瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 源氏物語 巻五

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    光源氏の栄華のみで無く、ストーリーに広がりがあった。玉蔓を鬚黒の大将の手に落とした紫式部の意図はなんだったんだろう。女性読者の嫉妬の吐口?
    夕霧はイケメンでナイスガイ。紫の上は、キュートでゴージャス。光源氏は人生最盛期。

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    2021年06月20日
  • 源氏物語 巻二

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    恋愛小説なのだけれど、ストーリーに引き込まれてしまう。こんな作品を平安時代に読み聞かせられたら、さぞかし、高貴な方々も夢中になったことでしょう。でもさ、源氏さん、もう少しお仕事しても良いんじゃないのー。

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    2021年05月17日
  • 源氏物語 巻一

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    超恋愛体質のスパダリ光源氏。平安貴族の自由さよ。

    やはり、どこかで読破しようと思っていた源氏物語。今でしょ、ということで挑戦。

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    2021年05月10日
  • ひとりでも生きられる

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    男と女はフィフティ・フィフティ
    矛盾するかもしれないが、自分よりもっとステキな人間はいくらでもいる、私を選んでなんかくれるのだろうかと自分を相手より下に考えている部分と、私みたいな人間を好きになってくれるような人間は彼くらいしかいないとどこか彼を下に見ている部分と、そんな風に上とか下とかで比較する、優劣をつける、そこから間違っていたと思う


    ◆16章
    ・真砂ほどもある無数の男の中から、ただひとりを一度で選ぶなんて全知全能の人間でもないかぎり、宝くじを引き当てるより可能性の少ないことである。

    ・女は自分の選んだときに子供を作ればいいので、母親になる前に最もはげしく、或いは最も強く消費しつくす

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    2021年03月06日
  • 新装版 祇園女御 下

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    祇園女御と呼ばれたたまきは、貴族の血を引きながら赤ん坊のうちに捨てられ、くぐつの中で育てられながらも、最後は
    白河法皇の寵を受ける。そして、自らの子には恵まれないながら、後の平清盛を引き受け育てることになる。

    タイトルは"祇園女御"ながら、上巻の始めから描かれているのは、白河院がまだ東宮だった頃から関わりを持ってきた数々の女性たちの生涯。
    たまきの数奇な運命には驚かされるが、そのたまきでさえ、本当に愛した人とは添い遂げられず、別の男性への想いを抱いたまま、白河院の側にいる。いわんや、形だけの后、道子の淋しさ、虚しさを思うと、当時の女性の幸せってなんだろうと考えるとともに、

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    2021年01月24日
  • 新装版 祇園女御 上

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    平安末期、後白河上皇がまだ東宮だった頃に入内した藤原道子を中心に描いた物語。

    当時の貴族たちの自由すぎる(?)男女関係に驚くとともに、女房たちの運命は、お仕えする主の状況に左右され、簡単に庶民以下に落ちぶれることもあれば、その人の美しさや計算高さなどがあれば思わぬ出世もあり得たんだということがよくわかる。
    そして、貴族の世界の華やかな面のみならず、"くぐつ"と呼ばれる人たちの生活なども描かれていて面白かった。

    どの程度実話に基づく話なのか、完全に創作なのかよくわからないが、聡明な女性ほど行きにくかったであろうことは想像に難くなく、道子に共感を覚えずにはいられない。

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    2021年01月16日
  • 生きることば あなたへ

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    何とな手にした本だが、どこから読んでも心にしみる。生きていく上で限りない煩悩の数々だが、寂聴氏の言葉が優しく諭してくれる。求めていた言葉がどこかに必ず有るはず。

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    2020年11月14日
  • 生きることは愛すること

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    若者からの質問に答えた、質問集。
    『人生とは愛すること』を軸に、人間として幸せにいきることを考えていく。


    身体と精神を使い続けることで生きる喜びが沸いてくる、といった内容が印象的でした。
    様々な人生に関する質問にも、強い芯があるのを感じました。
    回答の中から、響いた言葉だけを手帳に書き留めておくのも素敵だと思います。

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    2020年08月04日
  • わたしの蜻蛉日記

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    ネタバレ

    蜉蝣日記の作者・道綱の母はなぜ蜉蝣日記を書いたのか。
    高すぎるプライド故に、亭主・兼家の女癖の悪さが許せず、乾くことのない愛欲に悩まされる。
    そんな彼女の作品を通して、女の愛について読み解いていく。

    道綱の母が兼家への不満を書けば書くほど、兼家がかっこ良く見えるパラドックスに気づかされます。
    兼家にふりまわされ、愛に悶えて、自分は一体何なんだろうか?と煩悶する気持ちが痛いくらいに伝わります。
    現代も変わらない人間の情愛について語られる、瀬戸内寂聴さんの筆遣いが素敵です。

