瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 源氏物語 巻七

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    巻七は「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」「雲隠」「匂宮」「紅梅」の九帖
    「雲隠」は一帳でいいのかな?

    早いもので、全部で10冊のうちのとうとう7冊目「巻七」まで読み終えしまった「巻七」は、色々と感慨深い

    柏木の恋の死
    紫の上が亡くなる
    源氏の「雲隠れ」の帖…
    まさか私が「源氏物語」で泣く日が来ると思わなかった

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    2024年11月06日
  • 先生、ちょっと人生相談いいですか?

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    ちょ、まてーい、おい!いろいろぶっちゃけすぎんだろ!
    とびっくりしました。

    一人の女としても生きる、そういうことへの批判がすくなくなってきた世の中になってきたんですかね。こんなトーク本がだせるとは。お二人の、度胸に乾杯。

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    2024年10月23日
  • 源氏物語 巻四

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    古典文学なのだけど、瀬戸内寂聴さんの現代語訳がわかりやすく感情移入しやすい。
    今の倫理観で読むと色々しんどい場面が多いけれど、1000年以上前に書かれた小説と思うとすごいなぁと率直に思う。
    ストーリーが進むほど面白い。

    源氏物語は恋愛ストーリーではなく、生まれながらに権力と膨大な財力を手にしている困ったセレブ男性の生涯のお話しだと個人的には思います。
    でも、だから興味深い。

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    2024年09月21日
  • 私小説

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    著者は俗評にまでまみれた超の付く著名人だが、著作を読んだのは本作が初。
    挑戦的?とも思えるタイトルについ惹かれ、手に取って読んでみた次第。
    これは傑作だ。読みながら何度も繰り返しそう確信しながら読み進む。こんなこと、珍しい。文章が、表現が、描写が、構成が、どれも唸るほど美しく、心に染み入る。
    作中で著者自身も書いている通り、「私小説」なるタイトルには幾重にもトリックがあるようだが、それは決して薄っぺらく安っぽい試みではない。多くの登場人物に実在のモデルが居ることも容易に分かるが、さりとてその「実物」と作中の人物がどこまで重なるのか?…というような俗物的な詮索をする気など全く起こらない。そのくら

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    2024年09月04日
  • 源氏物語 巻二

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    源氏物語に星つけるっていいのかなぁ…と思いながら
    一冊目よりさらに面白かったです
    源氏の君の17才〜25才の青春グラフティ
    相変わらずリスキーな恋愛ばかり
    というか、これって恋愛なのかしら?と思いつつ
    今の時代だったらアウトよね、などと思ったり
    読みやすくて面白いです

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    2024年08月19日
  • 場所

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    朝日新聞の文学紀行の徳島で紹介された本である。徳島は母親と眉山のこととわずかの場面であり、それから東京の三鷹、野方、西荻窪、本郷などの男性と過ごしさらに小説を執筆した下宿を訪ね歩きながら、その当時のことを回想していく形式である。
     文章はうまいので読んでいて飽きない。また瀬戸内寂聴についての生まれや住んだ場所がよくわかる小説である。

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    2024年08月07日
  • わたしの源氏物語

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    私はプロのパッパラパーな上にセンスの無さにも定評がありますので、人間ならば何を差し置いても読むべきもの、聴くべきもの、観るべきものをことごとく外して生きてます。
    それでも「常識ある大人」への憧れみたいなものはありまして、時折古典の名著を読んでみたいなぁとか思うわけです。生意気ですよね。
    ただそのまんま「完全現代語訳」みたいなのを読むかといわれても読めない。だってバカだから。そんなものが読めるならこの年でこんなザマな訳ないんですよ。
    なので「あーーー源氏物語読みたいけどそのまんまは嫌だなー。どっかにパー向けに噛み砕いた簡単な内容でありながらも読んだ充実感みたいなのはちゃんと得られる、意地悪で世間

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    2024年06月29日
  • 源氏物語 巻一

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    全10冊の一冊目です
    「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」

    読書時間が勉強モードになるのかなぁと思っていたら楽しいです
    読む前は、難しくて一冊目でも難航するかなぁと思っていたらスイスイ読めます
    文章も読みやすいしわかりやすい、本の後ろに「登場人物の系図」と「語彙解釈」があるのでわからなくなりそうでもわりと大丈夫
    この先もいっぱい登場人物いるはずなので初めて読書ノートつけてます

    源氏の君は、平安時代で1番モテた男性だと思うけれど、もしも今の時代だったら…ですね
    というのが率直な感想

    でも、面白いです

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    2024年06月27日
  • 源氏物語の女君たち

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    源氏物語、ちゃんと読もうか読むまいか
    いつも迷いつつ、読まずにここまで来ました。
    この本を読んで、少し興味が湧いて来ました。
    源氏=平安期の超プレイボーイで、その恋愛模様が
    描かれているだけといった認識でしたが、そうでは
    ないんですね。源氏その人にも浮き沈みがあったり、
    関わる女性陣の個性的なこと。。なんだか読まなかった日々が勿体無かったかもと思われてしきました。
    入門書として、良い作品と思いました。

