筒井康隆のレビュー一覧

  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    七瀬3部作の最後。この世界、そして七瀬自身も神に操られた存在であると気付く。太母の意思で、七瀬は復活し、存在し、行動する。現実存在とは、そのような「神」的者のシナリオによって演じさせられているのだ。それを受け入れるしかない。七瀬は、エディプスの恋人を演じるしかない。

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    2023年11月04日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    笑いあり、感動あり、グロテスクあり、エロあり、全てを兼ね備えた作品なのでは?
    電車の中でニヤニヤしながら読んでしまった。

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    2023年09月27日
  • 創作の極意と掟

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    本当は単行本を再読したのだけど、感想を書きたくて文庫版で再登録。

    著者も言う通り、これは創作の指南書ではなく、作家・筒井康隆の創作秘話エッセイとでも言える本である。

    とはいえ、プロの作家が創作にどう向き合っているのかを知ることは、巡り巡って創作の在り方の道標になるのだと感じた。

    書くには読むべし、という当たり前に改めて気付かされる本でもある。

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    2023年09月22日
  • わたしのグランパ

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    ネタバレ

    薄いからすぐ読み終わった。
    面白かった。
    色んなところにある康隆節が感じられてよかった。

    ゴダケン結局何して刑務所行ったのかわからなかった。

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    2023年09月03日
  • くさり ホラー短篇集

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    ホラーとしてはそこまでの怖さはないけど、
    ショートショートとしての切れ味は抜群によかったので好き

    1ページものもあれば、
    30ページ強のものもあり、
    バリエーションに富んでる

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    2023年09月03日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    自分たちと違う、異端者は、排除していく
    迷惑かけないように、ただひっそり生きているだけなのに

    七瀬には、少ないけど、仲間ができました
    自分と同じ、苦しみを抱える、能力者たち

    ぼくは、となりに、七瀬が住んでいたら、やっぱり受け入れることができないのだろうか

    受け入れることはできなくても、お互い、干渉せす、暮らせたらいいのに、と思いました

    自分と違う人の苦しみを想像して、暮らせたらいいのに、と思うことも偽善なのかな

    でも、それが偽善なのだとしたら、偽善は本当に駄目なのかな、とそんなことを思いました

    七瀬3部作の中で、1番共鳴した、作品です

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    2023年07月21日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

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    ネタバレ

    映画は良かったが、コミカライズされて大事なシーンや名ゼリフなどが省略、改変されてしまい薄っぺらくなってしまった…。和子の「待ち合わせに遅れた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ?」や浩介が自転車事故を起こして、千昭がタイムリープした下りや、ラストの「未来で待ってる」「すぐ行く、走って行く」が省略されたのが残念。これもコミカライズの宿命か。

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    2023年07月16日
  • パプリカ

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    ネタバレ

    映画はだいぶ前に観たことあったものの、読んでいるとやっぱりまた観たくなる。
    映画では特に千葉敦子が魅力的で不思議な女であるという印象だったが、実際は結構戸惑っていたり、葛藤しており、容姿の魅力をも武器にしているだけで人間らしい人間だったのだなと印象が変わった。
    敦子が強姦されそうになるも、やむ無しと素直に受け入れることにしたにも関わらず、敦子のことを愛しすぎて不能に陥り、この役立たず!せっかくその気になってやったのに、と怒っているのが面白かった。
    DCミニの欠陥や副産物がたくさん絡んできたのが面白かった。DCミニは使いすぎると睡眠が深くなりすぎてしまい、現実に戻ってくる(目覚める)のが困難にな

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    2023年07月19日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 富豪刑事

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    好きな作品。筒井康隆らしいユーモアがあると思う。細かいことは気にせず、設定とテンポの良い話を楽しむ本。いろいろつっこみながら読むのも面白い。もっと悪ふざけしてお金を使ってほしい。

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    2023年10月19日
  • NANASE(2)

    購入済み

    50年以上前の原作だか面白い

    昭和のSFの名手、筒井康隆原作の七瀬シリーズの漫画化。面白かった!原作も読んだことあるけど、山崎さやかさんの美麗な絵で楽しめた。
    50年以上前に発表された原作なのに、少しも古臭くない。人間の欲望って100年くらい変わらないのかも。

