山崎雅弘のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。
    いろんな著者の考えを知れて興味深い。

    権威にただ従うだけではダメなこと
    自分の頭でよく考えること
    周りの空気に流されなくてもいいこと

    が、いろんな立場の著者から述べられている。

    わかっていても難しいんだけどね、というのが
    大人になってしまった自分の言い訳だけど。

    この先が、少しでもいい未来が待っていますように。

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    2021年05月23日
  • 戦前回帰 「大日本病」の再発

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    さまざまなことが
    腑に落ちてしまう、
    さまざまなことに
    改めて危機感を持ち、
    さまざまなことに
    今一度 自分の頭で考えたい

    ぼやーっと見過ごしてしまうことは
    大きな罪であることを
    再認識させてくれる一冊です

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    2021年03月31日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    コロナ後の世界を想定しているため、コロナに対する寄稿が大半を占めるが、むしろbeforeコロナにあった問題が断絶せず続いていると感じた。
    内田樹さんのベーシック・インカムについての話はブルシットジョブ(くそな仕事)から人を解放する方法の1つだと感じた。

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    2021年02月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
    コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
    に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
    指針というかメッセージ集です。
    前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
    心に残る内容です。
    20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
    昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
    変わってきているコロナの状態ですが。
    やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
    思います。
    たしかに、自分の息子も含めて、若い人

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    2021年01月24日
  • 5つの戦争から読みとく日本近現代史

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    「客観的歴史」と「主観的歴史」の二つの視点を明確に区別し、歴史認識を多面的に把握する書かれ方が、とても良かったです。
    なぜ日本が無謀な戦争に突っ込んで行ったのか。キーは天皇主権説と国体明徴運動、メディアを間に受ける国民、そして陸軍・関東軍。
    より多面的に歴史を把握できるように、もっと学んでき行きたいと思います。

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    2021年01月03日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    ふだんは、「歴史戦」や「思想戦」を呼びかける新聞、出版社、ジャーナリスト、国会議員などの言説に触れることがほとんどないので、彼らがいかに荒唐無稽な主張を広めているのかということを知るためには、まことに貴重な一冊であると言えよう。

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    2020年12月29日
  • 「天皇機関説」事件

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    日本学術会議問題を契機に読んでみた。

    (宗教的な傾向を持った)権力が科学・学説の当否に介入した経緯とその結果がよく分かる。現代社会でも同じ歴史を歩んでいるのではないかと心配になってくる。

    他方で、一部の極端な思想の持ち主の活動が、これほど大きな流れになってしまった理由は、自分の中ではうまく消化できなかった。
    現代でも、この流れに抗う方法はすぐには見つからないだろうか。

    現代で〈日本の伝統〉を強調している人たちは、この「天皇機関説事件」をどうとらえてどう評価しているんだろう?
    そちら側からの視点から論じられたものも読んでみたい。

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    2020年10月15日
  • 沈黙の子どもたち

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    世界で行われてきたホロスコープを俯瞰的に知ることできる。このタイミングで読んで、とてもクリティカルで、深く考えさせられ、胸が痛んだ。

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    2020年08月03日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生にとって必読の書であるのはもちろん、私たち大人も読んでおくべき1冊。
    以下、印象に残ったフレーズを。

    「この世に『最低の学校』というのがあるとすれば、それは教員全員が同じ教育理念を信じ、同じ教育方法で、同じ教育目標のために授業をしている学校だと思います(独裁者が支配している国の学校はたぶんそういうものになるでしょう)。でも、そういう学校からは『よきもの』は何も生まれません。これは断言できます。」(p10:内田樹)

    「疑うというのは『排除する』とか『無視する』ということとは違います。『頭から信じる』でもなく、『頭から信じない』でもなく、信憑性をとりあえず『かっこに入れて』、ひとつひとつ

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    2020年05月14日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    内容的には、面白く読めましたが。
    相手にしている、右翼的な大日本帝国に
    シンパシーを持っていて、大日本帝国に
    戻したいと思っている人達の書いた本や内容を、
    そこまで目くじら立てるような輩ではなく
    ほっておくしかないかなと思うこともあります。
    ただ、その反面。最後の文書にあったように
    相手にしない態度が、全体の方向性を間違った
    方向に進めてしまう一助になることがあり得る
    ということについては。
    そうかもしれないという危機感は持ちました。

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    2020年01月24日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    従軍慰安婦、南京大虐殺、大東亜共栄圏に対して、保守派論客達の主張を、冷静に反論していく著述に、著者との真剣勝負しないければならない新書。
    愛国や郷土愛において、本来の日本と大日本帝国とは、別に考えなければならないと教えてくれる。
    本作のお陰で、当面、刺激的な愛国主義風のエセ歴史本を衝動買いしなくてすみそうだ。

