筒井康隆のレビュー一覧

  • 脱走と追跡のサンバ

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    筒井康隆の傑作の1つである。登場人物の自我からの脱出の顛末。自我同士の絡まり合いとぶつかり合いによる、時空がねじれ合うドタバタなのに、不思議と最後までするすると読めてしまうのはタイトルにも有るサンバをはじめとした音楽的リズムの賜である。20年ぶりに再読したが相変わらず新鮮。自我により世界が想いのままにねじれのたうつのは、映画「マトリックス」「インセプション」の元ネタになったのではないかとの説もあるが、無いだろう。むしろ下地に有る夢野久作や、どっちが下地かわからないつげ義春の作品が時々フラッシュする。最後の論文のパロディがやや退屈と思ったところで、「これからがパロディでなく、これまでがパロディで

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    2013年10月20日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    父親が蒸発したのち、母まで病死。住み込みで働いていた先の家族にいじめられ、番犬を連れて父親を探す旅に出る愛。
    波乱万丈過ぎる愛の旅。でもいつも左腕が麻痺している愛の「ひだりがわ」には愛を守ってくれる存在が出てくる。
    愛は優しさに甘えるだけの女のコじゃなく、自分で学び成長する。

    理不尽な環境に置かれたとき、それをどう考え、どのように行動すべきか、とても真っ当な理屈が貫かれていてさっぱりした。

    随所で出てくる「わたしはとても幸せだ」という感覚が大事。

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    2013年04月22日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    見た目の厚さの割に一気に読めます。読中はゲラゲラ笑いました。(痰壺評論家はかなりきつかったですが‥笑)俗物万歳!作者の奇才に天晴れ!

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    2013年03月16日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    著者大暴れ(紙)の作品。
    うっかり油断したら本の中から
    作品の人物が逃走してきそうな気がして
    ちょっと怖いような気がします。
    (現実にそういうことはありえませんが)

    表題作は本編の後がお楽しみです。
    何かは読んでからのお楽しみ。

    面白かったのは大暴れ大暴走の
    「ヒノマル酒場」と「農協月へ行く」の2つ。
    特に前者はギャグまっしぐらな作品だけれども
    実はよく読んでいくとメディア批判なのです。
    そういう意味で読んでいくと結構深いものです。

    ただし、少し構成に難があるので
    読むときには注意。

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    2012年11月14日
  • 笑犬樓よりの眺望

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    筒井康隆のエッセイは毒舌でふざけているように見えて実は生活をしていく上での大きな基本を教えてくれる。おそらく今の若者が読むと時代遅れの意見ととらえるかもしれない。でも僕にとってはこれが正しい物の見かただ。これからも何年かに一度読み直したい。
    そしてこのエッセイの最後の2葉、「日本てんかん協会に関する覚書」と「断筆宣言」はすべての表現者が読んでおくべきだ。

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    2012年05月05日
  • 家族八景(新潮文庫)

    購入済み

    読了

    始めて筒井康孝を読んでみました。
    こういう人の心理や感情を描いた小説は面白いですね。
    読んでて辛くなりますけど...。

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    2012年04月17日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    表紙が素敵だったのとタイトルに惹かれて購入しました。
    「愛のひだりがわ」というタイトルから、”愛”という
    概念を主軸にしている内容と想像していたのですが、
    とっても単純な意味でした♪
    (勿論、概念の”愛”も大きなテーマの本です。)
    そして、「愛のひだりがわ」の意味が分かった瞬間、
    新幹線で読んでいたにも関わらず涙が我慢できませんでした。
    タイトル一つでもこんなに意味があって、心を打たれるのは
    さすが筒井先生です。本当に言葉が大好きなんだと思います。
    今のままでは将来の日本は作中で描かれている様な
    日本になるのだと思います。そうならないように…子供が
    こんなに苦労したり悲しんだりする日本にならな

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    2012年04月17日
  • ダンシング・ヴァニティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ジャズ小説×文学部唯野教授×夢の木坂分岐点×その他モロモロの筒井作品(○ ○! 混乱しそうだけど、文章のリズムがいいから、それにうまく乗っかるとスラスラ読める。

