瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 源氏物語 巻一

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    高校で習った古文の中で、もっとも印象に残っているのはやはり「源氏物語」である。
    冒頭の文句は、覚えさせられたわけでもないのに何年経っても忘れることがない。

    「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に…」

    世に例のないほど美しく、才能豊かな光源氏。
    気に入った女性は、どんな手段を使っても我がものにしようとする。
    まだ幼い若紫に心惹かれ、自分の屋敷である二条の院に強引に連れて行く。
    つまるところ拐しである。
    こんなことが許されるのか、と思いながらも、寂聴さんのすばらしい日本語にどんどん引っ張られて読んでいく。

    この巻一でのいちばんのお気に入りは、第ニ帖「帚木」である。
    雨夜に

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    2013年01月13日
  • 源氏物語 巻九

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    ネタバレ

    この巻は、源氏が輝いていた時代の物語に匹敵するくらい面白い。ページをめくる手が止まらなくて、ついつい長湯してしまう(お風呂で読んでいるので)。

    本巻では亡くなった大君に瓜二つの浮舟が登場。大君に未練たらたらの薫は、浮舟に恋をしてしまう。一方、薫とワル仲間の匂宮も、浮舟を一目見るなり恋してしまう。今まで散々一緒に女遊びをしてきた薫と匂宮が一躍恋のライバルになるところもこの巻の見どころだ。

    今まで出てきた女性たちと異なり、浮舟は意思が弱い。アクシデントとは言え、どちらの男性とも関係をもってしまい、以後どちらかを断ち切ることができない。今までの物語では、いずれは妻として迎えることが多かったのだが

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    2012年11月27日
  • 源氏物語 巻八

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    光源氏が亡くなって、もう物語を読み尽した気になっていた。その後の子孫たちの物語。主人公をなくした後の物語は、とても味気なくて物足りない。これが紫式部以外の手によって書かれたという説も納得してしまった。「総角」の巻までは。

    「総角」から物語は一気にドラマチックになる。それ以前は、薫と匂宮や周囲の状況説明だったようだ。源氏と違い、薫や匂宮に費やされた巻は3巻のみ。なのでそれだけ話が凝縮されていて、ハマりだしたら止まらなくなる。

    いい香りのするプレイボーイ光源氏。その子の薫、孫の匂宮。その血は綿々と続くようで、光源氏顔負けの強引な女性関係に目が離せない。

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    2012年11月26日
  • 源氏物語 巻一

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    女性が読むには分かりやすいし、文章が美しいから心に残る。
    光源氏がどれほど見目麗しく、雅で神々しかったのかが、瞼がちかちかするくらいに思い浮かびました。というか、しつこいくらいに「もう分かったから!美しいのは分かった!もう言わないで、分かったから!」って叫びたくなるほどに『美しさ』を表す表現が出てきます。
    初心者や女性が読むには持って来いだと思います。

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    2014年09月19日
  • 花芯

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    瀬戸内寂聴の文章というか、言葉選びのセンスがとても好きで、尊敬する。
    いちいちきれいで、ムダがなく、性について書いているのに厭らしさはなく、品がある。
    押し付けがましくなく、真理をついてくるので一気に読んでしまう。
    また別の本も読んでみよう。

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    2012年07月28日
  • 釈迦

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    前に手塚版ブッダなら少し読んだことがあるけど、聖☆おにいさんを読み出してから改めてブッダの生涯に興味がわいてきた。

    これは読みやすくて面白かった~!アーナンダの視点から描かれているけど、ブッダ自身の回想もあったり、物語として面白かった。

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    2012年06月21日
  • 源氏物語 巻七

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    ネタバレ

    ついに源氏の院が亡くなる。有名だけど、彼が死ぬところは明確に描写されない。ただ、雲隠というなにも書かれていない帖があるだけ。このシンプルで潔い形に、紫式部すげえ!と思う。そしてこの巻の最後に、今までちらとも出て来なかった、宇治の姫君に匂宮が想いを寄せているということがたった一文書かれているのもぐっとくる。これで読者をひきつけ、次へ次へと急がせる。現代の小説家にもこんな潔くてドラマティックな小説を書いてほしい…これを読んでしまうと現代文に魅力を感じなくなる。

