源氏物語 巻九

源氏物語 巻九

小説・文芸
836円 (税込)

4pt

4.1

京の邸に迎えられ匂宮の子を宿した中の君は、亡き大君の面影を求める薫の横恋慕に悩み、異母妹・浮舟を勧める。今上帝の女二の宮と結婚しながら心満たされない薫は、匂宮に迫られ身を隠した浮舟のもとを訪れ、宇治へと連れ去ってしまう。新ヒロイン浮舟の登場で「宇治十帖」はいよいよ佳境へ。第9巻は、早蕨、宿木、東屋を収録。

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源氏物語 の一覧

1~10巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~10件目 / 10件
  • 源氏物語 巻一
    836円 (税込)
    全力傾注のライフワーク。原作に忠実に、美しい現代日本語でつづる源氏物語現代語訳の決定版。帝に熱愛された桐壺の更衣の悲劇的な死と残された幼い皇子。皇子は源氏姓を賜り、やがて意に染まぬ結婚。少年期を過ぎて、近衛の中将の身分を得た光源氏のさまざまな女性達との愛の遍歴。第1巻は、桐壺・帚木・空蝉・夕顔・若紫を収録。
  • 源氏物語 巻二
    836円 (税込)
    最愛の女(ひと)藤壺の宮への許されぬ恋と不倫の皇子の誕生、年上の愛人・六条御息所の生霊による正妻・葵の上の死、兄朱雀帝が寵愛する朧月夜との危険な情事とその露見、若紫との新枕など、息もつがせぬドラマが展開する源氏18歳から25歳までを描く。第2巻は、末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里を収録。
  • 源氏物語 巻三
    814円 (税込)
    謀反の咎めを受け須磨へと都落ちした光源氏は、わびしい流謫の地で明石の君と逢い、結ばれる。晴れて帰京の後、源氏と藤壺の不倫の子・冷泉帝が即位し故六条御息所の娘・前斎宮が妃として入内。明石の君との間には姫が誕生し、栄華の絶頂へと向かう源氏31歳までのドラマを描く。第3巻は、須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風を収録。
  • 源氏物語 巻四
    792円 (税込)
    明石の君母子の哀切な子別れ。最愛の人藤壺の宮の崩御。長男夕霧の大学入学と幼い初恋。亡き恋人夕顔の娘、玉鬘がたどる波瀾の運命。広大な自邸・六条の院に愛する女君たちを住まわせ、栄華をきわめた源氏31歳から36歳までを描く。第4巻は、薄雲・朝顔・乙女・玉鬘・初音・胡蝶を収録。
  • 源氏物語 巻五
    880円 (税込)
    源氏の道ならぬ恋慕に悩む玉鬘は、意想外の求婚者・鬚黒の大将の手に落ちる。夕霧は長い試練の果てに雲居の雁と結ばれ、明石の姫君は東宮への入内を機に、後見役となった生母・明石の君と再会。四十の賀を控え准太上天皇の地位に上がった源氏の半生は大団円を迎える。第5巻は、蛍・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅枝・藤裏葉を収録。
  • 源氏物語 巻六
    814円 (税込)
    四十の賀を迎えた源氏のもとに兄朱雀院の愛娘・女三の宮が降嫁し、思わぬ波乱の幕が開く。紫の上は苦悩の末に発病、女三の宮を垣間見た柏木は恋慕をつのらせ密通、不義は源氏に露見する。それぞれの苦しみを抱えた男女が織りなす圧巻の心理ドラマ。第6巻は、若菜 上・若菜 下を収録。
  • 源氏物語 巻七
    880円 (税込)
    不義の子を産んだ女三の宮が出家し、柏木は病死。夕霧は柏木の未亡人・女二の宮への恋に迷う。最愛の紫の上に先立たれた光源氏は悲嘆の末、ついに出家を決意する。光源氏亡き後、出生の秘密に悩む女三の宮の子・薫と明石の中宮の子・匂宮を中心に、新たな物語が始まる。第7巻は、柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・雲隠・匂宮・紅梅を収録。
  • 源氏物語 巻八
    880円 (税込)
    宇治に隠棲した故光源氏の異母弟・八の宮のもとへ通う薫は、老女弁の君より自らの出生の秘密を知らされる。2人の姫君を遺して八の宮死後、薫は姉の大君に求愛し妹・中の君と匂宮の間を取り結ぶが、大君は薫の愛を拒み通して他界。傑作「宇治十帖」の物語がドラマティックに展開する。第8巻は、竹河・橋姫・椎本・総角を収録。
  • 源氏物語 巻九
    836円 (税込)
    京の邸に迎えられ匂宮の子を宿した中の君は、亡き大君の面影を求める薫の横恋慕に悩み、異母妹・浮舟を勧める。今上帝の女二の宮と結婚しながら心満たされない薫は、匂宮に迫られ身を隠した浮舟のもとを訪れ、宇治へと連れ去ってしまう。新ヒロイン浮舟の登場で「宇治十帖」はいよいよ佳境へ。第9巻は、早蕨、宿木、東屋を収録。
  • 源氏物語 巻十
    880円 (税込)
    宇治の山荘を訪ねた匂宮は、薫を装い浮舟と契る。2人の男の間で揺れ迷う浮舟は、苦悩の末に死を決意。入水を図るも果せず、助けた横川の僧都により受戒、出家する。生存を知った薫は便りを寄せるが、浮舟は拒絶し会おうとしない。大長編小説「源氏物語」54帖、圧巻の完結篇。第1巻は、浮舟、蜻蛉、手習、夢浮橋を収録。

