山崎雅弘のレビュー一覧

  • 〔増補版〕戦前回帰 「大日本病」の再発

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    とても勉強になる本。戦前、戦中の国家体制を讃え、その時代に戻そうとする日本会議の危うさが良くわかる本である。集団に流され易い日本人が、如何に自立し、個人として考え思考していくのが大切なのかがわかる。

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    2018年09月19日
  • 日本会議 戦前回帰への情念

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    日本会議の実態がよくわかる本である。この組織が、戦前戦中を反省せず、復活させようとしている実態がよくわかる。日本を不幸に陥れる大変危険な組織であることがわかる。

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    2018年08月19日
  • 〔増補版〕戦前回帰 「大日本病」の再発

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    内田樹さんがよくリツイートしてて、そのおかげで名前を知ることになった人の本。そのツイート内容が、いちいち感心させられることばかりで、機会があればその著作も是非、とは常々思っていた。本作が出ることも、それこそツイッターで知ったんだけど、内容も興味深そうだったので早速入手。いやいや、目からウロコの事実がてんこ盛りで、実に有意義な読書だった。嘘つきってだけでも十分耐え難く、かつ違憲連発までしまくる現首相を、どんな見解を持って支持するのかが本当に理解出来ないんだけど、ここに書かれた国家神道とか戦前回帰の信奉者がそれをしとるんですね、きっと。読めば読むほど、知れば知るほど、暗澹たる気持ちにさせられる今の

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    2018年06月19日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『日本の反知性主義』の続編。うんうんうん、と頷きながら読んでました。そしてしみじみ、今は時代の転換期なんだなぁと思いました。

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    2018年05月18日
  • 「天皇機関説」事件

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    歴史の教科書に出てくる著名な事件だから、名前は知っていたし、天皇機関説がどういったものかも知っていたつもりだった。しかし、その事件が歴史上どのような意味を持ったのかについてはこの本に教えられることが多かった。

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    2017年12月31日
  • 日本会議 戦前回帰への情念

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    平易な言葉でとても理解しやすく、また章立ても、大変良く組み立てられており、一気に読み通すことができました。それ故に、何故、あの人々が戦前戦中を良しとするのかがわからないのです。1945年に破綻したあの頃の、一体何に戻ろうとしているのか?それを実現したとして、何が達成できるのか?どんな未来が日本に、世界にあるのか、見えません。

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    2017年09月20日
  • 「天皇機関説」事件

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    貴族院議員でもあり、憲法学者であった美濃部達吉らが唱え、
    大日本帝国憲法下で30年近くに渡って憲法学の通説とされたのが
    天皇機関説である。

    国を法人とみなし、統治権は国家にあり、天皇はその最高機関とし
    て、内閣等の機関からの輔弼を得ながら統治権を行使する。

    しかし、満州事変後の1935年、軍人出身の政治家たちをはじめ、
    右翼団体等から総攻撃を受けることになった。

    美濃部達吉が矢面に立たされ、その著作までが発禁処分となった
    「天皇機関説事件」を分かりやすく説いたのが本書だ。

    もうねぇ、攻撃を開始した軍人出身の政治家っておバカちゃんでは
    ないかと思うのよ。美濃部博士の著

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    2017年08月24日
  • 「天皇機関説」事件

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    天皇機関説事件とは何か?
    どんな理由で発生し、結果として日本の行方にどんな影響を及ぼしたのか?昭和史や憲法学の専門家にとっては「基本的な知識」だそうだけれど、国民の大多数であるところの「それ以外の普通の市民」に向けて書かれたわかりやすい概説書。
    歴史にもしも?を言ってみても詮無いこととわかっていても、やはり何度も「もしもあの時‥」と言いたくなった。
    戦前の教訓に学べないなら、私は先人に顔向けができない。
    政治と人々の暮らしは地続きであること、語り継いでいくことの大切さを痛感する。

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    2017年07月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。

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    2016年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    ネタバレ

    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

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    2016年09月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。

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    2016年09月13日
  • 日本会議 戦前回帰への情念

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    今を生きる我々は、この国であとに続く世代に対する責任を背負いながら、重大な歴史の分岐点にさしかかっています。
    逃げ隠れできる場所は、ありません。

    最後の言葉を胸に刻む。

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    2016年09月10日
  • 戦前回帰 「大日本病」の再発

