瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 源氏物語 巻十

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    浮舟の覚悟、悟りと、薫大将の所詮2番目という心を打ち消しきれない対応。匂宮は元々好色であった事で「さあ、次」と清々しいまでの感情のブレなさ。
    それに対する薫大将の言い訳じみた述懐には、さすが実は柏木なんだけど、光源氏の子?と、変なところで感心?させられた。

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    2024年04月30日
  • ふしだら・さくら

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    短編が3本と長編が1本の構成だが、寂聴さんの著書、初めて読んだ.長編の「ふしだら」が楽しめた.房事の描写が良い、女性の視点からの目線が隠微な感じだ.藤巻清明と妻智江の生活を辿りながら、娘美々と哲也の交際の話を織り交ぜながら、西尾はな子との修羅場、上原圭子と熱愛など清明の女癖は尽きる事がなく連続している.肝臓がんで死ぬ場面「せいぜいゆっくりおいでよね.あちらで、しばらく一人でいさせてくれ」と妻に宣う清明.満点の人生だったのだろう.羨ましい!

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    2024年04月28日
  • 源氏物語 巻八

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    宇治十帖になり、主人公が光源氏から、薫の君、匂宮に変わり、物語の性格がガラリと変化した。光源氏の、余りにも陽が似合う人物から、その生まれのいわくがつく薫の君の、隠の人間がクローズアップされ、私にはこちらの人物の方が余程親近感が湧く。匂宮も高貴な生まれの所為で、結婚生活が順調とは言えなくなってしまう。

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    2024年03月20日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    いわゆる古典というものにはほんと試験のために読むしか感じてきませんでしたが、大河ドラマをきっかけに、瀬戸内さんの本がすごいわかりやすいということで拝読しました。
    お聞きした通り、非常にわかりやすく読みやすく次々と読めましたが、光源氏がすごいとは聞いていたものの、あわこういことなのか、と大学ドラマのストーリーの世界観を合わせて感じることができました。
    今度はもう少しストーリーを解説本に挑みたいと思います

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    2024年03月17日
  • 源氏物語 巻二

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    巻一に引き続き、素敵な現代語で綴られた源氏物語だった。
    末摘花〜花散里の六帖が納められている。恋愛小説であるが、少々オカルトめいた話が含まれるところにエンタメ性を感じる。
    平安時代の恋愛は不自由な点が多かっただろうと思うが、典型的な恋愛の始め方があるというのは少し羨ましくもある。

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    2024年03月13日
  • 99年、ありのままに生きて

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    瀬戸内寂聴という人 寂聴さんのエッセイと著名人たちとの対談を収めた本著。
    瀬戸内寂聴という人間の人となり、生き方が垣間見えてくる。
    特に、著名人との対談では彼女の性格や達観した様子が垣間見えた。

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    2025年12月18日
  • 源氏物語 巻三

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     政治的には窮地から一転返り咲いて栄華を極める直前くらいまでのドラマチックな展開。また、藤壺、紫の上、末摘花、明石の君とその家族、花散里、六条御息所と斎宮、朱雀院、東宮、権中納言(元頭中将)…と多くの人物たちの物語も描かれておりまさに群像劇。
     漫画『あさきゆめみし』でも印象的だった二条の東の院が完成する。この巻では花散里、末摘花が入る。漫画でのほわんとした雰囲気(美人には描かれていない)がいいなと花散里が好きだったけど、まだいまいちこの人が源氏にこれだけ良く遇される理由がよくわからない。この作品では、恋する思いが強いほど悩みも多くなる、と男も女も繰り返し嘆いているので、なんかほどほどな感じが

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    2024年03月03日
  • あこがれ

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    子供の頃サーカスに入りたくてサーカス団隠れて入り込んで見つかって警察に返された、とか
    親戚の人たちが色々羽織したとか縫ってくれたとか
    病気の見舞いに神戸行ったとか
    幼い頃の優しさ思い出がいっぱい

    特に
    はらから
    お姉さんへの手紙、といった形の
    お姉さんへの追慕
    自分の身と姉の想いと生きてきた長さと仏様と
    とても良い
    この一章を読むだけでもこの本の価値がある

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    2024年02月22日
  • 源氏物語 巻七

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    夕霧の中将の頑固さ、不器用さが悲劇を生む。父親は嫌味すら感じられるスマートな交際をしていたのとは対照的。夕霧が葵の上の性格をより多く継いでいたのかな。

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    2024年02月18日
  • 新装版 祇園女御 上

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    ん十年ぶりに読みました。
    本がキレイになっていることにビックリ!
    内容に関しては。
    やはり瀬戸内先生。
    素敵なお話でした。
    藤原だらけの登場人物が身近に感じられました。

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    2024年02月16日
  • 新装版 祇園女御 下

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    白河院や道子のことがやっと生き生きした1人の人間として理解できたような気がします。
    後三条天皇以降の時代がよくわかる小説でした。
    すごいな…。
    いや恐ろしいというべきか。