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源氏物語 巻九 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     匂宮はとうとう宇治の中の君を二条の院まで連れてきた。車から中の君を抱きおろし、それはそれは愛くしんだ。
     だけど、前から急かされていた夕霧の六の君との結婚も執り行われ、思っていたより魅力的だった六の君の虜にもなった匂宮は中の君に少し寂しい思いをさせることになってしまった。
     「やはり思ったとおりになってしまった。元々私などが来る所ではなかった。宇治に帰りたい。」と悩む中の君の相談に乗りながら、薫は中の君への思いを抑えることが出来ない。最愛の大君を亡くしてしまったからには似ている妹の中の君を妻にしておくべきだった。と中の君を匂宮に譲ってしまったことを後悔していたのだった。
     薫も帝に請われて女二の宮と結婚した。それも世間から羨まれる結婚であったが、薫は心ここにあらず。亡き大君のことばかりが心を占め、亡き八の宮と大君と中の君のために宇治の邸を寺院に改築することで日々追われている。
     そんな折、中の君から聞いたこと。実は中の君を遥々常陸の国から訪ねてきた異母妹がいる。その人は姉の大君に大変似ているとのこと。聞けば、八の宮氏が女房に産ませた娘らしいが八の宮氏は認定せず、その母娘とは別れ、母親は田舎の常陸の守の妻となり、娘は常陸の守の元で継娘として不遇な扱いを受けてきたとのこと。なんという女たちの悲しい運命。八の宮は人徳のある方だと思っていたけれど、やはり男性のご多分に漏れず、女性を蔑み、外聞の悪い女性関係は隠される方だったのだ。
     チラッとみたその大君似の妹に心を寄せる薫は八の宮に仕えていた弁の尼君の取次で(彼女は薫の実父の乳母の娘で薫に出生の秘密を話した人でもある)、その常陸の姫君に会い、そのまま車に載せて、宇治に向かう。車の中で薫はしっかりと姫君を抱きしめ、はなやかにさしこんできた朝日がうすものの細長を透けさせる。
     シンデレラストーリー。まるで薫は白馬の王子様じゃん。
     思えば薫も数奇な運命に生まれついている。そんな運命に翻弄された二人が前世からの宿縁で?出会うべくして出会った?。さあこれから宇治で二人はどうなっていくことやら。どうせ、匂宮との三角関係になるのでしょうが。
    いよいよ次は最終巻です。



    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    宇治の八の宮の姫君たちの物語がつづく。

    亡き大君(おおいきみ)のことが忘れられず、悲しみに沈む薫の君。
    妹である中の君(なかのきみ)は匂宮の妻となるが、その面影が大君と見まがうほどに似てきたため、薫は中の君を自分のものにすればよかったと後悔する。

    2人の姫君たちには異腹の妹がいて、名を浮船という(巻九にはまだその名は出てこない)。
    薫は、大君に似ているというその人に会ってみたいと思う。
    ところが、ふと浮船の姿を見かけた匂宮がそのまま彼女を自分のものにしようとしてしまう(ここでは危機一髪で難を逃れた)。
    亡き人のことをずっと一途に想っている薫と、美しい女性には抜け目なく言い寄っていく匂宮。
    対極的な2人が浮船をめぐってどんなドラマを繰り広げるのか、最終巻が楽しみだ。

