あらすじ
奇想天外なアイデア、ドタバタ、黒い笑い、ロマンチック、そしてアッというオチ。数ページの中に物語の魅力がぎっしり! 初期筒井康隆による幻のショートショート集、復刊。解説:日下三蔵
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あとがきでもはっきりと、他の短編集に収められなかった残り物の寄せ集めとある。星新一のショートショートそのまんまのテイストと言ったものもありつつ、純文学を思わせる読後感かあるのが、やっぱり筒井康隆だ。
いいえ
トンネル現象
底流
睡魔のいる夏休み
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面白かった。ショートショート。オチが微妙によく分からないものも多かったが、筒井康隆らしいといえば筒井康隆らしい感じもする。どの話もアイデアだけでない、見せ方まで物語なのが良かった。表題作の『あるいは酒でいっぱいの海』はとても面白かった。ショートショートかくあるべし、と思った。
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初めて読んだ筒井作品で、内容としては、「SF」「ホラー」「ミステリー」「社会風刺」などの分野が含まれたショートショート集です。初期のショートショート集なので、当時の時代背景(1960〜1970年代)が、1つ1つの作品に色濃く反映されてます。
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筒井康隆初期のショートショート
いつも読み終えたらバーコードからここに登録するのだけれど、バーコードがない
180円。POSシステムのない昭和54年の本
昔はよくあったタイトルオマージュの洒落た表題作や、理屈はあれど完全におちゃらけであろう「ケンタウロスの殺人」、もはや落語のような「体臭」
全30編(+ケンタウロスの殺人解明1編)
初読時はスラーっと読んで「ふむ」程度だったのだけれど、ショートショートが最近ないせいかこのテンポ感で読める筒井節は一周し、ようこんなん真面目に書くなあと楽しめた
にしても1番驚いたのは本編でなく解説山野さん
この人一体いつからここにいるの、これ一応初版やぞ……すげえな
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彼は何も説明をしてくれない。ただそれは、長々語らなくても判って当然だろうという傲慢さではない。この感覚にピッタリ合うふさわしい形容の仕方を考えていたら、心地良い不親切さ、なんていう頓珍漢なことばに落ち着いてしまった。
いわゆるショートショートの短編集であるが、星新一の描く突拍子もないSF世界ほど他人事として切り離せないような、ある種の生温かさが筒井康隆らしさだといえよう。
ん〜、でも一つ一つの作品の出来はというと、いまひとつという他ない。星新一作品にイメージされる、記憶に残るような後味の悪いラストや鮮やかな叙述トリックなどは見られない。筒井康隆独自の世界観と皮肉めいた視点を愉しむものと高を括るほかないと思う。
日下さん「初期のSFブームはショートショートブームと重なるところが多かった」⬅️そうなんだ!
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長編三冊、短編二冊ほど読んで、自分には合わない作家だと思っていたが、今作は面白かった。
一言で言えばわかりやすい。
まるで星新一のような、と言ったら両者に失礼かもしれないが、わかりやすい設定としっかりとしたオチが好きな自分にとって、好みのショートショートがたくさんあった作品。
「九十年安保の全学連」
「アル中の嘆き」
「逆流」
がお気に入り。