瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「父は、徳島県との県境に近い
香川県引田町の黒羽という所在に生まれた・・・」
『場所』(瀬戸内寂聴著 新潮文庫)
瀬戸内寂聴はこの中で
父のことを「南山」に
母のことを「多々羅川」に書いている。
随筆のようでもあり、
過去の人生を「再構築」した私小説のようでもある、
不思議な空間が訪れてくる。
本人は徳島県徳島市の東大工町で
三谷家の次女として生まれた。
その後、父が瀬戸内家の養子に入ったことで
本人も三谷姓から瀬戸内姓に改姓している。
故に、瀬戸内は瀬戸内海のペンネームにあらず。
自分の親以上の年配の方が
今なお携帯小説で話題をさらうなど
阿波の女性 -
Posted by ブクログ
いま現在どうしようもなく孤独感に苛まれて身も心もずたずたになっているという方と、近い将来にその予兆がありそうな方にこそ読まれるべき本です。
それほど具体的な処方箋が書いてある訳ではありませんが、あらかじめ参考のためにとか、面白そうだからという読み方は推奨できません。
寂聴さんは、ご自分の肌を切って傷口を押えもせず、血の吹き出る中で血文字で語っていますから、生半可な読み方ではこちらが怪我をしてしまうのです。
あまりにも出来すぎですけれど、ちょうど今、部屋の中にはビリー・ホリディの「ソリチュード(孤独)」が流れています。・・・好きな曲ですが、必要以上に孤独感が増します。
孤独に上下高低の -
Posted by ブクログ
2004年11月1日が、運命の分かれ道だった。その日、内山理名「目当て」で「樋口一葉物語」を見たのだが、これで一気に樋口一葉にはまり、彼女のことをもっと知りたいと思うようになった。そして本屋に行くと、まるで運命の糸に操られるかのように目に飛び込んできたのが本書だった。そして、瀬戸内寂聴さんの筆によって、一葉は、実に鮮やかに眼前に甦った。彼女の生涯は、決して薄幸ではなく、彼女の人生を完全燃焼したのだと、そう思った。この本で、一葉により深く入り込むきっかけをくれたという意味でも、忘れられない一冊となった。半井桃水への恋心に胸打たれた。瀬戸内さんの女性ならではの、一葉に対する見識にも、感じ入るものが