瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 寂聴 九十七歳の遺言

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    結局、人間の幸せって相手をおもい、愛することが全てなんだと、つくづく思う。でも、まず自分を愛する心があってこそ。生きている限り、丁寧に自分なりに頑張ってみようと思う。

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    2025年04月25日
  • 源氏物語 巻二

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    寂聴源氏2巻です。「末摘花」から「花散里」まで、6帖を収録。

    寂聴さんの訳文は丁寧で上品で、この『源氏物語』の世界観にぴったりなのですが、角田源氏を読んでしまった私は、この文章ですらもたつきを感じるようになってしまいました。

    巻一と同様、巻末に「源氏のしおり(訳者解説)」と、「系図」、「語句解釈」があります。「源氏のしおり」では今回も寂聴さん自身の言葉で歯切れ良く解説がなされていて、これがやっぱりおもしろい。本文のやわらかな文体からは、解説にあるような緊張感や迫力や激しさは味わいきれてなかったなぁ。

    あとちょっと気になったのが、「〜につけても」。大塚源氏の訳文にこの表現が多すぎると感想に

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    2025年03月31日
  • 新装版 寂庵説法

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    心を掴まれる一冊。
    生きるとは死ぬこと。
    誰もが避けられない死に向けて、自分はこれからどう生きるべきか。再考したいと思います。

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    2025年02月02日
  • 新装版 京まんだら(下)

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    京都駅祇園のお茶屋竹之家を中心に、東京に住む京都に魅せられた女性たちや芸妓舞妓さんの恋や生き方を京都の四季と共に描いた作品。

    昭和の祇園の内情があれこれわかって、とても興味深かったです。

    男性も女性も登場人物が多く、突然過去の回想が始まったりもするので、「この人は誰だったっけ?」とわからなくなったり、独特の言葉の意味がわからなかったりしました。

    京都の四季折々の風習や景色、昭和の人々の感覚や感情、現実離れしたかんじの祇園という世界。
    晴れている日の場面でも、終始薄曇りで湿り気を感じさせる作品でした。
    なんとなく昔谷崎潤一郎の「細雪」を読んでいた時の感覚と似てるなぁと思いました。

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    2025年02月02日
  • 源氏物語 巻九

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    源氏物語、9冊目

    巻七までの源氏の君が主役の巻では
    ジェットコースターみたいに展開が速くて
    次から次と大人数が登場しながら急激にストーリーが進んでいました

    巻八以降の宇治十帖になってから物語が進む速度が緩やか
    巻九も、薫の君の恋心というか、恋しいという心情のくだりが多い
    登場人物の心理描写が多い
    そうは言っても平安貴族の恋愛ストーリーなので
    恋しいとか言いながら別の姫と結婚しちゃうんですけどね
    別の姫と結婚しても他の姫が恋しいのが当たり前の世界なんですけどね
    平安貴族の姫ってやっぱり色々しんどそうです
    私は令和の庶民でよかった

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    2025年01月19日
  • ぴんぽんぱん ふたり話

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    美輪明宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談。
    内容は、寂聴さんが天台寺のご住職になる際に美輪さんが霊視された、天台寺と寂聴さんの御縁の話から始まり、スピリチュアル論、教育論、宗教論、そしてメインに三島由紀夫や文豪たちとの交流の思い出、現代日本を憂える言葉、など。

    まず、美輪さんの言葉が美しい。
    「◯◯なさいまし」「◯◯あそばせ」なんて、私、使ったことないです。普通の話し言葉も整っていてそれでいて堅苦しくはない。普段から本当にこういう話し方が身についていらっしゃるんだなと感心しながら読みました。
    寂聴さんのはもう少し砕けた話し言葉だけど、ただおしゃべりしてる訳じゃなく、ちゃんと語っていらっしゃる。寂聴

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    2025年01月03日
  • 愛の倫理

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    本能的な無意識の打算

    この章で書かれてることには共感する部分が多かった。子供を作ることへの考え方と周りの考え方の隔たり。

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    2024年12月05日
  • 生きるよろこび 寂聴随想

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    瀬戸内寂聴さんが1990年頃に執筆していた随筆をまとめたものです。寂聴さんの本は初めて読みましたが文の端々からその穏やかで力強い人となりを感じることができます。
    90年頃とかなり古い頃の随筆ですがそれ故に他では味わえない当時の空気感を感じました、社会的な事柄についても多く記されているので、湾岸戦争やベルリンの壁崩壊、高度経済成長期で日本が浮かれている様子等も寂聴さんのリアルな視点で描かれていました。
    著書が数百冊あるらしいのであえてこれがおすすめかどうかは分かりませんが、読みやすく寂聴さんの人となりを感じられる本でした。

