瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 炎凍る 樋口一葉の恋(小学館文庫)

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    控え目で薄幸な女というイメージが強い樋口一葉ですが、
    三者三様の描き方の中に共通項があった。
    意外な一葉の側面を知ることができる。

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    2012年02月10日
  • 晴美と寂聴のすべて1 (一九ニニ~一九七五年)

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    「丸める前は色々あったのよぉー」と聞き読んだらどハマり。文体が気持ち良い、突き抜け感に安堵し背中を押される。剃髪の描写にやたら感動、と同時に、頭皮に触れる剃刀の冷たさに身震いした。

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    2017年09月23日
  • 寂聴と読む源氏物語

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    源氏物語はザックリ有名なところを知っている程度で、大和和紀さんの「あさきゆめみし」を数年前に読んでストーリーの複雑さと面白さを知りました。

    原文で読むのはとうてい無理そうなので、瀬戸内寂聴さんが訳した「源氏物語」を読んでみたいと思いながら何年もたち、偶然本屋さんで「寂聴と読む源氏物語」と出会いました。
    「あさきよめみし」を思い出しながら紫式部と登場人物の生きた時代背景や心情のイメージを丁寧に解説をしてもらっているように楽しく読めました。

    私は今を生きる女性なので源氏に絶対惚れないし許せないだろうな~と思いながら、こういう時代にこういう恋愛をした雅な人たちがいたのだろうと想像すると興味深く読

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    2011年12月28日
  • 孤独を生ききる

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    孤独と自由は同義、という素晴らしい内容が書かれた本。世の中には自由の意味を履き違えている人が多すぎる(あの有名な「旅人」は、自由の本当の意味をよく分かっていると思う)。逆に、常に周りに人がいて騒がしい状況におかれても、修行と鍛錬により、孤独を保つことは可能だということだね。

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    2011年11月06日
  • 生ききる。

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    生ききっている二人にしかできない対談。確かに読む価値のある本ですが、そこから何をすべきかは見えてきません。

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    2011年11月05日
  • 復興の精神

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    各界著名人が復興についての考え方を述べた共著。
    この本の存在は知ってたけど、もっと早くに、もっと震災についていろいろ考えた時期に、読んだらよかったかも。
    日本に好きになる一冊。

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    2011年11月04日
  • 花芯

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    京刺繍のようにしっとりとした綺麗な文章でした。
    品を作るとか妙な媚びのない、すっとする美しさ。
    女の心と身体を扱うのなら、こうでなくてはと思う。

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    2011年08月31日
  • 秘花

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    能の大成者、世阿弥の生涯。時に芸に時に色に翻弄されつつも確かに歩んできた道筋が静かに美しく、そして情熱的。男色の描写も抑えられていますが実に性的です。美しい文章。さすが瀬戸内先生です。

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    2011年06月30日
  • 寂聴の仏教入門

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    日本の仏教を知りたくて読み始めたが、インドから始まる仏教のルーツについての話が多く、求めているのとは少し違った。仏教が伝来した時すでに日本には信仰のようなものがあっただろうという話、日本の仏教は神仏一緒くたになっているという話が面白く、印象に残った。

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    2011年06月28日
  • 復興の精神

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    3.11以降の心象風景は変わりました。正に本編の直哉先生の言葉の通りなのですが、彼らと私を分けたのは何だったのでしょうか?私はどうしようもない断絶と無常を感じ言葉がありません、自分は何をすれば良いのか、これからどうすれば良いのかという問いは、全て人の問いでもあると思います。この本に寄稿した方たちの思索が我々の足元を照らす一助になることを期待します。

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    2011年06月21日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    「これから」をどう考えるか。3・11以降を生きる杖。
    と、帯にあった通り、東日本大震災を経、これからをどう生きるかを9人が語っている。

    養老孟:精神の復興需要が起きる

    これを読みたくて買った一冊。いつもと違う養老センセ。スラスラとその思いのままに語り、面倒だから説明はヤメ、と突き放されるようないつもの文章よりも、ずっとずっと、静かでゆっくりとした口調で語られている。
    「周りがうるさくなってくると静かにする。ブレーキをかける。そういう習性が身に付いているのです。」(本文より抜粋)という姿勢からきているのかもしれないが、意外なほどに、淡々と「これから」を語っていた。

    「生きていれば、さまざま

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    2011年06月16日
  • 現代語訳 とわずがたり(新潮文庫)

