瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 源氏物語 巻五

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    ネタバレ

    玉鬘がメインの話が多く、少女漫画だと思って読めば頑張れ玉鬘!と応援したくなるのだが、現実的に読むと、源氏に騙されるな!現実的に考えろ!普通じゃないぞ源氏は!!と突っ込みたくなる今作。

    蛍
    源氏が相変わらず口説きに来るので、困惑する玉鬘。その反動からか、熱心な求婚者の宮に心が動く。源氏が気をつかって、集めた蛍を暗くなってから玉鬘のところへ放ち、宮は横顔を見ることに成功し、その美しさにますます惚れる。
    源氏(著者・紫式部)による物語論の展開。

    常夏
    評判の悪い近江の君と、それを持て余す内大臣。

    篝火
    自分と同じ境遇の近江の君の話を聞き、自分は源氏に引き取られて良かったと感謝する玉鬘。源氏は口説いてはくるものの乱暴はしないため、自制心の強さに感動して源氏に馴染む。

    野分
    強風で垣根が壊れ、紫の上の姿を目撃する夕霧。
    玉鬘に求愛する源氏の馴れ馴れしさに驚愕する夕霧。

    行幸
    玉鬘の裳着の式。

    藤袴
    夕霧が玉鬘との関係の怪しさについて問いつめ、苦しい言い訳をする源氏。玉鬘に対し、髭黒の大将も同僚の柏木を通して熱心に求婚。

    真木柱
    弁のおもてという女房が手引きをし、遂に玉鬘は髭黒に抵抗できず犯される。その後も髭黒は玉鬘の美しさに有頂天になって通うものの、玉鬘は嫌い恨む。
    源氏は驚きつつも、こうなっては仕方ないと、髭黒の大将を婿として扱うことに。
    源氏の手がついていると噂だったが、玉鬘が処女だったことにも喜ぶ髭黒。…(゚Д゚)
    髭黒には年上の北の方がおり、姫君一人と若君二人が生まれていた。しかし、非常に強い物の怪がついているため、時折別人のようになる。憐れに思い、離婚は考えていない。
    玉鬘との関係をよく思わない式部卿の宮が手配し、北の方は子供も連れて里へ帰る。
    自分のせいで一家が崩壊離散され、ますますこの結婚が嫌になる一方、それに比べて源氏は優しい…という想いが強くなる玉鬘。
    帝も玉鬘に執着していることを知り、強引に自分の邸へ連れ帰る髭黒。源氏との手紙も、2度目は髭黒の代筆。玉鬘、男の子を出産。

    梅枝
    薫物合せ。

    藤裏葉
    中務の宮が夕霧を婿に望んでいる噂を聞き、過去に自分が雲居の雁と引き離したことを後悔した内大臣は、再び二人の仲を修復させようと企て、成功。

    0
    2026年03月17日
  • 花芯

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    瀬戸内寂聴さんが「子宮作家」のレッテルを貼られた作品ということで恐る恐るみたところ、なぜ批判されたのか全くわからなかった…。
    川上弘美さんの解説がとてもしっくりきて、

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    2026年02月25日
  • 新装版 かの子撩乱

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    とても興味深い内容でした。あの時代にこんな方が存在していたのか?!と驚きました。もしかしたら、あの時代だからこそ…なのだろうか?!とも思えますが。芸術家は普通ではいられないのだ、という考え方があるのだなあ…それは私の理解を超えています。
    わからないからこそ面白かったです。

    0
    2025年12月30日
  • 生ききる。

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    人はいつから「生きる」より「生ききる」ことを忘れたのだろう。瀬戸内寂聴と梅原猛の対話集『生ききる』は戦争を知る二人ゆえ、言葉の一つ一つが重く胸に落ちる。老いと死を避けず焼け跡の記憶を背負いながら語られる命は抽象ではなく現実の重みをもつ。
     今も世界を見れば戦争があり平和は決して自明ではないと知らされる。生は完成を目指すものではなく問いを抱えたまま最後まで生き抜く営みだという確信だ。生ききるとは時代の痛みを引き受け与えられた命を使い切る覚悟なのである。

    0
    2025年12月23日
  • 生きることば あなたへ

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    大切な人が亡くなってから、強く生きなきゃと自己啓発本ばかり読み漁っていて、少し疲れていた。肩の力を抜きたいなと思って、初めて瀬戸内寂聴さんの本を読んだ。
    寂聴さんの言葉が、1ページずつ書かれており、読みやすい。

