【感想・ネタバレ】蘭を焼くのレビュー

あらすじ

著者の50年に及ぶ文業のうちでも、第一の傑作短篇集――男女の関係性の善悪は、つねに社会の規範の中にあるが、ここに登場するヒロインたちは、もっとも女性的に生きることで、社会への反逆者となり、そこには満ちあふるるエロティシズムと頽廃とが生と死を越えて、抽象にまで至る愛のリアリティをもって存在する。表題作のほか「公園にて」「予兆」など、8篇を収録。

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Posted by ブクログ

『蘭を焼く』瀬戸内晴美//

怖いくらい女がつたわる。濃すぎて咽せる。おばあちゃんの白粉の匂い。まだ 私には早かった。と思ったけど、女である事を未だに軽くとらえてる私には、ずっと、
届かない世界かもしれん。けど、このなんともいえない匂いが、女の匂いだってのは
少しは、ほんの少しは知ってる。

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2009年10月04日

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