないんだけれど、「善意」と「悪意」について

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    2011年08月19日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    筒井康隆2冊目。もはや空前絶後筒井康隆としか言いようがない、とことんオリジナルな天才的世界に感動、陥落。宇宙船団の一員である文具船の文房具たち、彼らにイタチ族24億が住む惑星クォールの殲滅指令が下されて…。言葉にするとシュールだが、読んでいると妙にリアル。

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    2021年09月22日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    筒井康隆初体験。独特の文体、独特の世界。一人の主人公がいつの間にか違う名前・違う環境の人物へと「変容」していく、重層的なような単一的なような摩訶不思議な世界に、あっという間に引き込まれた。筒井康隆、強烈なオンリー・ワン。

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    2021年09月22日
  • 48億の妄想

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    マスコミが支配している近未来、
    全ては監視カメラによって見張られ放送されている。
    そんな世界に疑問を感じている、青年。

    今よりずっと前にかかれた本ですよ!衝撃受けました。

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    2009年10月04日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    あることをきっかけにヘンな評論家だけのプロダクション「梁山泊」を設立する男。それを取り巻く評論家たち。最初から壮絶な結末まで、男の生き様と強烈なマスコミ社会風刺の長編。

    昭和51年発行

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    2009年10月04日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    読んでて何度も旅をしてみたくなった!
    ロマンの詰まった壮大なSF物語。

    ラゴスという男の旅を通して描かれる人生。
     高度な文明を失った代償として、人々が特殊な能力を獲得した世界。旅先で遭遇する集団転移や壁抜けなどといった、奇想天外な発想に読んでて飽きさせない。ワクワクした!

    時には奴隷、時には王様といった、老いを感じさせないラゴスさんの生き様っぷりに圧倒された。
     何にも執着せず縛られないラゴスさんの生き方には憧れる。

    旅の一冊として持って行きたいと思った!

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    2026年07月26日
  • 残像に口紅を

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    使える音が徐々に減っていく小説。音が消えるとそれを使うものが 実際に消えて行ってしまう世界。
    読むのにかなり体力が必要だった。はじめはほとんど違和感なく進んでいくからいいのだけど、だんだんと難しい単語が増えていくから何を言いたいのかじっくり考えて辞書を引いていかないといけなかった。でもそれが楽しかった。
    この本の後に読む本はいつもよりもサクサク読めると思う。トレーニングだ。

    かなりメタ的な視点が含まれていて、作中の主人公が始めの方でいっていた現実と虚構が同時に起こっている感覚が少しわかった。
    言葉が減ると登場人物の性格も変わっていくのが顕著に表れていて、人のパーソナリティと言葉が密接に関わっ

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    2026年07月25日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    店名や料理、値段が分からず記号のようだ
    いちびりと思う私が貧しいのか
    ただ、光子さん共々生命力に圧倒される
    施設に入って車椅子になって酒は減るも美食は変わらない
    執着の記憶や読者、映画の鑑賞量も流石
    孤独の表現は様々あろうが、何よりも読ませる筆力に感服

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    2026年07月22日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    オークラ神戸へ垂水から夕食へ出かける記述を読んで山里でメシ食いたくなった。河鍋暁斎の展覧会に託けてなつ休みさオークラへ。海風が気持ち良い

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    2026年07月22日
  • ダンシング・ヴァニティ(新潮文庫)

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    コピー&ペースト小説、漫☆画太郎小説、はたまた何度も見るが微妙に細部が違う夢小説、サザエさん小説、走馬灯小説、エンドレスエイト小説 形容できません

    多分、真面目な読者程序盤早々に面を食らって本を閉じるか呆れると思うけれど、よく耳にする日本音楽を頭に浮かべて欲しい。恐らく同じ単語は繰り返されているし、何なら背景に流れる音楽は何周か同じフレームが流れているはず。そのガワを文学に取り入れたのがこの作品だと思う
    物語、ストーリーテリングより技法運営を見る本、だろか。
    何か20年後くらいの僕の頭の中、見え方はこうなっているような気がして。そんなこと考えながら読んでいたら本編339頁に4時間もかかりまし

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    2026年07月21日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    ネタバレ

