筒井康隆のレビュー一覧

  • 家族八景(新潮文庫)

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    まわりの人も私も、皆同じように、やばいこと、ゲスいこと、グロいこと、エロいこと、考えてるんだろう。
    世の中ってよくできてるなぁと思ったり、思えなかったり。

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    2025年12月22日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    テレパス七瀬2作目。前回とガラリと変わり、ミステリーな感じ。超能力者数人と巡り合い、心の交流ができる人も。しかし、超能力者を抹殺しようとする組織が現れ死闘する。最後どうなったの?

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    2025年12月17日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    テレパスの能力を持つ、火田七瀬シリーズの最初の作品。お手伝いとして各家庭を転々としながら暮らしている。
    七瀬以外の登場人物はたいてい醜い欲や感情に塗れていて、悲劇的な結末を迎える人も少なくない。
    いろんな家庭の人物の考えが覗けているようで楽しく読めたが、七瀬の苦しみを見て、テレパス的な能力があったら生きづらいだろうなというなんとなくの想像がより強固になった。

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    2025年12月17日
  • 筒井康隆自伝

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    比較的淡々と事実を連ねているようでもあるが、やっぱり面白い。単純な出来事も、往年の若い頃の筒井康隆氏がいかにも書きそうな内容・文体で書いてこられると、やはりそう来たかとそれだけでファンは大喜びしてしまう。
    どちらかといえば、幼少年期〜青年前期ころまでがあまり発表されていない内容なので、興味の対象が大変興味深い。さらに、そういう若い時期を経ているからこそ、あの作品群が生まれてきたのだとも納得させられるものがあった。
    しかし、御大のことだから、自伝に書くことと決して書かないことは、ちゃんと計算し尽くしているのだろう。
    おっさんには幾重にも楽しめる本なのは間違いない。

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    2025年12月06日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    筒井康隆作品が好きで手に取った。
    なかなか難しい。
    セリフの半分も理解できていないけれど、筒井さんらしいラストで好きだ。
    物語を陰から眺めていたはずなのにある瞬間突然主人公と目があってどきりとする感じ。
    これがあるから次も手に取るんですよね

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    2025年11月17日
  • 筒井康隆自伝

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    作品紹介・あらすじ

    91歳、最後の文豪の途方もない人生

    「この自伝は極力、自分が見聞きし体験したことに限っている。」

    生まれて最初の記憶、初恋、戦時中に過ごした幼年期、映画とジャズ漬けになった少年期、演劇に夢中になった青年期、同人雑誌から作家デビューし時代の寵児となり、断筆宣言を経て現在の活躍まで。最後の文豪、“笑犬楼”こと筒井氏が驚異の記憶力でつづる、濃密なるライフヒストリー!

    *****

    一時期、星新一氏のショート・ショートと筒井康隆氏の作品を交互に読むのが習慣になっていた。どちらの作品も大好きで、今でもたまに読み返すことがある。残念ながら星氏はすでに故人となってしまったが、筒井

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    2025年11月14日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    ネタバレ

     なんで裏表紙にメタ・ミステリーって書くんだよー。最後のちょっと感傷的な終わり方にもはまったから、何も知らずに読んでたら文句なしに★5つついたのにー。メタだってわかってたせいで、途中で”おれたち”って表現の不自然さに気がついたもんな。そのせいで最後の衝撃は絶対にちょっと薄れちゃってるって。とか言いながら、俺もここに書いちゃってるけど。とにかくミステリーに関しては、あとがきもオビの解説もない方がいいっていうのは、ある意味真実かもしれない。
     基本的に、俺って密室トリックみたいな正統派のものより、叙述トリックみたいなメタな方が好きみたいだな。「十角館の殺人」に対する評価があれほど高いのも、生まれて

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    2025年11月06日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    『家族八景』で描かれた、家族の裏の顔を覗き、時に干渉してしまう物語とは大きく趣を異にし、本作では超能力者同士のバトルや組織から命を狙われる展開が描かれ、冒険的かつハードボイルドな作品となっている。七瀬もまた、かわいらしいお手伝いさんから、美しく聡明なお姉さんへと成長していた。

