瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
源氏物語では「若菜」の帖がいちばん読みごたえがある、というのをどこかで読んだので、ひとまずそこを、と巻一の次に巻六を読んでみることに。これまで、源氏物語って、光源氏がかかわった女たちを描いた一話完結のドラマのような気がしていたのだけれど、なんだかはじめて、これは大河ドラマのようなひとつの物語なのだ、っていうことがよーーくわかった気がする。源氏が十代、二十代でかかわった女たちが、源氏が四十歳になったこの巻でも登場して、それぞれ年をとり、いろいろ立場も変わったりしていて、そういうことを源氏が思い起こしたりして、興味深い。あたりまえといえばあたりまえなのだけれど、話がつながっているので、それで次はど
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Posted by ブクログ
仲良しの女友達を見送り、自分のこれから先をみつめながら一番心に掛かっているのは幼い頃に置いて家を出てきた娘のこと。今ではお互いにいい大人だから干渉もしないけれど一体娘は自分のことをどう思っているのだろう。怨んで憎んでいるのではないだろうか。
娘は娘でそんなことは過去のことと思いながらも自分の結婚もうまくいかなかった。それはトラウマからなのか、自分の「女」が結婚に向かなかっただけなのかよくわからない。娘はやがてガンを患い、偶然であった男に看病をしてもらう。娘もそのおとこの芸術家としての力を伸ばしてやろうと尽力する。しかし、その男には妻がいたのだった。娘は彼をあきらめるのか、それとも妻から奪うのか