    #シュール #ドキドキハラハラ

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    2023年06月14日
  • わたしのグランパ

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    痛快、グランパに任せてればなんとかなる、という安心感を持って読んでいける。
    どこか現実離れした話ではあるけれど、こういう歳のとり方はかっこいい、と思う

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    2023年05月15日
  • 老人の美学(新潮新書)

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    美学の前に、とにかく元気でいることが大事だと思った。特に、精神的に。
    老人であることの長所短所を理解してうまくやる。そういうことかな。

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    2023年05月01日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    2作目の「七瀬ふたたび」を飛ばしての作品だったけど楽しく読めました。生まれて初めて恋心を抱いた相手が高校生。超常現象の行方を追った結果それが全知全能による亡き母親によってであって
    それに従い認めざる負えない中、自己の存在自体にも悩む。しかし、最終的にはこのタイトルを超えて七瀬が幸せな方向へと向かったので良かったかな。

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    2023年04月01日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    老人増加対策のために政府が定めた「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」70歳以上が対象となるこのバトルは地域と期間を定めて行われる。舞台は東京の下町宮脇町5丁目、対象者は59名。最後に残った1人だけがその後に生きる権利を得るこの戦い……ってすごいなオイ!!

    Twitterで見かけて、軽い気持ちで読み始めたらガチやったわ……。58人プラスαがバタバタ死んでいくし、他の地域の中継もあるから、ほんま恐ろしい速度で70歳以上がバタバタいく。最期の瞬間もそれぞれで、フィクションらしさがあり重くはないんだけど、合間にチラリと見えるリアルさが怖い。

    一番怖いのは、そろそろこういうことがリアルで起こりそ

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    2023年03月22日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    筒井康隆、最後の長編と帯にあるモナドの領域。モナドという言葉がタイトルに含まれていることからも伺えるように、ライプニッツのモナド論を敷衍して我々はモナドから外には出られないという前提で話が進む。そしてモナドの外に在るのは神だけである。
    トマス・アクィナス、ライプニッツ、カント、ハイデガー、カントール等の哲学者や数学者が言及されるのは筒井康隆ならではといったところか。読んでいて思い出したのは、同じく神に言及していたチェスタトン。
    小説の中で神を扱う場合、神を超越する存在として作者や読者が存在してしまうわけで、当然そのことにも作者は自覚的ではある。
    エピローグの文章は神は登場しないのだけれど、まる

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    2023年03月05日
  • 笑犬楼vs.偽伯爵

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    お互い尊敬し合う表現者。
    過去の芸術作品に関する広範な記憶と繋ぎ合わせられる連想力。
    喫煙と一人息子の逝去。
    違うと思ったら意見をぶつける自分への率直さ。

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    2023年02月28日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    荒唐無稽な設定ばかりなのに、どの物語も人間が生き生きと描かれていて、荒唐無稽だと思わせない。感傷的でありながら、じめっとしすぎない。それでいて共感できて入り込める。特に表題作「佇む人」は今まさに読むべき。

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    2023年02月25日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    これを読んでハイデガーが分かるかどうかは別にしてこう言う考えなんだねーって思う。

    易しく説明なんて本当は出来ないんだろうけれど書く人の咀嚼した内容で話して貰える本書籍のようなものは大変助かる。
    読んで次の段階に頑張ってみようという気にさせてくれる。
    頑張って存在と時間が読めるかというと難しいかも知れないけれど、次のステップにいつか繋がる気がする。
    繋がらなかったらもう一度読もうと思う。

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    2023年02月24日
  • わたしのグランパ

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    筒井康隆さんの小説、久々に読んだ。しかもSFじゃない。

    物語は、中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。
    そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。「時をかける少女」以来のジュブナイル。
    読売文学賞受賞作。

    短い簡潔な読みやすい文章、だれでも楽しめる内容だった。とにかく、グランパがかっこいい感じ。

    2003年に映画化されており、石原さとみのデビュー作で、グランパは菅原文太が演じていたとのこと。また観てみたい。

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    2023年02月01日