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    2024年12月03日
  • 今を生きるあなたへ

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    寂聴さんの言葉一つ一つが胸に響く。

    人の一生をかけて培ってきた思いをこうやって聞き手と話し手に分かれて丁寧に書き起こすとこでよりテンポ感があり纏まり分かりやすくなっていると思う。
    また聞き手まなほさんを通しての過去がどうしても多くなってしまうかもだが、それがまた具体性を持たせて私の心に想いが届いた。

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    2024年10月15日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • 風景

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    ネタバレ

    出家のために家族を捨てたんだと思っていたけど、不倫のためだったのか。寂聴さんの仏教のお話はわかりやすくて気になる。全てを投げ出してもうまくいかないこともあるんだなあ(しみじみ)

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    2024年07月02日
  • 新装版 寂庵説法

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    ネタバレ

    出家。今精神が揺れ動いていて、心穏やかに過ごすことを望んでいる。でも出家は大変だろうな。満ち足りた人生のように見えながら出家の道を選び、一度も後悔がないなんてかっこいい。愛する者との別れがこの世で1番辛いという言葉が刺さった。

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    2024年06月01日
  • 笑って生ききる

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    年齢を重ねるにつれて、同性の、人生の先輩方の言葉が、すいすい入ってくるようになりました。本書もそのような本でした。

    生き方、強さ、しなやかさが、押し付けがましくなく、心地よく伝わってきました。

    女性ならではの生きづらさに関することや、家族のことなど、前向きな気持ちになれる内容でした。

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    2024年05月31日
  • 先生、ちょっと人生相談いいですか?

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    2人のことばのフォントを分けてあるのが、非常に読みづらい。わかりやすくするためなんだろうけど、そんなことしなくても混同しません。

    内容は軽い対談集という感じで期待したほどではなかった…
    恋愛至上主義の2人は私とはタイプが違いすぎる。
    寂聴さんは他人の男を盗ってるのに偉そうで自信満々。愛人いて当たり前の時代だったのかな

    伊藤比呂美のホルモン説はすごくよくわかる。

    今朝、千原せいじが僧侶になったというニュースで家田荘子も出家してたのを知りびっくりした。

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    2024年05月16日
  • はい、さようなら。

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    亡くなる前に、この人の法話を聞いてみたかった。明るく、エネルギッシュに生きていると、自分の歳は気にならないんだなと思った。寂聴が高齢になってからの話が多かったので、死生観について、考えさせられた。身近な人を愛すること。自分だけでなく、周りも幸せにすることが、大切だという内容に対して、今の時代は確かにそういう余裕が無いのかも、だからこそ大事なんじゃないかと感じた。

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    2024年04月20日
  • 老いも病も受け入れよう(新潮文庫)

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    長生きすると、体のあちこちに悪い所や痛い所が出てきて大変だよなぁ…、と改めて思った。
    流石の寂聴さんも、あまりの痛みに、「神も仏もない」と仰ったのにはびっくりしたが、本当にお辛かったのだろう。

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    2024年03月07日
  • 寂聴 源氏物語

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    Audible にて。半分聴き流す感じで楽しめた。
    つくづく光源氏ってマザコンロリコンの倫理観ぶっ飛んだクズ男だなあと。でもストーリーや人間模様が考えられているので、つい魅力的に感じてしまう。

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    2024年01月31日
  • 花芯

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    瀬戸内寂聴は初めて読んだ。50年ほど前は物議を醸した小説らしいが、今出たなら、炎上するような話ではないと思う。この小説が嫌いな人は、つまりこの登場人物の女性のような生き方を否定したいんだろう。
    昭和レトロな雰囲気、落ち着いた文体。生きづらい女性の哀しさが滲む物語。

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    2023年12月18日
  • 寂聴の仏教入門

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    「仏教入門」とあるが、仏教にまつわる対談式のエッセイというところ。枯淡で飾り気のない寂聴氏の人柄が偲ばれる。

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    2023年11月17日
  • 一筋の道

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    今まで知らなかった工芸が多く、こういう方もいるんだなあと新しい知識を得たような気がします。ただ、今の価値観からするとちょっと引いてしまうような職人さんもいて、全部に感動できたとは言えなかったです。

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    2023年11月15日