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専横を強める白河帝は先帝との約束も反故にし、実子に譲位して院政を始める。「治天の君」と呼ばれた。帝位に就けなかった皇弟・三の宮は花園に隠棲する。一方、皇后道子に傀儡子の頭・鷲丸が接近し仕えだした。院に預けられてから逃げ出した美少女・たまきは、鷲丸のおかげで三宮と邂逅するが、その後三の宮の許を出奔。隠れ住んでいたところを見つかり、院の許へ連れ戻される。たまきはやがて院の寵愛を受け、祇園女御と呼れる。
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Posted by ブクログ
下巻に入ると白河上皇による専制政治が始まり、堀川、鳥羽、崇徳の三代まで続く。平氏も重要な役どころとして登場し、貴族から武士の時代に移り変わっていくのが伺える。 そして話の中心人物も承香殿女御・道子から、貴族の血を引きながらも数奇な運命を辿る美少女たまき(祇園女御)に広がっていく。 人生とは分から...続きを読むないもの。白河院の寵姫だった中宮賢子は若くして薨去する。続いて中宮の形見として愛しんでいた内親王も崩じられる。ウィキペディアを見ると、道子は91歳の長寿だったらしい。寵を失い後宮を離れることになったものの娘の斎宮とともに伊勢に赴き、後年は心休まる日々を送ることができたのかなと思う。私は最後まで道子びいきである。 「美しく、身分高く生まれたばかりに、たどらなければならなかった自分たちの生きた道が決して女として、人間として幸福ではなかったことに思いをはせずにはいられない」 「藤原氏の最も栄えたあの道長全盛の時代の数々の中宮や女御たちも、ひとりひとりの生涯をつぶさにしらべてみれば、みんなあわれな淋しい末路をとげている」 晩年の道子は、長い間忘れていた記憶として霞の中で微笑む若い貴公子の俤(おもかげ)を思い出す。その貴公子とは誰だったのだろう。政権掌握に貪欲な古狸でも老いらくの恋に溺れるエロじいさんでもない、今ではもう面影すら全く見当たらない東宮と呼ばれていた頃の若き日の法王の姿だったのだろうか。「あんな人々もいたのか」と言っているくらいだから、道子の青春期を彩った男性達が出てきたのかな。藤原伊房?藤原祐家? 祇園女御の本なのに道子の生涯に深く心を動かされてしてしまった。(祇園女御たまきの生い立ちはあまりにもドラマチック過ぎて、いまいち感情移入できない)読み終えた時に上巻の最初に出てきた「5帖の和とじの本」の正体が分かった。 今度「源氏物語」を読む時には、六條御息所の気持ちに少し寄り添えるような気がする。
白河院や道子のことがやっと生き生きした1人の人間として理解できたような気がします。 後三条天皇以降の時代がよくわかる小説でした。 すごいな…。 いや恐ろしいというべきか。
20220423-0425 白河法皇の晩年の寵姫、祇園女御がいかにして誕生したかを上下巻の濃ゆい内容で描き切っている。合間に挟まる時代背景の説明が分かりやすい。瀬戸内寂聴氏の作品を全編読んだのは初めてだけど、源氏物語訳も読んでみようかな、と思った。最後が白河法皇の逝去で潔く幕を下ろしているのが良い...続きを読む感じ。
祇園女御と呼ばれたたまきは、貴族の血を引きながら赤ん坊のうちに捨てられ、くぐつの中で育てられながらも、最後は 白河法皇の寵を受ける。そして、自らの子には恵まれないながら、後の平清盛を引き受け育てることになる。 タイトルは"祇園女御"ながら、上巻の始めから描かれているのは、白河院...続きを読むがまだ東宮だった頃から関わりを持ってきた数々の女性たちの生涯。 たまきの数奇な運命には驚かされるが、そのたまきでさえ、本当に愛した人とは添い遂げられず、別の男性への想いを抱いたまま、白河院の側にいる。いわんや、形だけの后、道子の淋しさ、虚しさを思うと、当時の女性の幸せってなんだろうと考えるとともに、白河院のあまりの身勝手さに憤りを覚えながら読んだ。
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