    職場の人に借りたもの。
    筒井康隆は名前だけ知っている状態だったが、たいへん面白い。主人公の七瀬がいろんな家庭で人の心を覗き見るオムニバス形式。
    夫婦や家族の在り方は、どの時代も似たようなものなのかもしれないと思えた。
    好奇心で家庭に踏み込む七瀬を無鉄砲に感じたり、でも年頃の女の子らしいと感じたり、能力のせいか歳のわりに達観している様子も受けとめやすかった。
    続編を見たくなった。

    ちょくちょく表れる男性の欲望は、女性からするとやはり狂気で気持ちが悪く、恐ろしい。
    「水蜜桃」は特にだった。自分も10代、20代の頃はよく変な男の目線や言葉に傷ついてきたが、素晴らしく気持ち悪い性欲を表現しているなと

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    2026年07月21日
  • 脱走と追跡のサンバ

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    マルチバース(という言葉)もインターネットもない頃に、これらがもたらした世界の中での自我というものが表現されていて凄いと思うし、終章に出てくる、「はっきりした本物などはない、それらもパロディ(模倣)である」という感覚も、生成AI作品時代を予見しているようだ。

    著者の描く、非現実的な光景やドタバタの状況は、読んでいて「何が描かれているか」がわかりやすく伝わってきてストレスがないのを実感した。これは説明が筋道だって的確だからだろうと思う。

    違和感を覚えた世界からの脱走という切り口での自我からの逃走というテーマが最後まで明確に貫かれていて、少し理屈っぽいというか、全編ドタバタではあるものの、個人

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    2026年07月20日
  • パプリカ

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    ネタバレ

    抱いたら女は自分のものになるだろう、簡単に好きになるだろうというような文章全体を通して感じられる思想の偏りがちょっと厳しい部分はありました。
    設定自体はおもしろいですが、必要以上に性描写があるのと男性の欲望と願望を詰め込みました、という印象。
    精神病や分裂病など、今の時代にはNGワードのオンパレードなので時代を感じました。

    でも、第二部は本当に面白いです。怒涛の展開。

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    2026年07月18日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    老人同士のバトルロイヤルを、70歳のじいさんが書いたというだけで面白い。読み終えてから作者について調べると、同郷・同校だったこともあり、なんとなく親近感が湧いた。

    一方で筒井康隆本人は、家の近所で気に食わない若者を杖で殴りつけるなど、かなり豪快で過激な人物だったらしい。いわゆる「老害」と呼ばれるようなタイプだが、私は結構こういうジジイは嫌いじゃない。

    本書では、少子高齢化社会を「良識による悲劇」「何もできない老人の氾濫」と痛烈に批判し、介護に追われる家族の苦悩をさまざまな視点から描いている。

    そんな作品を読むと、筒井さんは自分の傍若無人な振る舞いが社会や家族から白い目で見られていることを

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    2026年07月16日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    ネタバレ

    同著『虚人たち』にみられるような実験的な作品。小説内で登場人物の名前が微妙に変更されていたり、彼らの立場とそれによる周囲の機敏な反応が本作の特色で、類のない構成となっている。小説というフィクション内で、さまざまな世界線、可能性が展開されており、それぞれの場所で予想外の出来事を待ち受けている。

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    2026年07月12日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    単行本は1986年刊。もとは「SFアドベンチャー」連載(84.4~86.6)。12話からなる。
    読ませるが、筒井康隆にしては古典的だし、定型的過ぎないか。古典的・定型的というのは、「遍歴」小説風という意味で。後年のほかの作家の作品群(たとえば時雨沢恵一の連作『キノの旅』など)は、まったくもってこの路線だもん。
    新潮文庫の解説は、筒井と同世代の、科学史の村上陽一郎(執筆時は東大教授)。一種のビルドゥングス・ロマンととらえている(ありゃ、「遍歴」小説じゃん)。そういえば、村上先生は、漱石の『三四郎』もビルドゥングス・ロマンと言っていたような。

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    2026年07月12日
  • 残像に口紅を

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    言葉の音が消えるとその音を使って表す対象物もこの世から消える、その縛りのなかでこんな文章が書けることに驚く。

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    2026年07月05日