筒井康隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
筒井康隆の傑作の1つである。登場人物の自我からの脱出の顛末。自我同士の絡まり合いとぶつかり合いによる、時空がねじれ合うドタバタなのに、不思議と最後までするすると読めてしまうのはタイトルにも有るサンバをはじめとした音楽的リズムの賜である。20年ぶりに再読したが相変わらず新鮮。自我により世界が想いのままにねじれのたうつのは、映画「マトリックス」「インセプション」の元ネタになったのではないかとの説もあるが、無いだろう。むしろ下地に有る夢野久作や、どっちが下地かわからないつげ義春の作品が時々フラッシュする。最後の論文のパロディがやや退屈と思ったところで、「これからがパロディでなく、これまでがパロディで
-
Posted by ブクログ
表紙が素敵だったのとタイトルに惹かれて購入しました。
「愛のひだりがわ」というタイトルから、”愛”という
概念を主軸にしている内容と想像していたのですが、
とっても単純な意味でした♪
(勿論、概念の”愛”も大きなテーマの本です。)
そして、「愛のひだりがわ」の意味が分かった瞬間、
新幹線で読んでいたにも関わらず涙が我慢できませんでした。
タイトル一つでもこんなに意味があって、心を打たれるのは
さすが筒井先生です。本当に言葉が大好きなんだと思います。
今のままでは将来の日本は作中で描かれている様な
日本になるのだと思います。そうならないように…子供が
こんなに苦労したり悲しんだりする日本にならな