    超能力者たちが互いに能力を駆使し、助け合いながらも次第に追い詰められ、敗北していく姿には切迫感があり、前作以上に七瀬を応援したくなった。アベンジャーズみたいな高揚がある。

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    2025年10月15日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    主人公は読心術の能力を持つ女の子。そう、それだけ。か弱くて心もとない。敵は強い男。でも仲間の力と知恵と勇気で乗り越える。
    能力者バトル。といえば、流行りなのだが、これを50年以上前に書いたのだからすごい発想力。

    小説ってこんなにハラハラドキドキするのか〜っと思い知らされた作品で、小説を読み続けようと思わせてくれた作品。感謝しています。

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    2025年10月04日
  • 家族場面

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    ネタバレ

    作者の破天荒かつ露悪趣味の作風が極めて目立つ作品集であった

    第1作目の『九月の渇き』は読むも不快にさせる描写が多いながらもオチがアフターコロナを彷彿させ読み応えのある作品

    『天の一角』では一転させて社会派というべき作品ではあるが、その内容はかなりブラック
    現在のネット民における死刑肯定論者に一石を投じるような作品で現在読んでも色褪せない

    後半の『妻の惑星』、『家族場面』は虚構と現実と私小説とごった混ぜにした様なカオスチックな内容となっており、そのストーリーの内容は何とも理解し難い話になっているが、その異常な内容こそが魅力となっており理解しがたいながらも読み応えのあり奇妙な読書体験ができる

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    2025年10月04日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    ネタバレ

    完全にやられた。見事なトリック。いや、トリックと言うのだろうか?ともあれ、とある事柄について完全に気付かぬまま作者に踊らされていたことに心底驚いた。お見事である。

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    2025年10月02日
  • 文学部唯野教授

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    読む前は小難しい文学のお話が最初から最後まで続くのかと思っていたが、大学教授たちのドタバタ劇場があちこちで展開されるスラップスティックな小説だった。ブラックユーモアに溢れ、象牙の塔ともいわれるアカデミズムの世界を痛烈に批判。大学教授というと自分を律して研究に打ち込むイメージが先行するけど、小説内に登場する教授たちは欲深くて嫉妬深くて非常識でドジでマヌケで愛すべきおじさんたちばかりだ。
    各章の前半部分はMrビーンが出てきそうなコメディー。後半では唯野教授による文学、哲学の授業という緩急のある構成。読み進むうちに筒井康隆の世界にどんどん引き込まれていくが、なにぶん無教養のため唯野教授の授業が難しす

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    2025年09月30日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    何という壮大なラストなんだ。
    読み終えたけど凄すぎて言葉が出ない。
    第一作『家族八景』の家政婦から始まって、
    第二作『七瀬ふたたび』で超能力での戦い、
    そして本作、全てを超えて宇宙?、神?、精神世界とスケールが大き過ぎて頭が追い付かない。
    テレパスを持った家政婦からこんなラストを誰が想像できるだろうか。

     本書を読んでいてずっと気になっていたことがある。
    まずタイトルのエディプスとは何だろう?
    そして二作目の超能力暗殺集団と、ラストで七瀬はどうなったんだ?

    エディプスとは調べればすぐ分かった。
    ギリシャ神話の『オィディープス王』の物語に因んで名付けられたようだ。(オィディープスが父を殺し実

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    2025年09月17日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    ついに、あの七瀬が帰ってきた!
    美しきテレパス火田七瀬が。
    本書ではどんな七瀬が見られるか読む前から期待で胸がいっぱいだ!

