山崎雅弘のレビュー一覧

  • 詭弁社会 日本を蝕む”怪物”の正体

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    子供の言い訳のようなウソや詭弁を、大の大人それも政治家などの公権力者が恥ずかしげもなく口にしている。そしてそれに対して主要メディアはほとんど追及をしない。生ぬるくてとても恐ろしい。
    政治家の劣化、「問題意識」を忘れたかのような記者たち、そして「批判的思考」などはなから存在しないかのように権力に異常に従順な国民。この三者が一体となってウソと詭弁という怪物を生み育てていると思う。このような状況を看過していると、現在の日本社会も、かつての大日本帝国と同じような窮屈で不自由な社会になるかもしれないという筆者の危惧は十分に理解できる。

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    2024年07月10日
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

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    第二次世界大戦では、世界各国が自国にとって戦況を有利に導くためにプロパガンダを積極的に多用した。

    本書では、当時の「大日本帝国」が展開したプロパガンダを記録や証言に基づき丁寧に紐解くと同時に、
    極端な解釈が今でも横行している現状を指摘し、憂慮しつつ問題提起している。
    特に、「大日本帝国」と「第二次世界大戦後の日本国」、および一般概念としての「日本」の区別の重要性を説いている。
    その区別が曖昧なまま、感情的に過剰反応している政治家や著名人がいることを名指しで指摘している。
    個人的には、この名指しの指摘自体が形を変えた別種のプロパガンダにも見えなくもなかったため、全部を読後感そのままに鵜呑みにす

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    2024年02月03日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 「天皇機関説」事件

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    天王機関説事件から国体明徴運動とその後の流れまでを非常に分かりやすく整理してくれている
    1935年と100年近く前の事件ではあるが、人の起こしたこと故、現代にも通じる
    混乱の最中では道理よりも無理が通る
    国連脱退による国際社会からの孤立、明治以降の欧州文化偏重の傾向、1920年代の軍縮
    自国を守らねばならない環境下で力を失っていた軍部が国体という標語のもとに揺り戻しをかけた
    結果、理論として天皇自体も認める機関説が排撃され、精神性を拠り所にした国体が推されることとなる
    現代日本も経済的な弱体化やコロナ禍という混乱にかこつけて政府は無理筋を通している
    社会規模でなく自身の身近な会社でも十分に起こ

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    2024年01月14日
  • この国の同調圧力

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    なるほどと思わせる本でした。
    特に特攻の中で「多くの若者を「特攻」という軍の命令による組織的な体当たり攻撃で死に追い込んだ真の原因は「戦争をしたこと」ではなく、そうせざるを得ない「空気」で若者を包み込み、自発的という体裁でそれを選ばせた、当時の同調圧力だったのです。」との記述は、まさにそのとおりだと思いました。
    悲しいかな日本人って……を、考えさせられた本でした。

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    2023年12月18日
  • [新版]中東戦争全史

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    多くの血が流れた歴史が淡々と報道記事の様に語られる。中立的、非党派的な本と称される所以。
    オスロ合意からラビン暗殺の記述は戦前日本の様。涙する。

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    2023年12月10日
  • アイヒマンと日本人

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    ホロコーストへの興味が自分の中で高まっている今、書店で見かけ手にとってみた。
    アイヒマンと日本人。
    そのタイトルの意図するところは、本編を読み進めなるほど理解できた。日本人の社会人の多くは、その意図するところをなんとなく感じることができるだろうと思う。

    ただ、タイトルの意図するところはわかるけれど、ちょっと、「〜と日本人」の部分は誇大ではないかなと内容を読んで気になりました。
    主題ではなく、サブタイトル的に扱った方が内容のボリュームと合ってるんじゃないかなと思いました。

    現代では世襲制や、親の七光りは批判されることも多いですが、犬養道子さんの話を読むと血筋あってこそ幼少期から触れるもの、環

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    2023年09月19日
  • この国の同調圧力

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    ゆっくり読んだので時間がかかってしまった。
    子供の頃から同調圧力には、逆らっているタイプだったけれど、大人になると上手く立ち回れるようになったかな。 少数派を多数派に取り込む空気を出すのも、誰かを排除して、集団が堅固になるのもどちらも同調圧力だなぁ。
    世界によって、自分が変えられないように、自分のぶれない「芯」を持ち、それを信じつつも柔軟性を持って生きたい。

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    2023年08月08日
  • この国の同調圧力

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    同調圧力について,大変コンパクトにかつ卑近な例えから,歴史的な大きな同調圧力について広範に網羅されていて,誰もが気楽に手に取れる良書だと思いました.
    「個人主義」が「お互いを尊重し,個人として認め合う」と言うことをもう少し色んなところで強調してもらうとより読者には(特に,今まで政治や社会について考えたことが少ない方には)伝わりやすかったかなぁと思います.

