100才近く生きた逞しい人生の先輩、しかも僧侶から話が聞きたい、と思って手に取った。一回目はなんだかありきたりな話だなー、という印象を持ったが、はた!と思い直し再読。やはり約100年の人生を生きた人の話は深い。というのも、やっぱりね!を確認したかったのだ。
人間は煩悩に振り回され、嫉妬、執着からな
...続きを読むかなか逃れられない弱くて愚かな存在なんですよね。100年生きてもそういう感想を持つのならそういうものなのでしょう!と。
「他人の言うこと等、全部いい加減だと思って聞き流せばいい。その人のためになることを言ってくれる人などめったにいない。言うことといえば、ヤキモチやおだてから生じたことが殆どだから、他人の言葉で自分のやることを決めたりしてはいけない。」
この台詞は言い得て妙。この件を読んだ時、なんだか本当にそうだなー、と納得してしまった。自分は自分、人は人。このように考えられない。比べるのは他人では無く、昨日の自分にしたらどうかといつも考え、発言したりもするがなかなかどうしてか響かない。
そして寂聴という名前が以前から
趣があって素敵だ、さすが作家!と感じていたが寂聴さんの口から命名の由来を聞いて益々そのネーミングの魅力が増した。
「他人からの批判や悪口は気にするな」
「嫉妬の少ない人はそれだけで幸せ。とにかく他人の幸せが喜べない人が多い」
本当に嫉妬心の強い人達が多いと感じる。自分の醜態を世間に晒していることに気付かないのだろうか。きっと客観的に自分を観察出来ていないのでしょう。人間、死ぬまで修行ですね!寂聴さん!ありがとう!