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    2024年02月14日
  • 源氏物語 巻一

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    別の現代語訳版は読んだことがあったが、瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語は初。とても言葉選びが素敵だなと思った。
    全文読むのは初めてだが、伏線が多く、読み応えがあった。一読しただけでは理解しきれていない部分が多いと思うので、また時間をあけて読んでみたい。
    今も昔も、恋愛の仕方こそ違えど、感じることはあまり変わらないものだなと感じた。

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    2024年02月06日
  • 源氏物語 巻六

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    葵の上が倒れ、さらに柏木と女三の宮との密通に、苦悩が深まる源氏。しかし、藤壺の時に同じような事をやらかしましたよね、巡り巡って自分に降りかかるとは。しかし、柏木は源氏よりも繊細なのか、気が弱いのか、このピンチを脱出できそうもない…

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    2024年01月22日
  • 源氏物語 巻九

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    ネタバレ

    なんかテイストが光る君の頃に戻ってきた?源氏と血の繋がりのない薫の君だけど、好きなのに手の届かなかった人と似た人を攫っていく構図がかなり同じだった。最悪のリプライズすな。でも横恋慕の性癖は実父の柏木に似たとも取れるのが上手いな〜。

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    2023年12月24日
  • 源氏物語 巻一

    購入済み

    授業の思い出は忘れて読むと◎

    高校古文のことを忘れて読むとこんなに面白いんだなあと思いつつ、
    終始光源氏にツッコミながら読みました。
    自分を権力者と思ってる痛いおじさんってこういう人おるよな、と。

    心理描写の周到さが素晴らしかったです。
    書き口も読みやすく、ストレスはただ源氏の人間性がクソという一点で読み進めています。
    光源氏は最悪。憎しみ。胸くそ。
    でも物語的にはとても味わい深いです。

    #じれったい #深い #ドキドキハラハラ

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    2023年12月20日
  • 源氏物語 巻二

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     やっと第二巻。有名な、というか自分がわりと覚えている女性たちがたくさん出てきて賑やかだった印象。
     藤壺の出家を受け茫然自失となる源氏を見て、出家ってどんなことなのだろうと疑問に思ったが、巻末の「源氏のしおり」、寂聴さんによる解説を読んで、少し理解が深まった。それだけでなく、出家を決意するに至るまでの藤壺の葛藤とその描き方や、出家後の藤壺が意外と強い女性に変貌していくことについての指摘もとても興味深く、寂聴さんのおかげで藤壺への認識が改まった。

     以下自分用メモ。

    ■末摘花(源氏十八歳)
    ・頭中将とのライバル関係が楽しい。夕顔の子を引き取る算段までしている源氏は密かに優越感を持っている。

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    2023年12月19日
  • 源氏物語 巻四

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    六条の院の、あまりの広さと、ハーレムさ。しかし、ハーレムなんだけど、源氏は全ての女性を訪ねてある程度満足させなければならなあ、というハードミッションを与えられていて、これは厳しいと思う。これの非現実感は現代と平安時代の常識の違いによるものなのか、当時でもやっぱり非常識なのか。
    妻問婚の世の中だと、ありえるのかなあ…

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    2023年12月13日
  • 源氏物語 巻三

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    社会的には栄華の絶頂を上る光源氏。しかし、源氏周辺の女性関係は悩みが深く、紫の上に何度となくする苦しい言い訳。
    源氏物語の作者は、政治性は帯びないことをスタンスとしてるが、藤原氏の政治の行い方を皮肉ってるように見える。

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    2023年12月06日
  • 源氏物語 巻九

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     巻八で、宇治十帖は、これまでとテイストの異なる、現代ドラマのような親しみやすさと書いたが、やはり『源氏物語は、源氏物語であった』と、本書を読み終えて、しみじみと感じさせられた点には、まるで、紫式部のしたり顔が脳裏に浮かぶようで、人間には良いところもダメなところも共存しているのが当たり前なんだよなと、改めて、私のイメージしていた現代ドラマって、夢物語だったのだと痛感させられた。


    「早蕨(さわらび)」
     父も姉も現世より去っていった、「中の君」の喪失感は、「匂宮」からの希望で、これまで住み続けた、宇治から京へと引っ越さねばならない現状も重なることで、より漠然とした重い不安を抱くようになるが(

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    2023年11月15日
  • 源氏物語 巻八

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    「竹河(たけかわ)」
     ここでひと息つくかのようにと書くと失礼だが、「薫の君」と「匂宮」の二人が順調に成長する中での、「玉鬘の君」の、非常に現実的な苦労話がメインとなっており、彼女は生まれたときから波瀾万丈な人生を送ってきたのに、「故髭黒の太政大臣」と出会った事で、情けない心持ちにさせられたと思ったら、今度は子どもたちの将来と、彼女自身に今も拘りを持ち続ける男達との兼ね合いが、また何とも面倒くさい事になってしまい・・・こうなると、モテる女は辛いねを通り越して、この世で誰を頼りにしたらよいものかと、その無常さを嘆くのも分かるような気がするからこそ、最後の「宰相の中将」への『困ったお坊ちゃんだこと

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    2023年11月05日