     地ひびき。震動。
     横なぐりの衝撃。
     傾く車体。悲鳴。 ガラスの割れる音。
    冒頭から何やら物騒で波乱の予感、物語は汽車のなかから出発し凄絶な旅に出る。

    今回の話は凄い展開で別の物語のようだった。
    まさかお手伝いさんの話からここまでスケールの大きい物語になるとは思いもよらなかった。
    何が凄いかというと、前回と打って変わっていろいろな超能力者が登場するところ。
    まるで映画のX-メンのよう。
    それぞれの超能力者がどんな役割りを果たすのか、敵なのか?味方なのか?。
    なんか

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    2025年09月16日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    七瀬3部作の2冊目

    読心力を持ち20歳になって美しく成長した
    火田七瀬
    ここではお手伝いさんを辞めている

    母の住む家へ向かう途中の列車の中から始まる
    その列車の中で3歳の男の子ノリオと遭遇
    ノリオもテレパスで、心を読む事が出来るため、
    継母に疎まれ虐められていた
    同じ列車内で、強力な予知能力を持つ岩淵恒夫
    とも知り合い、事故で転覆する列車から3人だけは恒夫の予知力で助かる

    七瀬は3歳ノリオを保護して二人で生活している
    その後知り合う透視能力を持ち悪用して邪悪な心を持つ西尾と戦い勝つ
    念動力を持つヘンリーは、七瀬の味方
    漁(すなどり)藤子17歳はタイムトラベラーで七瀬の親友となる
    いろいろ

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    2025年08月30日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    文庫版の初版が1975年で、手元にある本は
    2025年版 96刷
    50年前からのロングセラー
    七瀬3部作の1冊目

    火田七瀬は生まれながらの超能力者
    テレパシーで目前の人の心を読む事ができる
    テレパスで有る事を隠し通すため、会社に勤めたりせず、住み込みのお手伝いさんとして、いろいろな家庭を渡り歩く七瀬

    8つの家庭で働くなか、その家族たちの関係性や心理状態が明らかになっていく
    この8家族、外見はふつうだが皆がみな、もう笑えるくらいドロドロでみにくい

    若くて美しい七瀬の魅力のため、男性たちが好色の目を向け、分かっている事を相手に悟られない様に
    切り抜けて行くのはハラハラしながらもおもしろい。

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    2025年08月30日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    誰もが一度はこんな力あったらいいな!と思ったことがあるのではなかろうか。
    本書の主人公火田七瀬は他人の心が読めてしまうテレパス。
    最初はワクワクした気持ちだったが、読み進めていくうちに他人の心が読めるのも辛いなと感じた。
    例えば相手にプレゼントや何かしてあげた時に、「もしかして喜んでくれるかな?」と思う楽しさや不安がなくなってしまう。
    その「もしかして」がなくなってしまうとつまらない。
    きっと結婚や恋愛も難しいだろう。
    これでは人間不信になってしまう。
    人の心が分かるのも難儀だな。

    タイトルの家族八景とは七瀬が家政婦として8組の家族の心に忍び寄って観察した様が描かれている。
    家政婦というと中

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    2025年08月26日
  • 富豪刑事

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    著作(そんなに数読んでないけど)の中では好きなタイプ。ユーモアも古い時台の煙臭いブラックではなくてただ金が余ってるおぼっちゃま金持ち刑事が桁違いの金で(本人は至って真面目に)事件を解決するその荒唐無稽さが良い。作った会社が黒字になって激怒してる父親も面白い。あとがきにもあるように登場人物の発想だけじゃなくてミステリも「お約束」にならず毎回違うアプローチでしっかり作られて表現方法もひねられてるので読める。アニメ化は富豪の刑事が金でクールに解決って感じでときめけるけどそれじゃ筒井康隆じゃないんだよなぁ。

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    2025年08月18日
  • 時をかける少女

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     タイムリープものの『時をかける少女』、悪夢の原因を探る『悪夢の真相』、マルチバースを扱った『果てしなき多元宇宙』の三編が収録されていて、SFの2作品が面白く特に前者は長年読み継がれるのも納得する色褪せない名作だった。

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    2025年08月10日
  • 時をかける少女 (角川つばさ文庫)

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    ネタバレ

    時をかける少女は面白かったが、その後の短編集がちょっと訳わかんなかった。特に牛の話が意味不明すぎた。おちは姉の夢だったとかでもなく、結局牛のままで話が終わったのがわけわかんないと思った。時をかける少女は「君の名は」に似てる気がする。特に最後、記憶が消えてまた会えるよねみたいなところが似てた。

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    2025年08月02日