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    源氏物語をもう一度読み返してみたくなった!
    比較してみると、源氏は割と誠実だったのかも…と思ったり。末摘花をちゃんと引き取ったもんね。

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    2011年06月16日
  • 藤壺

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     瀬戸内寂聴さんの訳は凄く読み易く、解かり易かった。
     今は、寂聴さん訳の「源氏物語」を読みたいと思っている。

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    2011年02月18日
  • 孤独を生ききる

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    なんかで知って読みたくなった本。母親が寂聴さんの本読んでた気がして少し気になる人だったし、43版とあってベストセラーじゃんと思ってね。

    この人の生涯には全然触れてない本だけど、いろいろな恋愛をして、51歳で出家した方。(出家であってるか不安…)

    人間は、産まれるときも死ぬときも一人とはよく言うけれど、やっぱそうなんだろうね。

    みんなといても孤独、一人でいても孤独。

    あなたはその孤独にどう向き合いますかという問いかけ本。たくさんの、寂聴さんの元に届くお手紙をもとに進められる気付きの本です。

    友達が、二人で立ってると思ってたけど、一人で立ってたって気付いちゃったんだよね、って言ってた。

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    2011年02月13日
  • 源氏物語 巻五

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    ネタバレ

    玉鬘の姫君や夕霧の行く末にひとまずの決着がついたようでよかった。玉鬘は気の毒だけど、夕霧は長年の恋が実ってほっとしました。
    この後の帖は晩年の源氏の君の話が書いてあるんだろうか。この辺りまでは知っていたけど、晩年の辺りは憶えてないので楽しみです。
    それにしても歳とっても自分がイケてると思い込んでる源氏の君は厚かましいことこの上ない。

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    2011年01月25日
  • わたしの源氏物語

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    娘と源氏物語の足跡を訪ねて、京都旅行をした帰りに購入して、新幹線の中で読みました。
    入門書だと思って読むと良いかも!
    あさきゆめみし(マンガ)とセットでぜひ!
    なかなかです!

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    2011年01月21日
  • 花芯

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    瀬戸内寂聴さんの「花芯」という小説は1958年に三笠書房から出版されている。当時は本名の瀬戸内晴美という名を名乗っていたのだが、とは云いつつもおいらは全く知らないのだが、当時の文壇からは非常に冷たい仕打ちを受けることになっていたようなのだ。この作品を初めて読んだのである。

    「美は乱調にあり」にて綿密にフィールドワークされた作品世界の中には、大胆な想像力を羽ばたかせて描写されたドラマが見てとれているのだが、「花芯」にとってはそんな「大胆な想像力を羽ばたかせて描写されたドラマ」の想像力が一段と鮮明に息衝いている。36歳というときに執筆された寂聴さんの「花芯」は、云わば「女性の女性による女性のため

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    2010年12月05日
  • 源氏物語 巻一

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    借本。
    確かに面白いけど、読むのに凄く時間がかかった。
    文章が古いので、読みにくいのが難点。
    でも、そこを超えてしまえば、これほど面白いシリーズも他にないような気が。
    これは購入して、じーっくりと読む本です。
    ハマる人の気もわかった一冊。

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    2012年12月29日
  • 釈迦

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    たった今読み終わったので新鮮な気分。ヘッセの「シッダルタ」も読んだが、瀬戸内流の方に惹かれた。つまるところ私たちは世尊の実態には迫れない。漫画も含め色々な解釈を見聞きしても、そうだなと思ったり、なんとなく違うなと思ったりしても、そう思うだけで実態に近づけるわけではない。

    今回瀬戸内さんの釈迦は、従者アーナンダの視点で描かれている。おかげで、私たちの中の崇高なものに近づきたいけど近づきがたい気分と、語り手の視点とがマッチして丁度良い距離感になっている。

    だが物語の中に、世尊を理解するヒントがちりばめられていないかというとそうではない。世尊は孤独だと言ったデーヴァダッタ、死ねずに永遠に生きる方

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    2010年08月29日
  • 白道

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    西行法師のことは、元武士で、若くして出家して、歌人として有名だという以外に、知る事は殆どなかったのですが、こうして同じ出家者の視点から見た西行というのも面白いですね。出家しても尚捨てられない西行の一途な恋は、人間的でもあり、現代人が見ても魅力的な人物だと思います。

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    2010年06月22日