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    2012年05月07日
  • 生ききる。

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    ネタバレ

    お二人の対談が多岐に渡るものであり、非常に興味深く読むことができました。片方では飾らない、ざっくばらんな生きかたであり、もう片方は、信念を貫く生きかたをされているお二人のお話しに惹きこまれます。お二人のこれまでの生きかた、東日本大震災を経験した後の生きかた、考えさせられます。

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    2012年03月25日
  • 源氏物語 巻七

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    ネタバレ

    恐らく源氏物語のクライマックスだろう。光源氏御寵愛の紫の上が亡くなり、それを追うように源氏も息を引きとる。こんなにエキサイティングで、ページをめくる手が早くなる巻は今までになかった。

    一番印象的な巻は、「雲隠」。この巻は題名こそあるものの、文章はない。開くと真っ白で、一瞬印刷ミスかと思ってしまうほど。次をめくると、新しい物語が展開している。どうやら源氏は亡くなったらしいと悟る。なんとインパクトのある巻だろうか。

    源氏物語ではどんなに主役級の人の死でも、読み飛ばしてしまうくらい、呆気なく語られていることが多い。随分進んでから、「あれ?死んでる?」と思って読み返すこともしばしばだった。なので、

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    2012年03月02日
  • 源氏物語 巻五

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    ネタバレ

    この時代の女たちは男に言い寄られ、部屋に押し入られたが最後、もうどうすることもできなかった。源氏に言い寄られ髭黒の大将にも言い寄られ玉鬘は相当気持ち悪かっただろうな…。五巻は玉鬘の結婚と、夕霧が遂に雲居の雁の君と結婚するところが大イベント。一見一途に姫を思い続けたように見える夕霧だけどやっぱり源氏の子。一度は姉と慕った玉鬘に言い寄ってみたり、他の女を慰みものにしようとしたりと彼の恋路にも波乱の予感を感じる。

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    2012年02月29日
  • 源氏物語 巻四

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    ネタバレ

    養子として迎え入れた夕顔の娘、玉鬘に手を出そうとするところが最大の見どころ。巻末の解説で分かったけど、六条の院(源氏のハーレム)が後楽園元球場の5倍ほどもあるっていうのが驚き!なんちゅう広さだ…

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    2012年02月27日
  • 源氏物語 巻三

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    ネタバレ

    やっぱり巻末の寂聴さんの解説が面白い!
    朱雀帝の不憫さや、源氏の立ち回りのうまさがはっきり分かる巻。
    明石の君にも紫の上にも良い顔をして調和をとろうとするあたりや、御息所の娘である齋院を利用して政略結婚を企てるあたり、この男のしたたかさがうかがえる…

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    2012年02月23日
  • 源氏物語 巻二

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    ネタバレ

    次々と女性に手を出す源氏…(;^^)
    桐壺帝の死、最愛の藤壺の宮が出家、朧月夜の君との浮気と、
    二巻は一巻より展開が早い!
    内容はもちろんですが私は巻末の「源氏のしおり」を一番楽しく読みました。まさか空蝉の弟、子君と男色関係にあったのか!驚きです。
    ただ添い寝しているのかと思いきやちゃっかり少年愛とは…
    巷で紫式部が腐女子だった、などと言われているのはこのせいか?
    当時は男色が割と世間に認められている行為だったしそういう意味では平安時代の女性のほとんどは腐女子だったと言えなくもない…

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    2012年01月10日
  • わたしの源氏物語

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    源氏物語のあらすじ、エッセンスに、筆者の考えを織り交ぜて
    読みやすく、興味深く書かれた本。