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    2025年10月30日
  • 源氏物語 巻四

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    中世の文学の複雑な相関図を表せるのがすごい。源氏の自分勝手な理論で色恋に走るのが気色悪く、姫君たちはドン引きしている。現世ではギャグになってしまうような話が当時は恋物語として真面目に描かれているのが面白い。

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    2025年10月08日
  • 源氏物語 巻二

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    源氏の自信たっぷりで強姦、強姦未遂ばかりしているところが許せない。それはそれとしてさまざまな境遇にある女性の心情が平安時代の文学でここまで描写されているのに感心する。

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    2025年09月30日
  • 源氏物語 巻一

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    想像以上に読み進めやすい現代語訳だった。中世の倫理観は酷いものだと感じ受け入れ難い部分もあった。(若紫誘拐や数々の強姦など)しかし当時はそのような価値観だったと受け入れて物語を読むと、伏線は張られているし男女の心情もきちんと描かれていて面白かった。注釈や相関図も分かりやすく理解が深まった。

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    2025年09月27日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    対談なのでとても読みやすかった。
    無知な私にとって、色んな時事ネタが分かりやすく書いてあり理解しやすかった。
    世界が一人一人が平和に暮らせますように。

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    2025年09月10日
  • 源氏物語 巻二

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    ネタバレ

    喪中にも関わらず、蝶よ花よと育ててきた紫の姫君についに手を出し、姫君はショックを受ける中で、その姿もまたいじらしいと思う源氏が、現代的にみるとひどい男すぎて、こんな男だったか!?と面白い。
    生霊に苦しむ姿など、陰陽師などのこの時代特有の恐ろしさがある。藤壺などまだまとも?な人間もいるだけに、好き放題やっている源氏の自由っぷりときたら笑


    末摘花
    常陸の宮の姫君が不器量で、鼻が異様に長く垂れ下がっていて先が赤い。(これをネタにして後日紫と微笑ましい笑いをとる皮肉)滑稽譚

    紅葉賀
    藤壺が源氏の子を出産。(帝には源氏の子であることは秘密)赤子の顔が源氏にそっくりなので帝にバレないかとヒヤヒヤ。
    一方の源氏は、好色で評判の57〜8歳にもなる老女・源の典侍に好奇心から手を出すも、尾行していた頭の中将が現れてお互いに笑う。(能天気すぎる笑)

    花の宴
    宴のあとの酔いのノリで知らぬ女と交わり、源氏は自分の名を名乗ったものの女は名乗らず別れたので、後日あれは誰だったのか調査することに。検討はつけていたが、右大臣の六の君、兄東宮の許嫁だった。

    葵
    妊娠中の葵の上に、つききりで安産の加持祈祷をさせるなど源氏が世話を焼き、(車をぶつけられる事件もあり)プライドの高い御息所の怨念が生霊となり、葵の上へ憑依。
    看病に来た源氏が薄暗い中葵の上に話しかけふと顔をみると、御息所の顔で、御息所の声色で、「たまらなく苦しいので、少し調伏をゆるめて楽にしていただきたくて」という台詞でゾッとする。
    葵の上は男の子を出産後、急死。
    源氏は喪中だが、紫の姫君と新枕し、3日夜の餅まで用意。(なんてこった)

    賢木
    生霊となるほどの女なので源氏は恐ろしくなり、御息所との関係はこじれた。ゆえに、御息所は源氏との仲に絶望して野の宮で1年間の潔斎の後、伊勢へ下る。藤壺は出家。源氏は昔出会った朧月夜と密会していたが右大臣にバレ、右大臣は大后に全てを告げ、大后は激怒。これを口実に源氏抹殺を計る。

    花散里
    麗景殿は子供ができず淋しい暮らしをしていたので源氏は慰めに行き、妹の三の君も訪ねる。(サラッと終わる章ながら、この三の君は今後長らく源氏と交流するらしい)

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    2025年07月16日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    誰でも知っている源氏物語、でも誰もが読んでいるわけではない。
    難しくて充分に楽しめないだろうと、これまで手に取ったことはなかったが、ちょっとしたきっかけで、読んでみることに。
    そんな超初心者の私だけど、なかなか面白く、あっという間に読みきった。この時代の結婚の常識がはちゃめちゃすぎて、麻痺してしまったが、紫式部の女性の描き方、分析力に、とにかく衝撃を受けた。
    瀬戸内寂聴氏の丁寧な現代語訳、良かった。

