あらすじ
平安朝の時代、紫式部が著した壮大な愛の物語――世界最古の長編小説・源氏物語を高雅で流れるような現代語に訳した「瀬戸内源氏」。その全54帖より、『桐壺』から「宇治十帖」の『浮舟』まで、真髄ともいえる27帖を厳選して収録。華麗なる王朝絵巻の世界がこの1冊で堪能できる。入門書にも最適。
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Posted by ブクログ
原文と現代文ルピもあり、とっても読みやすかったです。
それにしても光源氏のプレイボーイ振りを寂聴さんが表現するとこうも面白くなるのね。
楽しい読書でした。
Posted by ブクログ
やっと読み終わったー!
瀬戸内寂聴さんの源氏物語が読みたくて、でも全54帖は大変なので、そのうち27帖が1冊になってるものをチョイス。
ただただ人物相関図が複雑すぎてなかなか覚えられず、何度も同じところを読み返したり、メモを取りながら読んでたら1ヶ月たってしまいました。
読み終わった達成感でいっぱいで、詳しい感想は細かく言えないのですが、人を愛おしく想ったり、世の無常さがせつなかったり、読んでてすごく人恋しくなりました。
古く長い物語。
何度も読み込んで行くことで、その魅力が増すことでしょう。
Posted by ブクログ
高校時代を思い出しながら、
懐かしく読みました。
今まで、円地文子訳を読んだことがありましたが、
正直、あまりよく分かりませんでした。
けれども、この1冊で、
源氏物語の神髄がようやく分かりました。
内容について書くのは、
いずれ、瀬戸内さん訳の源氏全巻を読もうと思うので、
ここではやめておきます。
この本については、
うまくまとめてあるということで、
授業で読んだ断片的な部分がどういう流れの中にあったのかを
理解するには、必要十分です。
宇治十帖がかんたんに書かれすぎていて、
それでも、あらすじは分かりましたが、
少し残念。
筆者の源氏物語の理解の深さに感嘆し、
星5つにしました。
Posted by ブクログ
源氏物語って長いし、人間関係(っていうか女性関係)が複雑で難しいイメージだけど、
読みやすい現代語で書かれていてしかも1冊にまとまっているので
とりあえず源氏っていう本としてはかなりいいです。
しっかし!光源氏ってなんて女好きなんでしょ。
次から次へと惚れるし…
子どもでも熟女でも気に入ったらしつこい。
愛人を何人も古い愛人に呪い殺されても浮気心は枯れず、
娘として育てていた女性にさえ手を出そうとするし…
それなのに、「わたしはそれほどたくさんの女性をしっているわけでもないのですが…」なんて言っている。
図太いなぁ…
笑えます…
Posted by ブクログ
誰でも知っている源氏物語、でも誰もが読んでいるわけではない。
難しくて充分に楽しめないだろうと、これまで手に取ったことはなかったが、ちょっとしたきっかけで、読んでみることに。
そんな超初心者の私だけど、なかなか面白く、あっという間に読みきった。この時代の結婚の常識がはちゃめちゃすぎて、麻痺してしまったが、紫式部の女性の描き方、分析力に、とにかく衝撃を受けた。
瀬戸内寂聴氏の丁寧な現代語訳、良かった。
Posted by ブクログ
いわゆる古典というものにはほんと試験のために読むしか感じてきませんでしたが、大河ドラマをきっかけに、瀬戸内さんの本がすごいわかりやすいということで拝読しました。
お聞きした通り、非常にわかりやすく読みやすく次々と読めましたが、光源氏がすごいとは聞いていたものの、あわこういことなのか、と大学ドラマのストーリーの世界観を合わせて感じることができました。
今度はもう少しストーリーを解説本に挑みたいと思います
Posted by ブクログ
非常に読みやすく、ダイジェスト版らしくて、概要が知りたかった自分に適していた。今なら、源氏のクズっぷりにSNSが炎上するだろう。紫式部が女目線のモテモテ男を描写したのだろうと感じた。
Posted by ブクログ
源氏物語全54帖のうち、『桐壷』から「宇治十帖」『浮舟』までの27帖を収録したダイジェスト版。
源氏物語は長大な作品なので、解説書を除き、1冊にまとまった現代語訳はなかなかない。全体の流れを知りたいと思っていた私には、打ってつけの本だった。
平易な言葉が使用され、説明が必要な部分は補記されているので、初心者に親切で、ストーリーを追うのにもってこいだと思う。