    この巻九には「早蕨」「宿木」「東屋」の3帖が収められている。
    おもしろいと思ったのは、この時代の人たちがよく音楽やトークで夜を明かしていること。
    「カラオケでオール!」的なノリは1000年前からあったってことなんだなあ。

    寂聴さんの「源氏のしおり」が本当にわかりやすい。

    0
    2013年01月13日

    Posted by ブクログ

    薫と匂宮という性格の異なる男達による、中の君や浮舟の取り合いが始まる笑
    大君が亡くなってしまったので仕方ないことだが、次なるターゲットは中の君、そして大君と姿がそっくりで中身は中の君に似ているという浮舟へ。
    ドタバタ劇でこれはこれで面白いというか、光源氏メインの頃よりも各キャラクターがはっきりしているのもあって、源氏物語の中で一番評価の高いらしい話が「若菜」と「浮舟」なのは納得である。
    行動力のある匂宮と、悩んでばかりの薫。


    早蕨

    宿木

    東屋

    0
    2026年04月09日

    Posted by ブクログ

     巻八で、宇治十帖は、これまでとテイストの異なる、現代ドラマのような親しみやすさと書いたが、やはり『源氏物語は、源氏物語であった』と、本書を読み終えて、しみじみと感じさせられた点には、まるで、紫式部のしたり顔が脳裏に浮かぶようで、人間には良いところもダメなところも共存しているのが当たり前なんだよなと、改めて、私のイメージしていた現代ドラマって、夢物語だったのだと痛感させられた。


    「早蕨(さわらび)」
     父も姉も現世より去っていった、「中の君」の喪失感は、「匂宮」からの希望で、これまで住み続けた、宇治から京へと引っ越さねばならない現状も重なることで、より漠然とした重い不安を抱くようになるが(宇治で引き籠もっていたかのような姫君が、いきなり華やかな京の都の一員になる心境は、シンデレラとはまた異なるのであろう)、そこから現代のような、いっそ死んでしまいたいといった気持ちには至らず、『それでもこの世に生きる寿命は定められていますので、死にたくても死ねないのが、中の君には情けなくてならない』といった思いに、却って、はっとさせられたのは、限られた命だからこそ、自ら幕を下ろすような事はせず、その時まで生きていってこそ、人としてのあるべき姿だというような概念に、自分自身の為といったものを飛び越えた、ある真理に到達しうるかのような達観ぶりを感じられたからだと思う。

     また、それとは別に、『花の色や鳥の鳴き声をその折々に楽しみながら、少しは気も晴れやかに生きていくことも出来たのに』という思いには、今も昔も変わらぬ、自然と共に生きることの幸せを共感出来たようで、嬉しいものがあった。

     それから、現代ドラマの終焉は、おそらくこの帖かと思われて、匂宮の祖父を思い出させる、あの御性分には今後の伏線を思わせるものがあったし、「薫」の『この世はすべてむなしいと悟ることです。それが、この世に生きていくことなのです』には、今後の彼自身の信念と相反するものを感じさせられたりと、まるで、これまでの彼らが猫被ってたような印象を抱かせるが、それこそ人間の本性を如実に表しているのだと私には感じられ、よく職場などで、「それは、さっき言っていたことと矛盾しているじゃないか」ということに、妙に固執する人に会ったりすると、人間は何でもかんでも理屈付けたりせず、時には意味も無いような矛盾した言動だって平気でする生き物なんだということを理解していないようで、つくづく嫌な気分になる。

    「宿木(やどりぎ)」
     中の君の姉、「大君」が忘れられない薫は、今上帝の姫君「女二の宮」との結婚が迫っても気乗りせずにいる中、「夕霧の右大臣」は匂宮に、自分の娘「六の君」をやや強引に勧めたら、意外と匂宮が気に入ってしまい、ここでまたしても中の君が、匂宮から結婚も知らされず一人寝の寂しさを慣らされたりと、その情けない有り様が強調されるが、そこから見事に転換してみせ、人間の持つ、まさに無常な変わり身の速さを痛感させられた、紫式部の描写には、苦笑いしながらも肯かざるをえない生々しさが凄すぎて、詳細は控えるが、それにしても薫・・・でも、これは責められないよ。そして、彼と対照性を為した匂宮のネチネチした嫉妬深さには、自分もやっているくせに、他人に対しては何故そうなるのかと、はっきり言って、うんざりさせられるものがあったが、これも人間の本性なのだろうか(いやいや)。