    光源氏のあまりにも浮気な振る舞いにイライラしてしまうが
    これがないとお話が展開しないし仕方ないか…

    源氏が浮気をして紫上がヤキモキしているところへ
    愛人の明石上や花散里から励ましの手紙が届き、
    紫上がムカっとするのが面白い。

    1000年も昔の小説なのに共感できるところばかりで、
    人間は昔から少しも変わってないんだと驚く。

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    2011年11月24日
  • わたしの源氏物語

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    瀬戸内寂聴、私はその人を誤解していたと思う。彼女の著作を読破したわけではないから、こんな事を述べるのはおこがましいけれど、彼女のすべてがこの一冊に表されているような気がする。彼女の感性、知識、文章タッチ、世界観。なんて壮大で美しく、こんなにも私達の心を打つのだろう。

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    2011年11月06日
  • 源氏物語 巻一

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    大学時代に授業を受けたきりになっていたが、大人になって改めて読んでみる気になった。巻一を読んでみて、大学生だって頃の自分には到底理解できなかった六条の良さを知ったことなど、また読んでみてよかったと思えた点が多かった。源氏物語が本当に楽しめる年になったのだと思うとなんだか嬉しい。

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    2011年09月11日
  • 源氏物語 巻四

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    ネタバレ

    長いヨーロッパへの旅の途中で読破。日本の風情、日本の香りが描かれていて、故郷が懐かしくなる。源氏物語は本当に香りの描写が多い。香りに関する記述に印をつけていったら、ブックイヤーがたくさんできてしまった。

    源氏が都に戻ると、暗かったお屋敷が明るさを取り戻した。そんなお屋敷にお気に入り女子たちを集めて暮らすのだが、源氏は楽しいだろうけど、女子たちの気苦労は大変なものに。一番ご寵愛を受けている紫の上でも嫉妬の嵐なのだから、ぷっつりお便りの途絶えた姫たちの哀しみは相当なものだろう。モテ男を選んでしまった女子はいつの時代も辛いらしい。

    源氏自身も昔亡き帝から「みんなを平等に愛さなければダメじゃないか

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    2011年06月14日
  • 源氏物語 巻三

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    ネタバレ

    光源氏26歳の記録。プレイボーイ盛りの源氏は、異母兄弟である兄帝のご寵愛する姫に手を出してしまい失脚!遠く(といっても明石なんだけど)に流されてしまう。そんな危険を背負ってまで手を出さなくても…と思ってしまうのだが。

    そんなこんなですっかり落ち込んでるかと思いきや、明石でも素敵な女性を見つけてしまうあたりがこの人のポジティブなところ。しかもそうこうしているうちにまた都に戻れることに。一件落着。

    現代の私たちからすると物語がぶっとび過ぎていて「え~!!」の連続だけど、源氏の行動が大胆すぎて爽快で、彼を取り巻く女性たちの心理描写は「あるある!」と納得。まだまだ読み続けられそう。

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    2011年06月14日
  • 孤独を生ききる

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    【レビュー】孤独という概念についての仏教的な視点が、具体例を交えて分り易く表現されていたように感じた。仏陀の言葉の中には、とても詩的で鋭い言葉が多々あり、唸った。

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    2011年05月28日
  • 源氏物語 巻二

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    ネタバレ

    読めば読むほどどんどんハマってく。気になったのは、方違いとか占いとか呪術が色々な局面で出てくること。例えば、六条の御息所は「源氏ったら葵の上のところにばっかり行きやがって!」と思い悩んだ挙句、葵の上を難産に陥れた末、呪い殺してしまう(!!)現代人からするとフィクションのホラーだと思うけど、当時の人は本気で御息所を恐れたことだろう。

    また、至る所に「香り」の話が出てくる。源氏はナポレオン並に匂ったようで、色々な場所に残り香を残していき、女たちの心を翻弄する。平安時代、お香は今でいう香水のように、個人の魅力を高めるのに一役買っていたのだろう。

    2巻目にして新帝の寵愛する姫に手を出していたことが

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    2011年05月21日