【感想・ネタバレ】ふしだら・さくらのレビュー

あらすじ

遠くから愛を囁いているのは何番目の夫だったか(「記憶」)。孤独な少年がぬくもりを求めた相手は(「さくら」)。雨の靖国神社で出会った人(「めぐりあい」)。若い女性にうつつを抜かす父、亡き夫の親友に抱かれる女、全てを知りながら許す母。悪いのは、いったい誰(「ふしだら」)。最期まで小説を書き続けた著者の珠玉の小説集。

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Posted by ブクログ

短編が3本と長編が1本の構成だが、寂聴さんの著書、初めて読んだ.長編の「ふしだら」が楽しめた.房事の描写が良い、女性の視点からの目線が隠微な感じだ.藤巻清明と妻智江の生活を辿りながら、娘美々と哲也の交際の話を織り交ぜながら、西尾はな子との修羅場、上原圭子と熱愛など清明の女癖は尽きる事がなく連続している.肝臓がんで死ぬ場面「せいぜいゆっくりおいでよね.あちらで、しばらく一人でいさせてくれ」と妻に宣う清明.満点の人生だったのだろう.羨ましい!

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2024年04月28日

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