     そして、この帖、最大の読み所は、ついに登場した、大君にそっくりな、中の君の異母妹、「浮舟」の登場であるが、ここでも、これまで好感度の高かった父「八の宮」のイメージが急降下した点に、やはり人間の奥深さを感じられたりと、物語を追っていく毎に顕わとされる別の顔の見せ方が、紫式部はおそらく、とても上手いのだと思う。

    「東屋(あずまや)」
     浮舟の出生を見くびって、決定していた婚約を破棄された事に(まあ、大した男では無かったが)怒りを覚えた、浮舟の母「中将の君」は、彼女を連れて、中の君のところへ匿ってもらう事になるが、ここで久々に怖い出来事が起こり・・・あーあ、やっぱりこんな展開がまだあるのかと、ガッカリしかけたところで面白かったのが、浮舟の乳母の逞しさであり、姫君を守るために敢然と不埒な輩に立ち向かうが、またその相手の対応、『手を思いきりおつねりになられた』が、なんとも可愛らしくて。子どもの喧嘩か。

     でも、実際、平安時代にそんな場面が起こっているのを想像すると、思わず笑ってしまい、何となくここだけコメディタッチのノリを感じたが、それでも、その場面と彼女の心理描写の対照性には、また身に沁みるものがあり、これはやはり分かっていて、こういう描き方をしているのだろうと、また紫式部の凄さが垣間見えたなと思っていたら、最後の最後に思わず、「薫ーーっ!!」と叫びたくなる、まさかの展開が。というか、これはある意味、あの人を思い出させる皮肉も感じられそうだけど、それでも私は、今回の彼の行動について、断然支持したい。「そのままどこまでもいったれー!」と応援したくなるし、これこそ、ここにきて、ようやく訪れた『全ての恋する人に贈る最高のラブストーリー』なのか? 源氏物語は、いよいよ最終巻へ。

    0
    2023年11月15日

    Posted by ブクログ

    源氏物語、9冊目

    巻七までの源氏の君が主役の巻では
    ジェットコースターみたいに展開が速くて
    次から次と大人数が登場しながら急激にストーリーが進んでいました

    巻八以降の宇治十帖になってから物語が進む速度が緩やか
    巻九も、薫の君の恋心というか、恋しいという心情のくだりが多い
    登場人物の心理描写が多い
    そうは言っても平安貴族の恋愛ストーリーなので
    恋しいとか言いながら別の姫と結婚しちゃうんですけどね
    別の姫と結婚しても他の姫が恋しいのが当たり前の世界なんですけどね
    平安貴族の姫ってやっぱり色々しんどそうです
    私は令和の庶民でよかった

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    人気の宇治十帖との事。宇治の二人の女子が平安のイケメンスパダリの二人の男子をここまで魅了する理由を読み取れない。恋愛小説としては、独占、嫉妬、執着、セフレらしきものまで出てきて趣きがある。
    薫様の執着、匂様の多情などは遺伝子の表現かな。

    0
    2021年08月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻は、源氏が輝いていた時代の物語に匹敵するくらい面白い。ページをめくる手が止まらなくて、ついつい長湯してしまう(お風呂で読んでいるので)。

    本巻では亡くなった大君に瓜二つの浮舟が登場。大君に未練たらたらの薫は、浮舟に恋をしてしまう。一方、薫とワル仲間の匂宮も、浮舟を一目見るなり恋してしまう。今まで散々一緒に女遊びをしてきた薫と匂宮が一躍恋のライバルになるところもこの巻の見どころだ。

    今まで出てきた女性たちと異なり、浮舟は意思が弱い。アクシデントとは言え、どちらの男性とも関係をもってしまい、以後どちらかを断ち切ることができない。今までの物語では、いずれは妻として迎えることが多かったのだが、薫も匂宮も浮舟は単なる浮気相手のまま。紫式部は、女性の物腰が柔らかくて拒否せず意思が弱くて負い目があると、都合のいい女になりやすいことをよく知っている。こういった心理描写は本当に圧巻。

    寂聴氏の解説によると、この後浮舟は「ドラマティックな運命を辿る」らしい。長い長い源氏物語の最終巻ということもあり、期待が膨らむ。

    0
    2012年11月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんかテイストが光る君の頃に戻ってきた?源氏と血の繋がりのない薫の君だけど、好きなのに手の届かなかった人と似た人を攫っていく構図がかなり同じだった。最悪のリプライズすな。でも横恋慕の性癖は実父の柏木に似たとも取れるのが上手いな〜。

    0
    2023年12月24日

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