瀬戸内寂聴のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ玉鬘がメインの話が多く、少女漫画だと思って読めば頑張れ玉鬘!と応援したくなるのだが、現実的に読むと、源氏に騙されるな!現実的に考えろ!普通じゃないぞ源氏は!!と突っ込みたくなる今作。
蛍
源氏が相変わらず口説きに来るので、困惑する玉鬘。その反動からか、熱心な求婚者の宮に心が動く。源氏が気をつかって、集めた蛍を暗くなってから玉鬘のところへ放ち、宮は横顔を見ることに成功し、その美しさにますます惚れる。
源氏(著者・紫式部)による物語論の展開。
常夏
評判の悪い近江の君と、それを持て余す内大臣。
篝火
自分と同じ境遇の近江の君の話を聞き、自分は源氏に引き取られて良かったと感謝する玉鬘。源氏は口説いてはくるものの乱暴はしないため、自制心の強さに感動して源氏に馴染む。
野分
強風で垣根が壊れ、紫の上の姿を目撃する夕霧。
玉鬘に求愛する源氏の馴れ馴れしさに驚愕する夕霧。
行幸
玉鬘の裳着の式。
藤袴
夕霧が玉鬘との関係の怪しさについて問いつめ、苦しい言い訳をする源氏。玉鬘に対し、髭黒の大将も同僚の柏木を通して熱心に求婚。
真木柱
弁のおもてという女房が手引きをし、遂に玉鬘は髭黒に抵抗できず犯される。その後も髭黒は玉鬘の美しさに有頂天になって通うものの、玉鬘は嫌い恨む。
源氏は驚きつつも、こうなっては仕方ないと、髭黒の大将を婿として扱うことに。
源氏の手がついていると噂だったが、玉鬘が処女だったことにも喜ぶ髭黒。…(゚Д゚)
髭黒には年上の北の方がおり、姫君一人と若君二人が生まれていた。しかし、非常に強い物の怪がついているため、時折別人のようになる。憐れに思い、離婚は考えていない。
玉鬘との関係をよく思わない式部卿の宮が手配し、北の方は子供も連れて里へ帰る。
自分のせいで一家が崩壊離散され、ますますこの結婚が嫌になる一方、それに比べて源氏は優しい…という想いが強くなる玉鬘。
帝も玉鬘に執着していることを知り、強引に自分の邸へ連れ帰る髭黒。源氏との手紙も、2度目は髭黒の代筆。玉鬘、男の子を出産。
梅枝
薫物合せ。
藤裏葉
中務の宮が夕霧を婿に望んでいる噂を聞き、過去に自分が雲居の雁と引き離したことを後悔した内大臣は、再び二人の仲を修復させようと企て、成功。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ喪中にも関わらず、蝶よ花よと育ててきた紫の姫君についに手を出し、姫君はショックを受ける中で、その姿もまたいじらしいと思う源氏が、現代的にみるとひどい男すぎて、こんな男だったか!?と面白い。
生霊に苦しむ姿など、陰陽師などのこの時代特有の恐ろしさがある。藤壺などまだまとも?な人間もいるだけに、好き放題やっている源氏の自由っぷりときたら笑
末摘花
常陸の宮の姫君が不器量で、鼻が異様に長く垂れ下がっていて先が赤い。(これをネタにして後日紫と微笑ましい笑いをとる皮肉)滑稽譚
紅葉賀
藤壺が源氏の子を出産。(帝には源氏の子であることは秘密)赤子の顔が源氏にそっくりなので帝にバレないかとヒヤヒヤ。
一方の源氏は、好色で評判の57〜8歳にもなる老女・源の典侍に好奇心から手を出すも、尾行していた頭の中将が現れてお互いに笑う。(能天気すぎる笑)
花の宴
宴のあとの酔いのノリで知らぬ女と交わり、源氏は自分の名を名乗ったものの女は名乗らず別れたので、後日あれは誰だったのか調査することに。検討はつけていたが、右大臣の六の君、兄東宮の許嫁だった。
葵
妊娠中の葵の上に、つききりで安産の加持祈祷をさせるなど源氏が世話を焼き、(車をぶつけられる事件もあり)プライドの高い御息所の怨念が生霊となり、葵の上へ憑依。
看病に来た源氏が薄暗い中葵の上に話しかけふと顔をみると、御息所の顔で、御息所の声色で、「たまらなく苦しいので、少し調伏をゆるめて楽にしていただきたくて」という台詞でゾッとする。
葵の上は男の子を出産後、急死。
源氏は喪中だが、紫の姫君と新枕し、3日夜の餅まで用意。(なんてこった)
賢木
生霊となるほどの女なので源氏は恐ろしくなり、御息所との関係はこじれた。ゆえに、御息所は源氏との仲に絶望して野の宮で1年間の潔斎の後、伊勢へ下る。藤壺は出家。源氏は昔出会った朧月夜と密会していたが右大臣にバレ、右大臣は大后に全てを告げ、大后は激怒。これを口実に源氏抹殺を計る。
花散里
麗景殿は子供ができず淋しい暮らしをしていたので源氏は慰めに行き、妹の三の君も訪ねる。(サラッと終わる章ながら、この三の君は今後長らく源氏と交流するらしい) -
Posted by ブクログ
これまでに再現ドラマやアニメ他、ちょうどこの1巻(源氏の誕生〜若紫との出会い)〜2巻の若紫がある程度成長する辺りまでは既に大体の内容は知っているのでなぞる形となった。
源氏物語の訳本をまともに読んでいくのは初めてなので、それぞれの場面で何かしらの映像が脳内再生されるだけに、思ったより展開が早く感じる。(特に母親の死の辺り)
古文の授業か何かで多少読んだ気もするが、読みやすいと評判の著者訳なだけあって、そこまで抵抗感なく読める。
源氏を拒む空蝉。手紙を交わすため、弟を介してやりとりし、その弟に手引きをしてもらってこっそり暗闇の寝静まった部屋で再会を果たそうと侵入するも、そこにいたのは年若い娘で、実は継母に用があったとは言えず、度々この邸を訪れていたのは実はあなた目当てだったのですよと告げる源氏。
娘は娘で悪くないが、自分を拒む継母の方もかえって忘れられぬ。罪深いぞ!光源氏!p144
脱いだ薄衣をちゃっかり持ち帰って残り香に思いを馳せる源氏。なんちゅう男だ笑