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    2020年08月04日
  • 月の輪草子

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    清少納言が90歳まで生き、過去の想い出に身を馳せたらどうなるのか。
    最愛の定子様の幸せや不幸。
    自分を愛してくれた父や元亭主との想い出。
    定命を待つ清少納言の、今と昔を行き来する物語。

    90歳の瀬戸内寂聴さんが、90歳になった清少納言が何を想うのかを書いた小説です。
    清少納言を通して、自分の死生観を語っているないようになっていると思います。
    定子と帝の関係や、回りの人間がいなくなっていく清少納言の様子が印象的でした。

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    2020年08月04日
  • 源氏物語の女君たち

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    久しぶりに、大好きな源氏の世界に耽ることができました。
    寂聴先生、いつもありがとうございます。この本も、とても読みやすいです。
    私が一番興味を惹かれるのは、昔から六条御息所です。

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    2020年05月03日
  • 花芯

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    現代文学に食傷気味だった頃、開いた一冊。
    長らく本棚の中で眠っていたが、パンドラの匣を思わせる素晴らしさだった。
    尻切れ蜻蛉の様に終わる表題作は、最後の三行に瞠目させられる。
    何と切れ味が良く、格好良い物言いだろう。
    読者を突き放して尚嘲笑う事、物書きになるべく生まれた妖怪の如し。
    流石です。

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    2020年04月18日
  • 美は乱調にあり

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    ネタバレ

    瀬戸内寂聴の小説を漫画化したもの。思想的なところにはあんまり踏み込まれておらず、三角・四角関係の描写が殆ど。なので、甘粕事件の動機も大杉らの風紀紊乱への怒りということがクローズアップされている。なお、与謝野晶子がらみで、森田草平の煤煙事件にも1章が割かれている。

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    2020年01月24日
  • 寂聴 九十七歳の遺言

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    自分では選ばない本だけど、たまたま人生の先輩が貸してくれたので読んでみた。ごく当たり前の事ばかりの事柄が殆どなのに なんとなく気持ちが楽になった。

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    2020年01月15日
  • 女人源氏物語 下

    購入済み

    読み応えあり!

    源氏物語が大好きで、色々な著者の作品を読みましたが、女性の本心であろう様々な心のうちを描いているのはこちらの作品だけです。源氏物語に登場する女人たちが抱く心の葛藤がとても胸にきます。

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    2020年01月13日
  • 女徳

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    大阪の花柳界に売られ、今なら小学生の頃から男性客にヒドいめにあわされてきた女性が京都嵯峨の祇王寺の庵主さんになるまでのお話。

    実在の女性をモデルにしていて、かなりリアルに彼女の半生を描いていました。
    ドタバタな人生模様で、ぐいぐい読ませていく感じ。

    中学生くらいの年に小指を切って男性に届けたり、けっこう激しいキャラの彼女は美しいだけで芸もイマイチだし、不憫な身の上だけど性格に問題があって共感できる部分は少ない。

    寂聴さんの文才で読ませていくけれど、もう1人の主人公っぽい現代の着物デザイナーの女性については描き切れていない感じがあり、読後の感想としては、お金持ちが少なくなると京都の高級料亭

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    2019年12月05日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    24節気を3等分した72候があることを知って、日本には季節を細かく愛でる文化があったのだと再認識した.その季節感を念頭に置いて、著名な作家が短編を綴るという贅沢な本だが今回は春夏を読んだ.村田喜代子の雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)が面白かった.戦前の裕福な家庭に育った姉妹だが、それぞれにねえやがいて、様々な世話をするという、今では考えられない家庭内のやり取りが出てくる.あんな時代があったことは、映画や小説の中でしか接することはできないが、この姉妹の会話からその情景が想像できることが新しい発見をしたような感じだった.

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    2019年11月06日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    トップバッターの 瀬戸内先生のが 一番俗っぽかったな と思うほど 瀬戸内先生 相変わらず かわいらしい人を書くんですね ほぼほぼ 幻想的で不思議な短編 ちょっと読むには 分かりにくいものもある 芥川賞作家が多いからでしょうか

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    2019年08月22日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    非常に読みやすく、ダイジェスト版らしくて、概要が知りたかった自分に適していた。今なら、源氏のクズっぷりにSNSが炎上するだろう。紫式部が女目線のモテモテ男を描写したのだろうと感じた。

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    2019年05月05日
  • 先生、ちょっと人生相談いいですか?

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    ネタバレ

    かなり突っ込んだ話が多く、読み応えあり。
    へえー、と思うこと多々あった。
    私なら、親しい人にも、このような話はできないので。

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    2019年01月24日