山崎雅弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、買い物してても、店員さんのレベル落ちすぎじゃない?と思うことが増えて、それは、自分が高齢になってきて若い人の未熟さが目につくようになっただけかなと思っていたが、案外、この本に書いてあるような、倫理観のレベルの低下も原因なのかもしれないと思った。
“頭を抱えるような状況であっても、手の届く範囲の問題を解決する方向で努力して、後の世代にバトンを渡す”(p213より一部抜粋)
自分にとっての“手の届く範囲の問題”はなんだろうか?
とりあえず『文句ばっかり言わず、自分が置かれた環境でできることをやっていこう』(p207)と言うのを止めよう笑!
そして、発する言葉を、自分のなかに蓄える言葉を磨いていきたい。
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Posted by ブクログ
著者と同年代なのだが、確かに昔に比べて倫理観が欠落した人が増えたと思う。これは政治家や官僚、財界人に限った話でなく、まさに上から下まであらゆる階層で『底が抜けた』状況になっている。
著者が分析するように、その原因は教育にあることも間違いなくて、長年の愚民化政策がここに来て実を結んだ結果と言えよう。著者は第二次安倍政権が転機のように言うが、そんなことはない。もっと昔から、おそらく意図的に進められてきた政策なのだ。エリート層を金持ちのお仲間とそのご子息で独占し、能力とは全く無関係に金持ちしか支配層に行けなくなった。安倍元首相を始めとして有力政治家もほぼ世襲で、明らかに国政を任せられる能力がない者も多い。そしてそこからこぼれた普通の国民は問題意識を持たないように巧妙に教育されていく。
ジャーナリストのレベルが落ちたとの指摘もわが意を得たりだ。ありがたいことに最近は記者会見をネットで見られるようになったが、いとも簡単に詭弁を許す記者ばかりだ。珍しく気骨のある女性記者が出てきたと思ったら、それも頭が悪いやり方で余計にジャーナリズムの質を落とす結果となった。
この状況を変えるには選挙しかない。まだ良心と能力が残っている政治家候補がいるうちに彼らを国会に送る必要がある。著者はデモの重要性を訴えるが、民主主義国でデモによって政策を左右させるべきではない。仮にデモに10万人が集まったとしても全有権者の0.1%に過ぎない。そんな少数に民意を代表させるのは間違いだ。全有権者の半分近くが選挙権を行使しない世の中にあって楽観的な未来は描きにくいが、それでも諦めたら終わり。皆さん、選挙に行こう! そして知名度や利益誘導ではなく政策と能力に投票しよう! -
Posted by ブクログ
旧版は読んだことあった上で新版もあらためて読んだ。情報が詰まっていて読みづらいところはあるけど、中東情勢を形作る歴史に関するリファレンスとしてとても良い本だと思う。2024年8月のパレスチナ(ガザ)の状況はこの新版の書かれた時よりも悲惨なものになっていて辛い。単なるイスラエル対アラブ-パレスチナなどという簡単な形ではないイスラエルやパレスチナそれぞれの中での党派間対立、敵の敵は利益を共有する味方にもなりうる関係がこの問題を解決不能に見せている様子がこの本を通してよくわかるし、新版への後書きにも強調されている。なんとかできるだけ多くの人が平和な世界で生きられるようになってもらいたいものだけど。。。
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦では、世界各国が自国にとって戦況を有利に導くためにプロパガンダを積極的に多用した。
本書では、当時の「大日本帝国」が展開したプロパガンダを記録や証言に基づき丁寧に紐解くと同時に、
極端な解釈が今でも横行している現状を指摘し、憂慮しつつ問題提起している。
特に、「大日本帝国」と「第二次世界大戦後の日本国」、および一般概念としての「日本」の区別の重要性を説いている。
その区別が曖昧なまま、感情的に過剰反応している政治家や著名人がいることを名指しで指摘している。
個人的には、この名指しの指摘自体が形を変えた別種のプロパガンダにも見えなくもなかったため、全部を読後感そのままに鵜呑みにすることは出来ないと感じたものの、
1938年に日本橋高島屋で開催された思想戦展覧会など、公文書として閲覧できるような公的情報を時系列に基づき丁寧に挙げながら自論を展開している点から、
少なくとも事実関係についての信頼性は高いように思われる(し、反証可能性もしっかり担保されている)。
一見すると公平性を保っているように見える「両論併記」の心理的トリック、
「歴史戦」論者と歴史学者の根本的な違い(歴史に対して向き合う姿勢の違い)、
問題の本質や焦点の“すり替え”の事例、
等々、プロパガンダが実際にどのようにして日本で行われてきたか、ということについて、
一つ一つ記録に残っている具体例を挙げて考察しながら解説している。
「GHQ」や「コミンテルン」が、その実像から掛け離れた極端な形で、
政治家やマスメディア、著名人などの発信を通してどのように繰り返し伝えられてきたか(また、いつ頃からその活動が活発化したか)、
ということについても検証を重ねながら指摘していく。
日頃、マスメディアでは報道されることのないこれらの「社会構造の実態」は、
一般社会を観察する際の重要な視点を教えてくれる。
著者による細かい指摘のすべてを鵜呑みにしないまでも、
平然と事実歪曲が行われてきた経緯を知ることは、一般市民として今後も生き続けていく上で意義深いと感じた。
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Posted by ブクログ
天王機関説事件から国体明徴運動とその後の流れまでを非常に分かりやすく整理してくれている
1935年と100年近く前の事件ではあるが、人の起こしたこと故、現代にも通じる
混乱の最中では道理よりも無理が通る
国連脱退による国際社会からの孤立、明治以降の欧州文化偏重の傾向、1920年代の軍縮
自国を守らねばならない環境下で力を失っていた軍部が国体という標語のもとに揺り戻しをかけた
結果、理論として天皇自体も認める機関説が排撃され、精神性を拠り所にした国体が推されることとなる
現代日本も経済的な弱体化やコロナ禍という混乱にかこつけて政府は無理筋を通している
社会規模でなく自身の身近な会社でも十分に起こり得る潮流であるし起こっているのかもしれない -
Posted by ブクログ
ホロコーストへの興味が自分の中で高まっている今、書店で見かけ手にとってみた。
アイヒマンと日本人。
そのタイトルの意図するところは、本編を読み進めなるほど理解できた。日本人の社会人の多くは、その意図するところをなんとなく感じることができるだろうと思う。
ただ、タイトルの意図するところはわかるけれど、ちょっと、「〜と日本人」の部分は誇大ではないかなと内容を読んで気になりました。
主題ではなく、サブタイトル的に扱った方が内容のボリュームと合ってるんじゃないかなと思いました。
現代では世襲制や、親の七光りは批判されることも多いですが、犬養道子さんの話を読むと血筋あってこそ幼少期から触れるもの、環境で関心や勉学に大きな影響が出て傑出した才能が現れることもあるなとしみじみ思いました。
今、昔ほど位の差がないというか、一般人でも機会が与えられる世の中になり、偉い人の子供は贅沢や特権階級の勘違いした選民思想を引き継いでるだけにも思える人もいて、何故こうなってしまったのか、そこも気になった。
『夜と霧』を読んだ時から、一握りの悪い人たちによってホロコーストという悲劇が起きたのではなく、普通の人々が与えられた役職や環境で変化していった、人間というものは誰しもが同じように恐ろしく化ける可能性があると思ったけれどアイヒマンについて読んで、改めてそう思った。
その当時ヒトラーに対して反抗し命を失った人たち、凄いな、気高いなと思いました。月並みな感想ですが。。