筒井康隆のレビュー一覧

  • 文学部唯野教授

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    学生時代に買ってまだ本棚にあったのを再読。

    唯野教授の講義という形で文学理論が分かりやすく解説されている。
    印象批評からロシア・フォルマリズム、記号論や構造主義などが取り上げられており、文学理論概説として役には立つ。

    なにぶん30年近く前の本なので、今の最新の文学理論に言及している筈もなく、今はもっと色々な理論が出ているのだろうが、少なくとも今の私は文学理論よりも世界情勢や現代社会の仕組みの方に興味を引かれるみたいだ。

    前よりも小説を読まなくなったしな…。

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    2024年12月22日
  • 笑犬樓よりの眺望

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    筒井康隆さんの小説以外の文章を初めて読んだ。
    たまにこういう思考の主人公が出てくる短編を書いているが、自分がモデルだったんだな。

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    2024年12月20日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    4.0

    ラスト数ページが全て。
    こう来ましたか!
    という驚きとともに子寂しい読後感。
    賛否両論あるだろうが、40年以上前の作品ってことを考えると凄いなと

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    2024年11月30日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    ネタバレ

     各登場人物の呼び方が、犯人を見つけるポイントとなる。一見すると犯人の行動だと思いがちだが、実は別の人物の行動だったというように、本作の叙述トリックは巧妙で秀逸である。本作の終盤では、犯人がどんな動機で、どのようにして殺人を実行したのかを具体的に書いてある。最後のページでは、犯人の心情が描写されており、犯人の背景をふまえると、なんともやるせないと思ってしまう。

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    2024年11月24日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    3.9

    一作目とがらっと違う作風だが、
    七瀬の成長が随所に感じられ嬉しい。
    最終作、どのように展開していくのか楽しみ

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    2024年11月16日
  • にぎやかな未来

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    ブラックユーモアに溢れたショートショート。
    ディストピアを描いたものが多かった印象。
    「亭主調理法」「マリコちゃん」「お助け」には少しゾクッとさせられた。
    表題作の結末も面白い。
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    巨匠・筒井康隆の、とびっきりブラックで笑える掌篇集。解説・星新一。

    「超能力」「星は生きている」「最終兵器の漂流」「怪物たちの夜」「007入社す」「コドモのカミサマ」「無人警察」「にぎやかな未来」など、41篇の名ショートショートを収録。

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    2024年11月12日
  • 定本 バブリング創世記

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    何かしらの概念が爆発した。どの枠にも当てはまらない「筒井康隆」というジャンル。表題作、読んでてわくわくが止まらなかった。

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    2024年10月22日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    ①語彙★★★☆☆
    流石筒井康隆先生と言わしめるほど、随所で的確に描写に使用する語句を使い分けていてなお、全体として堅すぎない読みやすい文体。語彙力豊富な日本語が染み渡る。
    ②登場人物数★★☆☆☆
    資産持ちの男性陣と、芸術関係の男に求婚をほのめかす淑女3人+α。そこまで多くないので、サクサクと読み進めても人物関係は把握しやすい。
    ③1文感想
    とりあえず一読して、「やられた!」と白旗あげるまでがセット。

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    2024年10月17日
  • 時をかける少女

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    ネタバレ

    筒井康隆の小説を、実は初めて読んだ。
    時をかける少女については映画すら観たことがない。そんな私のレビューです。

    時をかける少女はもっと長編小説だと思っていた。意外と30分くらいで読めてしまった。そして文庫本に他の短編小説も2篇収録されているとは知らなかった。

    「時をかける少女」については、もっともっと最近の作品だと思っていたので登場人物の名前の古さや言い回しの古さに最初は戸惑った。でも、文体は読みやすいし、心理描写には親しみがもてた。これくらいの長さの小説にしては話の構成起承転結がしっかりされていて、読みやすいとも思う。続編ないのかな?と一瞬思ったが、あの終わり方なら、続編がない方が良さそ

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    2024年10月05日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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     ロートレックの作品が複数所蔵された『ロートレック荘』で起こる連続殺人事件を題材にした館ミステリーかと思いきや、思いがけない方向から殴られたような衝撃を受けた。かなりアンフェア寄りだけど自分は好きだった。

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    2024年10月02日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    バラバラ殺人事件をきっかけにして、美大教授の肉体を借りた神様に近い存在、自称 GOD が現れる(大文字3字だが、ジー・オー・ディーでなく、ゴッドと読んでいいのか不明)。

    GOD は、未来に関することを除き、人々のあらゆる質問に答えを与える。
    これによって GOD はあらゆる物事を時間を超えて理解し人智を超越した存在、創造主であることが明るみになってゆき、人々は GOD が神に近い存在、創造主であることを信じざるを得なくなる。
    こうして、ごく一般の人々に加え、警察、弁護士、裁判官、マスコミをどんどん巻き込んでゆく。