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    2025年06月13日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    2014年。92歳の寂聴さんと42歳のホリエモンの対談。最初のテーマは死ぬことについてだったけど、それじゃあ盛り上がらないということで、あとの3回は、子育て、経済、原発、戦争、検察などなど自由に話が展開している。
    論理的で因習なんかには拘らないホリエモン、人生経験が豊富で懐も深い寂聴さん。噛み合わないようでいて、原発以外の話はかなり噛み合っているのが面白い。今になってみると、ホリエモンの本質的な意見には頷いてしまうものが多いな、というのが個人的には意外な発見でした。

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    2025年04月29日
  • 源氏物語 巻一

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    これまでに再現ドラマやアニメ他、ちょうどこの1巻(源氏の誕生〜若紫との出会い)〜2巻の若紫がある程度成長する辺りまでは既に大体の内容は知っているのでなぞる形となった。
    源氏物語の訳本をまともに読んでいくのは初めてなので、それぞれの場面で何かしらの映像が脳内再生されるだけに、思ったより展開が早く感じる。(特に母親の死の辺り)
    古文の授業か何かで多少読んだ気もするが、読みやすいと評判の著者訳なだけあって、そこまで抵抗感なく読める。

    源氏を拒む空蝉。手紙を交わすため、弟を介してやりとりし、その弟に手引きをしてもらってこっそり暗闇の寝静まった部屋で再会を果たそうと侵入するも、そこにいたのは年若い娘で、実は継母に用があったとは言えず、度々この邸を訪れていたのは実はあなた目当てだったのですよと告げる源氏。
    娘は娘で悪くないが、自分を拒む継母の方もかえって忘れられぬ。罪深いぞ!光源氏!p144
    脱いだ薄衣をちゃっかり持ち帰って残り香に思いを馳せる源氏。なんちゅう男だ笑

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    2025年02月28日
  • 寂聴辻説法

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    世は無常。定命。心施と和顔施。
    これらの言葉が深く突き刺さった。
    自分を大事に、そして周りの人に手を差し伸べられる人間になりたいと思った。

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    2025年02月25日
  • 寂聴と読む源氏物語

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    まだ源氏物語を読んだことがなくても、あらかたどのような物語なのかが理解できた。
    出てくる女性たちの紹介が丁寧で、プライドの観点から述べられているのが面白かった。
    平安時代の宮社会、男の力が圧倒的に強かった中で女たちはいかにして生きていたのか。
    子供を産むなら男より女!
    なんていう豆知識もゴロゴロ。

    恋多き光源氏が愛した女たちの中で、自分は誰に好感を抱くのか、それが知りたくてワクワクしてくる!
    源氏物語が読みたくなった!

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    2025年01月16日
  • 生きることば あなたへ

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    瀬戸内寂聴さんの本を読むのは初めて。何ページか読んだ第一印象は、すごく日本語の美しさを感じる文章だなということ。
    その文面から温かさや強さ、仏の道に入った覚悟などが伝わってきました。
    まずは自分の軸をしっかりと持つこと。
    一度、直にお話を聞いてみたかったなと思います。

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    2024年12月14日
  • 源氏物語 巻八

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    巻七で源氏の君も紫の上もいなくなってからロス感あって読書スピード落ちてましたが
    ここまできたら気楽に読めました
    宇治を舞台にしたストーリー
    面白かった

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    2024年12月12日
  • 源氏物語 巻七

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    巻七は「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」「雲隠」「匂宮」「紅梅」の九帖
    「雲隠」は一帳でいいのかな?

    早いもので、全部で10冊のうちのとうとう7冊目「巻七」まで読み終えしまった「巻七」は、色々と感慨深い

    柏木の恋の死
    紫の上が亡くなる
    源氏の「雲隠れ」の帖…
    まさか私が「源氏物語」で泣く日が来ると思わなかった

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    2024年11月06日
  • 先生、ちょっと人生相談いいですか?

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    ちょ、まてーい、おい!いろいろぶっちゃけすぎんだろ!
    とびっくりしました。

    一人の女としても生きる、そういうことへの批判がすくなくなってきた世の中になってきたんですかね。こんなトーク本がだせるとは。お二人の、度胸に乾杯。

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    2024年10月23日
  • 源氏物語 巻四

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    古典文学なのだけど、瀬戸内寂聴さんの現代語訳がわかりやすく感情移入しやすい。
    今の倫理観で読むと色々しんどい場面が多いけれど、1000年以上前に書かれた小説と思うとすごいなぁと率直に思う。
    ストーリーが進むほど面白い。

    源氏物語は恋愛ストーリーではなく、生まれながらに権力と膨大な財力を手にしている困ったセレブ男性の生涯のお話しだと個人的には思います。
    でも、だから興味深い。

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    2024年09月21日