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    色々と腑に落ちた。

    国家神道が今日まで生き延びてきたことこそが日本の恥だ。

    日本会議ほどじゃなくても、大日本病の欠片を発病している人は世の中にたくさんいる。

    大日本病予防
    1、際限のない「誉め言葉」に注意すること
    2、二者択一や「敵と味方」の二分法を拒絶すること
    3、謙虚な思考を心掛け、傲慢な思考に陥らないこと
    4、客観的視点と合理的思考を常に持っておくこと
    5、文化や信仰と「政治」の境界を意識すること
    6、「形式」ではなく「実質」で物事を考えること
    7、独立した思考を持つ「個人」であり続けること

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    2016年09月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければならない「たいせつなこと」の多さに、平和を享受してきた世代としては焦りの気持ちを感じる。申し訳なく、そしておとなこそ読むべき、とも思う。
    「転換期」だからこそ伝えたい、たいせつなこと。
    この本が次世代への福音となりますように。

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    2016年08月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
    仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
    白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
    山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
    想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
    鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
    以上11人の寄稿文
    内田樹氏の以下の呼びかけに対応

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    2016年08月17日
  • 侵略か、解放か!? 世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか

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    当時の各国の考え方が、客観的に外観されており、世界全体の流れを理解することができた。
    連合国だけでなく、当時の植民地であったアジア諸国や、その宗主国のフランス、オランダあたりの対応が興味深い。
    当時の日本が、国内世論重視で戦争に走ったのと対照的に、各国が日本の敗戦を利用して新秩序を作り出してきた、現在への潮流がよく理解できた。

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    2012年12月08日
  • [詳解] 西部戦線全史

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    各陣営で成功と失敗が繰り返される。過去の栄光に縋り付いて事態を殊更に楽観視してみたり、煩雑な機構の故に効率的な指揮が妨げられたり、保身を図るような振る舞いにいらだつ人達が居たりと、異なった陣営で似たようなケースが発生しているのが、やや皮肉な意味で面白い…

    或いは、模型のジオラマ製作をする際の種のように、この種のものを何となく読み進めるのも愉しいが…上述の「各陣営で成功と失敗が繰り返される」様を読みながら、今日の世界、我が国、或いは更に身近な場所を思いながらページを繰るのも興味深いのかもしれない…

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    2009年10月04日
  • この国の同調圧力

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    ネタバレ

    同調圧力の負の側面を歴史的なエピソードとともに読むことができた。先の戦争での思想など、断片的な知識として知っていたこともあるけれど、知らないこともたくさんあった。婦人向け雑誌の内容とか。こういうことがいつの時代も起こりうることを知っていなくてはいけない。自分が人に伝える内容も一側面でしかなく、正解とも限らない。聞く相手にそういう考えを持ってもらうことも必要だ。

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    2025年10月14日
  • 底が抜けた国 自浄能力を失った日本は再生できるのか?

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    現状否定。危機感を煽るような内容で、自民党批判的な文章が目立つが政権与党である以上、当然のこととも言える。年々、漠然とした不安感が増していくのは私個人だけだろうか。あるいは年を取るということは、そういうものなのだろうか。

    資本主義に軍事が含まれるのはモラルハザード。戦前から何も学んでいないような、そんな気さえする。本書で取り上げられる内容だ。恐怖、嫌悪、薄気味悪さ…色んな感情が入り混じり湧き立つ。

    日経新聞に掲載された「三菱重工、半年で株価2倍」「防衛の受注急増」という記事。しんぶん赤旗が掲載した「三菱重工など岸田大軍拡で株価急騰」という記事。この二つの記事は三菱重工業という企業の業務内容

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    2025年10月04日
  • 底が抜けた国 自浄能力を失った日本は再生できるのか?

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    安倍・岸田首相の下で憲法9条の歯止めが事実上無くなったことはメディアからの情報で認識していたが、関連資料を綿密に網羅した本書で再確認できた.安倍自体、中卒程度の頭脳で抽象的な概念は把握できていなかったことが想定されるが、取り巻き連中の中に明晰な人材がいてうまく転がしていたのだろう.大量裏金脱税や健康保険証の問題など底が抜けた事例が次々と明かされてややうんざりしたが、政治の動きをこれからも注視して行く必要性を実感した.

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    2025年09月28日