    GOD は人間の生み出した「哲学」を媒介とすることで、人々の質問に答え、ま

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    2024年08月14日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    筒井先生のノリノリ時代の作品を集めた一冊。「パニック短編集」というより、「スラップスティック短編集」?
    「アフリカの爆弾」を半世紀ぶりに読みました。いわゆる「差別用語」も頻出なので、今とのなっては新作として発表できないかもしれません。面倒なところもある世の中となりました。
    「ヒノマル酒場」を筆頭に、「新宿祭」「農協月へ行く」あたりが好み。

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    2024年08月06日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ面白かった!!20年以上前に見た、木曜の怪談のドラマの展開が細かく思い出せる!あれは、だいぶ原作に準拠した作りだったのか。

    主人公の火田七瀬が、テレパス(心を読む)能力を持つことで、社会に折り合いをつけるべく旅を続ける話。50年前の作品とは思えないぐらい瑞々しい作品だった。これは、もう一つのSFの完成系なのでは?と思うぐらい。

    早く次の筒井康隆作品を読みたい!!

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    2024年07月17日
  • パプリカ

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    映画版の方が見ていたとはいえ、やや厚めだったため、覚悟をして手を出したのですが、ちょうどお風呂に浸かりながら読みやすい(風呂でいつも読んでいる)章立てで、ストーリー立ても常に何かしら動いている感じなので、飽きずに最後まで読み通すことができました。
    夢と現実が混じる荒唐無稽なシーンはもちろん楽しく、そこに行きつくまでの過程も、細かい部分は適当に処理して、まあまあ納得感のある情報だけはもらえていたので、かなりスッと頭に入ってくる感じがしました。
    ラストの流れも解釈は色々ありそうですが、筒井先生のいたずら心のひとつかな、とも解釈しました笑

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    2024年07月16日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    筒井康隆さんの作品を読んだのは、『富豪刑事』に次いで本書『ロートレック荘事件』が2冊目です。

    本書は1990年に発表された作品ですが、当時かなり(ポジティブ/ネガティブの両面から)話題になったことを覚えています。(但し、その中身までは分かりませんでした)
    当時はミステリーをよく読んでいたので、とても気になっていたのですが、34年後の2024年になってようやく手に取りました。

    さて、読み終えた感想ですが、非常に面白く、作者の大胆かつ精巧な仕掛けに見事に騙され、ミステリー作品特有の快感に浸ることが出来ました。
    読み進めていくと、違和感を覚えるいくつかの文章に出くわすのは確かですが、それでもギリ

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    2024年06月27日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    ハイデガーの入門編として、100分de名著や新書と合わせて読みたい本。入門書を読むたびにハイデガー特有の言葉に辟易するが、具体的なストーリーと合わせて説明されると、なるほどそうだったのか、とわかったような気になる。ここでいうわかったということとか、ハイデガーを入門するということとか、どうも死を隠す空談のように思えるが(死は入門してはくれない!)、自分勝手に理解するというのもまた違う話なので、死を眼の前にしながら恐る恐る入門するというなんとも不思議な感じだ。まぁ解説にもあるが、時にはユーモアも必要だろう。

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    2024年06月26日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    23歳の七瀬が生きているのを見て、理由は分からないが助かったんだ!と半信半疑で見守っていたら、まさかこんな展開になるなんて。シリーズを超能力者の話として読み始めたため、三作目の視点の壮大さは意外だった。面白かった。
    でも超能力を持って生まれた者の行く末として、最後までとても悲しい道が用意されていて、読み終わった後どんよりしてしまった。結局七瀬は幸せになっていない。やはり私は彼女に幸せになってほしかったのだと思った。
    愛し合う二人の間に割って入る母親という存在が正気じゃなくて、読んでいて気が狂いそうだった。七瀬はもっと怒っていいのだけど、観察者であり理性的で賢い七瀬は自身の感情をぶつけることがあ

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    2024年05月29日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    ネタバレ

    七瀬がお手伝いさんをやめたことで行動範囲に変化が出たため、一作目とは作品のタイプがガラッと変わった。
    七瀬がトラブルに遭いながら危機を乗り越えていくのが、スリリングでとても引きつけられた。無理なく頭の中に映像が浮かんでくるのがすごい。
    ほかの超能力者にどんどん出会っていくのが面白かった。自分だけではないと分かったことでこの能力の意味合いも、心持ちも大きく変わってくると思う。
    仲間が一気に増えて、みんなで連絡をとりながら仲良くやっていけると思いたかった。こんなに手強い敵が組織的に命を狙ってくるなんて。
    私は七瀬の責任感の強さが好きだなと思う。

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    2024年05月28日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    最初はなんだか読みづらいなと思っていたけど
    後半の怒涛の伏線回収からの前半の読みづらさが納得。

    200ページちょっとでのこの展開
    初めて筒井康隆ワールドに触れた。

    面白い。

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    2024年05月19日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    家族ってなんだろう。主人公が心の内を読めるという能力故、人の狂気的な面が強烈に描かれていて胸焼けがしそうなくらい。
    意外と家族ってこんなもんなんかなって感じ。

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    2024年05月15日