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    2023年07月30日
  • 未完の敗戦

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    「大日本帝国型の精神文化」の温存化がやまないどころか、復興しつつあるのではないかと思ってしまう今の日本。もう破滅するしかないのかな。

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    2023年05月20日
  • 5つの戦争から読みとく日本近現代史

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    この1年は特に平和について考える機会が多く、日本の近現代史について改めて学びたいなと思い手に取りました。
    5つの戦争とそれらに繋がる事件について、日本の視点、外国からの視点を交えて説明されていて勉強になりました。
    太平洋戦争終戦後の平和な時代の考え方が本土と沖縄とは違う捉え方だというのも、中々普段は意識しないポイントで詳しく知らないため、今度は沖縄の視点から見た本を読んで理解を深めたいです。

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    2023年02月01日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    ネタバレ

    今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
    そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
    それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。

    気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる

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    2022年11月14日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。

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    2022年10月29日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
    ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。

    例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。

    詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対

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    2022年08月01日
  • 未完の敗戦

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    氏のtweetや著書に通底する、今この国に対する違和感をまとめた集大成的本書。当たり前の日常を生きていると、意識しないとなかなか気づかないんだけど、実は全然大切にされていないよな、自分たち。そんな違和感を的確に言語化してくれているから、どこを正せば良いのか、何に対して声をあげるべきなのか、そのあたりが理解されてくる。”保守”という響きと、実際そう呼ばれる面々の間にある大いなる隔たり。字面通りを疑わずにいたら、知らないうちに思いもよらぬ状況に…ってなことを防ぐために、必読の書。

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    2022年06月06日
  • 未完の敗戦

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    サブタイトルは「この国は、なぜ人を粗末に扱うのか?」。本書の主張は「大日本帝国」的な、国・会社・集団の都合を第一に考えて、個人を尊重しない考え方が、長時間・低賃金労働などの現代の日本の悪状況を作り出している、ということ。会社のために低賃金・長時間で働く過労死は「特攻」となんら変わらない。

    その根本原因は今でも残る「大日本帝国」的な精神。ドイツがナチスを完全悪として消し去ろうとしていることと対象的に、現代でも「特攻」を軍指導部の狂った作戦と同調圧力による犠牲ではなく、国を守る英雄的な行為と考える人が一定数いる。大日本帝国の信奉者だ。まさしく敗戦が完結していない、ということだろう。次は本書からの

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    2022年06月05日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背景等を感じながら読み進められるという点で対話的な(厳密には違うが)一冊になっている。
    自由を重んじる立場の方々の考えに多く触れることができて心地良さすら覚えるが、逆に反論する立場の人の意見にも触れたい気持ちになった。

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    2022年06月01日
  • 第二次世界大戦秘史 周辺国から解く 独ソ英仏の知られざる暗闘

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    大国の歴史を主役で扱うことが多い中、周辺の中小国の歴史は語られることが少ないけど個人的に関心が高くて本書を購入。
    多民族が入り混じっている上に宗教や政治思想まで加わってくるから大変。侵略に対する抵抗勢力があるのは当然としても同調する勢力も各国でみられたとは。その抵抗勢力も1つに纏まらないから内戦に発展もするし、それも大国の都合であったりもする。
    強引に併合した大国を追い払った別の大国もやはり占領軍であって独立させてはくれないとか翻弄され続ける小国。
    今のウクライナ戦争このともあり、各国をもっと掘り下げて勉強したくなった良書です。
    大陸の端の島国である日本はまだ恵まれた立地だったのだと思えます。

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    2022年05月22日
  • 第二次世界大戦秘史 周辺国から解く 独ソ英仏の知られざる暗闘

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    第二次世界大戦を周辺国の動きから見た歴史として記している点が新しさを感じる。

    戦争に参戦した国もそうでない国も何某か関わりがあり、大義を唱えても腹の中では自国の成し遂げたいことを有意に進めるものへの糸口だったりした。

    ナチに翻弄され時代が流れ人権を無視して疑心暗鬼になるなか、国や地域単位の考え方の差異がもたらす影響についてもふれている。

    この書を読むには時間が足りず後半ナナメ読みであり評価するには恐縮なのですが教科書には載らない奥深くを違った角度から調べてある大変読み応えある一冊。

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    2022年05月03日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日