読み始めてまず気になったのは、ひらがなの多用。例えばp.29「なにもかもがこのうえなくととのいすぎていて」のように、仮名の羅列が続く。仮名文学である原文の雰囲気には忠実なのかもしれないが、単純に読みにくかった。
また、「葵」の章、紫の上が結婚初夜での光源氏の豹変ぶりを嘆くシーンで、唐突に一人称になるのは違和感があった。ところどころ、女君たちに感情移入した著者の台詞のように聞こえたのは気のせいだろうか。
酒井順子氏の解説では、光源氏が主役というのは表向きで、彼は女を描くための狂言回しでもあると示唆しているが、私も同じ感想を持った。
ダイジェスト版を読んで言うのはおこがましいが、光源氏の人物造形に深みがないのだ。乱暴だが、「社会的地位が高く、光り輝くように美しい、恋愛依存症の男性」と言えば説明できる。
彼が養女ですら臆面もなく恋愛対象にするのには呆れるし、「若菜(下)」で、紫の上に向って「あなたは大きな悩みも悲しみもなく幸福だ」と言い切るに至っては噴飯ものだ。そのような浅はかさを持ちながら、姿形の美しさによって、すべてが正当化されている面がある。
男性陣の方は、光源氏も頭中将も夕霧も柏木も、性格に大差なく思われた(唯一、朧月夜に献身的な愛を注ぐ朱雀帝は際立って見えた)。
その一方、女性陣の内面描写は細やかで、誰一人として似通った者はいない。皆それぞれに美しく、共感をもって、鮮やかにその姿を思い浮かべることができる。「野分」で、紫の上を春の朝の樺桜に、玉蔓を夕映えの八重山吹きに例える描写がいい。
個人的には、無邪気で気どらない夕顔が最も好きだ。彼女と共に生きられたら、もしかしたら光源氏は満たされていたのでは…。
作品の主眼は、男に翻弄されて生きるしかない女の悲しさではないだろうか。男性の浅はかさとは対照的に、女性の豊かな内面が活き活きと描写されている。
Posted by ブクログ
瀬戸内寂聴が訳した源氏物語。
これ、ピンポイントで大事なとこだけ抜粋して現代訳した内容なので、読みやすい。
それにしても瀬戸内寂聴×源氏物語というと
もう頭の中にはエロしかなくて読む前もエロだろうな!という
固定概念しかない!w
と思ってたけど、読んだら意外や意外、ほとんど夜のシーンは無し。
その代わりと言ってはなんだけども
光源氏がもー色男というか、誰でもいいんかい?!みたいな
ツッコミどころ多すぎて。
紫の上とか本当にかわいそうというか…
イケメンだからってダメなもんはダメだろ!と
紫式部よく当時書いたな!と思う。
色んな光源氏の周りの取り巻きというか
惚れっぽいだけなのかもしれんけど。
しかしながら、まぁ現代にも通じるのもあるなーとか
いつの世も男と女。変わらずですな。
Posted by ブクログ
野村美月先生の作品から興味を持っていた源氏物語。しかし、本編は長いので入門書としてまず本書からという気持ちで手に取った。翻訳されているとはいえ千年以上前に創られたものを、今自分が読んでいるというだけでも神秘的な気持ちになる。この物語の主人公は源氏の君だけど、あとがきにもある通り、私には源氏に恋するそれぞれに魅力的な女性たちが真のメインだと思う。恋に振り回される彼女たちに一時の安寧はあっても、悠久の安らぎというものはなくてそれが切なかった。しっかし男たちの俺論理の数々には驚ろいたな笑。今度は本編を読もう。
Posted by ブクログ
あまりにも壮大な恋愛物語で完読は無理と諦めた。(1)光源氏の華やかな前半生 (2)光源氏の寂しい後半生 (3)光源氏亡き後の世界 で構成される(そうです)。
Posted by ブクログ
瀬戸内源氏のダイジェスト版です。『源氏物語』前54帖の中から、27帖を収録しています。
ダイジェスト版とはいえ、登場人物たちの心情が理解できるような現代語に仕上がっていて、作品の魅力に十分に浸ることができます。
Posted by ブクログ
かなり省略しているが、全体像は判るのでとりあえず源氏物語を知るには良い本だと感じた。光源氏の出生から繁栄、そして没落と、人生の浮き沈み、若い頃の活力、晩年の悲哀など、誰でも似たようなものだと語っているのか?
源氏物語の絶大なる評価のため期待があまりに大きかったので、こんな程度の作品なのかと現在のところ感じている。
Posted by ブクログ
かなり時間が掛かりましたが、ようやく完読。
当然、中身はあってないようなものでしたが、大変読みやすかった。当時の上流階級の方々の生活や興味・関心ごとの一端が分かり、その部分はおもしろかった。
ただ、登場人物が多種多様で人間関係も入り組んでいるので、しっかり読んでいかないと「誰だこいつ?」とかなります^^;