筒井康隆のレビュー一覧

  • ロートレック荘事件(新潮文庫)
    何人かのBOOKチューバーさんが紹介してたのと、
    「推理小説史上初のトリック」、「前人未到のメタ・ミステリー」などの煽り文句(?)に惹かれてGET。
    郊外の別荘地でひと夏のバカンスを楽しもうと、前途有望な男女が集まる。
    その中の一人の女性がピストルで撃ち○され、また一人、また一人、と○されていき…テ...続きを読む
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)
    これはずるくない?と一瞬思ったけど、序盤はすんなり受け入れて読んでたわ…途中に挟まれるから分からなかったんだ。違和感はあるけど、上手に誤魔化しながら書かれていてすごい。しっかり騙された。
    話の内容あまり好きじゃないかなと思ってたけど、最後まで読んで少し気持ちが変わった。私の苦手な終わり方じゃなければ...続きを読む
  • わたしのグランパ
    筒井康隆さんの小説、久々に読んだ。しかもSFじゃない。

    物語は、中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。
    そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。「時...続きを読む
  • 老人の美学(新潮新書)
    旅のお共として。でも途中までしか読めなかったから、読み上げるのが遅くなってしまった。同世代の老人向けに書いているからなのか、字が大きめで読みやすかった。美学を持ったかっこいい老人になりたいけどね。紹介されてる「敵」「愛のひだりがわ」「銀齢の果て」をまた読もうかな。
  • わたしのグランパ
    SF御三家の1人筒井康隆のSFではない作品の一つ。
    主人公・珠子と祖父の謙三との不思議な関りと感動の
    ジュブナイル小説(大人が読んでも楽しめる)。

    物語の冒頭に書かれた「囹圄」が物語の始まりとして、
    重要だったりしますが、これの意味を小学生の時に知り、
    このことで、祖父の存在を両親や祖母から聴かさ...続きを読む
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)
    ところどころ、疑問に思う所もありつつ、最後であっとおどろく展開に来た時には、もう一度最初から要所要所を復習しました笑
  • モナドの領域(新潮文庫)
    中学高校の頃筒井康隆をすごくたくさん読んでいたけれど、それ以降あまり読まなくなってしまい、すごく久しぶりに新しめの作品を読みました。

    解説で池澤夏樹さんが書かれていたことに尽きるけれど、小説の読者は読後感をいつまでも持ち続けることができる。それは本当に祝福なのだと思う。GODは決して祝福はしないけ...続きを読む
  • パプリカ
    エンタテインメント!映画みたい。
    夢の中に入れる機械や能力が主題。
    夢の不条理さの描写が素晴らしい。夢の中で官能が増幅されるのはそうだよね。
    キャラクターも魅力的で面白かった。
  • 富豪刑事
    大富豪の刑事が金を湯水のように使って事件を解決していく短編集。ドタバタのほうの筒井先生かと思いきや、意外としっかりした推理トリック捜査もの。
    強盗、誘拐、殺人と、事件の幅も広く、おかしなキャラばかりだけどナゾときも楽しめて、筒井先生の守備範囲の広さに唸る。
  • 家族八景(新潮文庫)
    テレパスのお手伝いさんとは何と恐ろしい設定でしょう。紹介される家々へと渡り歩いて家庭の事情を知るくらいなら普通のお手伝いさんにも出来るけれど、主人公の七瀬はその一歩先、心まで読み取ってしまうのだから何もかも筒抜けだ。
    ある程度人間は「目は口ほどに物を言う」けれど、ここまでダイレクトに思考が読み取れて...続きを読む
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)
    久々の筒井さん作品。面白かったです。私自身、絵画についてあまり詳しくないのですが、それでも楽しめました。犯人当ては私には少々難解でした。最後の最後で驚きました。
  • パプリカ
    面白い。後半の夢と現実の混濁ぶりがものすごく、それもまた面白い。自分も物語の世界に迷い込んでしまったようだ。
  • 幻想の未来
    表題作超よかったです。SF的な壮大さや向かっていくベクトルに藤本タツキのファイアパンチを彷彿とさせた…。
  • 文学部唯野教授
    文学部とはこういう所なのか!と素直に受け取って良いもの?ストーリーが面白すぎたから講義の部分も同じテンションで読み進めてしまったけれど、これはユーモアを利用した批評論の押し売りか!とても面白かったです。コミカルドタバタでした。
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義
    難解なことで有名なハイデガーの『存在と時間』についてわかりやすく説明されている。わかりやすい説明になっても正直なところ難解ではあるのだが、外観くらいは理解できるように噛み砕いてくれているので、入門としてちょうど良いと思う。
    存在と時間は「本当に難しすぎて理解しづらいことで有名である」という点を念頭に...続きを読む
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)
    ん?
    何か変?
    何か登場人物の話す内容。
    え?誰なん?
    って、違和感アリアリで、読んでいくと見事に騙される^^;
    古典的なミステリーのパターンやねんけど…
    良くある感じなんやけど…
    やっぱり、やられてしまった(^^;;

    叙述トリックで、結構有名な作品って分かってんのに、何かなぁ〜
    もう少し、じっく...続きを読む
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義
    この本じたいはとても分かり易いけど、引用されている原文は恐ろしく難解。筒井さんよくこんなの読んだな…ハイデガーで歯が立つのはこの本までな気がする…。
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義
    『最終講義』の名の通り、まるで中学生や高校生に戻って面白い先生の講義を受けているような気持ちになれる。
    本書で指摘されている通り、ハイデガーに触れる上で大きな障壁になるのが、数々の概念(というか、言い回し?)なのだが、本書はそれらの話を最小限に抑えて解説を進めてくれている。おかげで、ハイデガーの視座...続きを読む
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)
    七瀬ふたたび
    テレパス(読心力)、未来予知、透視、サイコキネシス(念力)、時間遡行•••。

    超能力。

    高校時代はわくわくしたのだが、ストーリーはハードだな。

    【あらすじ】(最初のみ)
    ①邂逅
    お手伝いを辞めた七瀬は実家に戻る列車の中で、同じ能力を持つ人間に初めて出会う。

    ②邪悪の視線
    高級バ...続きを読む
  • 時をかける少女 (角川つばさ文庫)
    中学3年生の芳山和子は、同じクラスの深町一夫、堀川吾郎とともに理科室の掃除当番だった。一人片付けをしていた和子は、誰も居ないはずの実験室からの物音を聞く。実験室に入った和子は人影を見るが、試験管からこぼれた薬の匂いで気を失う。懐かしい香り、あれはラベンダー。
    その日の夜から和子は不思議な体験をする。...続きを読む