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    2024年06月05日
  • 源氏物語 巻十

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    浮舟の覚悟、悟りと、薫大将の所詮2番目という心を打ち消しきれない対応。匂宮は元々好色であった事で「さあ、次」と清々しいまでの感情のブレなさ。
    それに対する薫大将の言い訳じみた述懐には、さすが実は柏木なんだけど、光源氏の子?と、変なところで感心?させられた。

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    2024年04月30日
  • ふしだら・さくら

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    短編が3本と長編が1本の構成だが、寂聴さんの著書、初めて読んだ.長編の「ふしだら」が楽しめた.房事の描写が良い、女性の視点からの目線が隠微な感じだ.藤巻清明と妻智江の生活を辿りながら、娘美々と哲也の交際の話を織り交ぜながら、西尾はな子との修羅場、上原圭子と熱愛など清明の女癖は尽きる事がなく連続している.肝臓がんで死ぬ場面「せいぜいゆっくりおいでよね.あちらで、しばらく一人でいさせてくれ」と妻に宣う清明.満点の人生だったのだろう.羨ましい!

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    2024年04月28日
  • 源氏物語 巻八

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    宇治十帖になり、主人公が光源氏から、薫の君、匂宮に変わり、物語の性格がガラリと変化した。光源氏の、余りにも陽が似合う人物から、その生まれのいわくがつく薫の君の、隠の人間がクローズアップされ、私にはこちらの人物の方が余程親近感が湧く。匂宮も高貴な生まれの所為で、結婚生活が順調とは言えなくなってしまう。

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    2024年03月20日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    いわゆる古典というものにはほんと試験のために読むしか感じてきませんでしたが、大河ドラマをきっかけに、瀬戸内さんの本がすごいわかりやすいということで拝読しました。
    お聞きした通り、非常にわかりやすく読みやすく次々と読めましたが、光源氏がすごいとは聞いていたものの、あわこういことなのか、と大学ドラマのストーリーの世界観を合わせて感じることができました。
    今度はもう少しストーリーを解説本に挑みたいと思います

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    2024年03月17日
  • 源氏物語 巻二

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    巻一に引き続き、素敵な現代語で綴られた源氏物語だった。
    末摘花〜花散里の六帖が納められている。恋愛小説であるが、少々オカルトめいた話が含まれるところにエンタメ性を感じる。
    平安時代の恋愛は不自由な点が多かっただろうと思うが、典型的な恋愛の始め方があるというのは少し羨ましくもある。

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    2024年03月13日
  • 99年、ありのままに生きて

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    瀬戸内寂聴という人 寂聴さんのエッセイと著名人たちとの対談を収めた本著。
    瀬戸内寂聴という人間の人となり、生き方が垣間見えてくる。
    特に、著名人との対談では彼女の性格や達観した様子が垣間見えた。

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    2025年12月18日
  • 源氏物語 巻三

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     政治的には窮地から一転返り咲いて栄華を極める直前くらいまでのドラマチックな展開。また、藤壺、紫の上、末摘花、明石の君とその家族、花散里、六条御息所と斎宮、朱雀院、東宮、権中納言(元頭中将)…と多くの人物たちの物語も描かれておりまさに群像劇。
     漫画『あさきゆめみし』でも印象的だった二条の東の院が完成する。この巻では花散里、末摘花が入る。漫画でのほわんとした雰囲気(美人には描かれていない)がいいなと花散里が好きだったけど、まだいまいちこの人が源氏にこれだけ良く遇される理由がよくわからない。この作品では、恋する思いが強いほど悩みも多くなる、と男も女も繰り返し嘆いているので、なんかほどほどな感じが

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    2024年03月03日
  • あこがれ

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    子供の頃サーカスに入りたくてサーカス団隠れて入り込んで見つかって警察に返された、とか
    親戚の人たちが色々羽織したとか縫ってくれたとか
    病気の見舞いに神戸行ったとか
    幼い頃の優しさ思い出がいっぱい

    特に
    はらから
    お姉さんへの手紙、といった形の
    お姉さんへの追慕
    自分の身と姉の想いと生きてきた長さと仏様と
    とても良い
    この一章を読むだけでもこの本の価値がある

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    2024年02月22日
  • 源氏物語 巻七

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    夕霧の中将の頑固さ、不器用さが悲劇を生む。父親は嫌味すら感じられるスマートな交際をしていたのとは対照的。夕霧が葵の上の性格をより多く継いでいたのかな。

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    2024年02月18日
  • 新装版 祇園女御 上

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    ん十年ぶりに読みました。
    本がキレイになっていることにビックリ!
    内容に関しては。
    やはり瀬戸内先生。
    素敵なお話でした。
    藤原だらけの登場人物が身近に感じられました。

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    2024年02月16日
  • 新装版 祇園女御 下

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    白河院や道子のことがやっと生き生きした1人の人間として理解できたような気がします。
    後三条天皇以降の時代がよくわかる小説でした。
    すごいな…。
    いや恐ろしいというべきか。

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    2024年02月14日