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    2020年01月17日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    愛国者でも昨今の出版・ネットメディア等の主張には胸が悪くなる。よくぞ出版してくれたと思う。
    私たちの現実認識を誤った方向に導くプロパガンダ策略というのは昔も今も続いている。
    まんまと乗っかる俺たちって。

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    2019年08月04日
  • 日本会議 戦前回帰への情念

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    現在の日本の状況に将来的な不安、そしてその要因となる現象を見るとき、何かのせいにしたくなることがある。「何故こんなことになってしまったのか?」といった具合に、…。
    そんなとき、変化している世の中に、歴史のなかに、似たような流れを見つけようとしたり、他者からその要因を吹き込まれたりすると、その符合の正当性を自ら進めていってしまう。そんなことはよくある。

    でも、そんな簡単に答えを出してしまって悔いたこともあった。

    将来を不安にさせる要因はいくらでもある、もしかしたら、そうさせられているのかもしれない。
    自ら参照の対象として選んだ選択が誤っていたのかもしれない。

    それを救う存在として神を

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    2019年08月01日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    ネタバレ

    「主戦場」という映画を観た。日系アメリカ人が慰安婦問題をドキュメンタリーで撮った映画だ。題名の「主戦場」に違和感を持っていたが、この本を読んでガッテンした。
    産経新聞社が「『主戦場』は米国、『主敵』は中国というキャンペーンを張っていたからだ」。アメリカ人がこの主張に対して関係者から聞き取りをして映画にした。
    大阪人の僕としては、60年も続いたサンフランシスコ市と
    の姉妹都市提携を解消したのは残念だと思っている。一人の市長により一方的に終わらせる事がい事なのか?
    軍国主義復活を目論んでいる人の文章を読んで、いつもモヤモヤした思いが残っていたが、この本を読んではっきりと理解できた。つまり、彼らのい

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    2019年07月21日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    結構難しい本。これを読む中高生はすごい。
    いじめはあるけど、いじめはない。
    本当に何でもそうなんだ。ちゃんと見ないと、
    何にも見えない。

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    2019年07月19日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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     中学生、あるいは高校生ぐらいの読者を対象にしているシリーズの一冊。ほかの出版社の、ぼくは気に入っている「よりみちパンセ」のシリーズより少し年上の読者が想定読者か?
     内容は、あれこれあるのだけれど、高橋源一郎の、アメリカの大統領だった、オバマの広島訪問演説に対する解説(?)が俊逸、さすが「ゲンちゃん」という内容で、記憶に残った。
     内田樹の編集方針も悪くない。学校の先生方も通勤電車で、一つずつお読みになればいいのではないでしょうか。ここで、さまざまに指摘されている社会の変化の中で、教育が、それはあかんやろ、という方向を支えていることに、ギョッとなさるかもしれない。

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    2019年04月22日
  • [新版]中東戦争全史

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    これ一冊で中東問題の大半がカバーできる。
    イスラム教徒が世界で増え続けている今、最低限の教養を身につけるためにも最適な本。

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    2018年07月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    このレベルの本が一番わかりやすい。厭世的な世の中で、誰も意思決定をしない状態が続いている。日本を正常な形に戻すべきだね。その方法論は今国会で審議されている改憲論ではないことだけはわかってる。頑張れるかな、戦争も安保も知らない世代が。問われてるね。この世代の役割が。

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    2018年07月25日
  • 日本会議 戦前回帰への情念

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    政治的思想や価値観を根本的に考え直させられる団体も、その歴史を学べば目的が理解できる。

    日本会議は、日本を守る会と日本を守る国民会議が統合する形で1997年に誕生した。最も重点を置く運動目標は憲法改正。

    敗戦後、国家神道を日本の民主化の障害と考えたGHQは、神道指令を日本政府に送り、神道系施設や団体への資金的・人材的サポートを停止することを命じた。神社を統括していた神祇院が廃止されると、神祇院から国費補助を受けていた法人など三団体が合同して神社本庁を設立した。神道指令の内容は、信教の自由、集会・結社・言論・出版の自由、国民主権、基本的人権の尊重といった形で間接的に日本国憲法に盛り込まれて恒

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    2018年10月31日
  • 「天皇機関説」事件

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    内容的には既知のものだったが、天皇機関説事件から国体明徴生命、226事件へと続き、言論の自由が如何にして奪われていき、国家主義が暴走、個人主義・自由主義が窒息死させられたかが非常にわかりやすくコンパクトにまとまっている。著者の目指した通りの内容になっており入門書として最適。日露戦争~太平洋戦争敗戦の中でも重要なメルクマークなのに、あまり関心がもたれていない(と思われる)天皇機関説事件は、今の日本の状況だからこそ勉強して復習しておきたいものです。

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    2017年09月06日