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    2012年03月25日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    個人的に、『国家反逆』カテゴリーに含めている作品(ほかには井上ひさし「吉里吉里人」、小松左京「日本アパッチ族」、大江健三郎「同時代ゲーム」)。

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    2012年01月21日
  • 原始人

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    筒井康孝の小説を全部読んだわけではないが、『原始人』は最高傑作だと(勝手に)思っている。


    「すべてわれらと何ら変わることなし。」


    いや全くその通りだと思う。

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    2011年12月16日
  • 家族八景 下巻

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    この難解な筒井作品の漫画化。考えつかなかった。
    SFなら「時をかける少女」があったけど、ああいうわかりやすい話ならいい。
    これは文学というか哲学というかSFというか。ジャンルを飛び越えた話で、
    これまでにそういった話を描いてきた清原さんだからこその作品。
    七瀬はこのあとどこに行くのだろうか。いや、消えるのだろうか。

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    2011年09月23日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    左腕が不自由な主人公・月岡愛は、行方不明の父親を探す旅に出かけ、行く先々でトラブルに巻き込まれてしまいます。しかし、たとえ左腕が不自由でも、その隣には飼い犬や出会った人がいて守ってくれ、襲い掛かる困難を乗り越えていき、そして・・・。
    このことは実は僕たちにも同じで、誰にでも不自由というものは必ずあり、それを助けていくのが人間であれ犬であれ何であれ、本当なんじゃないかと思いました。

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    2011年07月26日
  • 時をかける少女 (角川つばさ文庫)

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    父母が子どもの時からある名作が、つばさ文庫に。なお色あせない魅力的な話で、世代を超えて愛されています。

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    2011年07月12日
  • 家族八景 上巻

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    筒井康隆の同名小説の漫画化。
    テレパシーをこんな風に絵で表現するのだと驚いた。
    あっさりとした絵柄がストーリーを引き立てる。

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    2011年05月19日
  • 脱走と追跡のサンバ

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    あれ? 単行本はもうないのか。

    何度か読もうとして途中で挫折。たいくつだったので。
    でも、途中まで読むとあとは一気。
    暗くて切ない
    あのころの日本のSFって、こんな雰囲気のが多かったような気が、いました

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    2010年06月24日
  • 邪眼鳥

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    断筆宣言後の復帰作。息の長い超絶な文体を追いかけていくと、とつぜん何の前振りもなく時空間が飛び、物語の因果関係も(亡父と子どもたちの関係も)よじれていく。このスリル!

    ファミリーロマンス/SFの形を借りた、実験小説の傑作。東浩紀による「邪眼鳥」解説も秀逸です。

    「RPG試案―夫婦遍歴」の方は正直よくわからなかった……。

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    2010年05月10日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    好き。一つ一つが綺麗なストーリーのショートムービーのようで、胸が痛くなる。特に表題の『佇む人』と、『睡魔のいる夏』が印象に残った。

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    2010年03月22日
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

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    アニキ的、ホモ臭い(むしろガチ)、厚い信頼関係、感動的…
    短編集ですが、あらゆるヤクザの話が見れます。
    逆にその題材だけでここまでたくさん書けることに、筒井康隆の愛を感じます。

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    2009年10月07日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    映画化してほしい…と思っている作品の一つです。
    キャラクターが魅力的で、筒井色もそれほど濃くなく、非常に読みやすい作品だと思います。
    愛が本当にいい子で、かわいいのです。

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    2009年10月07日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    犬 想像しましょう てか安易に分かりやすさを求めてるものが多いのは気のせい? 分かりやすさ≒ユーザーが求めるもの てか消費者を「ユーザー」とか「生活者」って言い換えるだけで悦に入ってるやつって何なの 自分もですが ジュブナイル おじいさん 愛の左側にいるものの変化と愛の成長 だけじゃねくて周囲の変化 レストラン 

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    2009年10月07日