瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 復興の精神

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    この本の企画がいいなと思った。
    有事のあとに、我々は何をするべきか、どう考えるか、、、ということを、新潮新書編集部が発したいというに対して著名人が正面から応えた…ものとなっています。

    養老孟司氏の著書は何冊か読んできていますが、この原稿だけでも氏の集大成のような感じさえしてしまうほど、明確で深みのある言葉だと感じました。

    また、普段のモヤモヤを南直哉さんの言葉によってスッキリできました。
    この両名が個人的にはとても面白かった。

    軽い気持ちで借りたけどすごく重みのある書だった。
    本当に、悩める学生たちに読んでほしい。

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    2015年11月17日
  • 白道

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    西行にかかわる人や場所、歴史の流れなど詳しく書かれている。他の文献の著者の説に反対や賛同の意見も多々述べてる。同じ出家者として、西行の出家の理由を推測しているのが興味深い。待賢門院璋子のことはその理由の一部でありすべてではない。出家に明確なひとつの理由はなく、何か不思議なものにそそのかされるようにして出家した。若かったとはいえ、妻子もいながら、待賢門院璋子への一途な思いで出家したというのには無理があるように感じていたので、この説に納得した。

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    2015年11月04日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    寂聴さんとホリエモンの異色の対談。
    死ぬってどういうことですか?は生きるってどういうことですか?と同意。

    寂聴さんの「先にあの世にいったひとたちが歓迎パーティーひらいてくれると考えてる、誰に最初に声かけようか迷ってる」
    という発言が痛快。

    こういう年のとりかたできたらいいな。

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    2015年11月04日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    堀江さんのあとがきが一番印象に残った。確かに、羨ましい歳の重ね方。周りに人がいて、バリバリ仕事して、ごはんを美味しく食べて、みんなにご馳走して、下ネタも悪口も言って、、、最高ですね。

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    2015年11月03日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    瀬戸内寂聴が訳した源氏物語。
    これ、ピンポイントで大事なとこだけ抜粋して現代訳した内容なので、読みやすい。
    それにしても瀬戸内寂聴×源氏物語というと
    もう頭の中にはエロしかなくて読む前もエロだろうな!という
    固定概念しかない!w
    と思ってたけど、読んだら意外や意外、ほとんど夜のシーンは無し。
    その代わりと言ってはなんだけども
    光源氏がもー色男というか、誰でもいいんかい?!みたいな
    ツッコミどころ多すぎて。
    紫の上とか本当にかわいそうというか…
    イケメンだからってダメなもんはダメだろ!と
    紫式部よく当時書いたな!と思う。
    色んな光源氏の周りの取り巻きというか
    惚れっぽいだけなのかもしれんけど。

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    2015年07月23日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    ネタバレ

    お互い言いたいことを正直に言っているのが好印象。
    戦争や原発など意見が食い違っている所ほど現実的な問題点が良く見えて考えさせられる。
    先進国は人間コストが高いので戦争はしたがらないという堀江氏の説は結構納得できる。
    実際地球上で争いのため多くの人が死んでいる国では人命が二束三文に扱われている。
    原発に関しては意見は全く違うが二人とも技術者が減っていることを危惧している。
    どっちにしても耐用年数の来た原発は廃炉にしなければいけないので、その技術を高めることは一番重要な事だと思う。

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    2015年03月06日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    対談ではなく対論だそうだが、面白く、対座する二人のそばで聞いているような臨場感あり、サクサクと読み終えた。
    ホリエモンの舌鋒に、寂聴さんが押されているように見える。しかし、実際は、寂聴三蔵法師の手のひらで踊らされているホリエモン孫悟空だったりして!

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    2015年02月23日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    ホリエモンも寂聴さんもあくが強くて癖があって反発を覚えることも少なくないけれど、やはり気になる存在。
    そのお二人の対論(対談ではないらしい)というからには是非とも読んでみないと!

    うん、とっても面白かった。
    堀江さんは当然と言えば当然であるが非常に頭にいい人である。しかしながら小難しいことを言わないのがいい。
    漫画からの知識を平然と披露したり、案外と素直に相手の言う事を認めたり。

    それと寂聴さん、とっても御歳90歳を超えているとは思えない!
    記憶力の素晴らしさはさることながら、幅広い知識と新しい物事を取り入れようとする柔軟性に驚かされる。
    それに、90歳を超えた人が京都―東京間を日帰り往復

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    2015年01月26日
  • 生きることは愛すること

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    人生相談に返答する形での人生本。

    以前本著者の本を読んだときにも、感じたのだが、なんだろう、言っていることは共感部分が多いのだが、イマイチ興味心、好奇心がわかないのは。合わないのかな。

    等と思いながら読み進めていたが、「まず、大事なことは、自分の幸せよりも他人の幸せを考えることです。本当の愛と言うのは、自分の欲望はまず抑えて相手の欲望を満たしてあげることでしょう」の言葉には心打たれる。

    私も「忘己利他」(己を忘れ他を利する)を意識しようと思う。

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    2015年01月19日
  • 釈迦

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    仏教の話に出てくるお釈迦さまは、偉大で超人的でよく分からなくなるときがあるけれど、このお話のなかのお釈迦さまは、確かに悟った偉大さや神々しさはありながらも、人間的な温かさが感じられます。

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    2015年01月01日
  • 源氏物語 巻十

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    さすがに長い年月にわたって多くの人にを読まれてきただけに、「源氏物語」はやっぱりおもしろい。巻六くらいから登場人物にも、流れにも馴染みおもしろくなった。数ある訳本のなかからこれを選んだのは、寂聴さんの小説も読んでいて身近だったから。各巻末の「源氏のしおり」があらすじと寂聴さんの感想があり楽しみだった。これをきっかけに他の訳本も読みたいし、源氏物語に登場する女性や男性について書かれたものも読みたい。

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    2014年12月16日
  • わが性と生

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    アメトーークの中で、光浦さんが紹介されてて興味を持った本。
    出家前の作家・晴美と、出家後の尼僧・寂聴の往復書簡(と言っても同一人物な訳ですが)の形をとって、著者のこれまでの人生で出会った「性の話」をざっくばらんに展開する作品。すごい。何がすごいって、

    ①20年以上前に雑誌で連載されていた作品らしいけど、文章も言葉も、古臭さなんて全然感じさせなくてびっくりした。
    ②性について、すごくあけっぴろげに書いているけど(様々な人のことも!)厭らしさや官能的な感じは一切ない、さっぱりした作品になっててびっくりした。

    おそらく、ご本人の性格によるところが大きいと思うのだけど、それにしても、誰にでもできる

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    2014年11月20日
  • 源氏物語 巻四

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    関係のあった女性をいつまでも面倒をみて、源氏を見直したと思ったが、玉鬘に対する態度でやっぱりね!六条の院の描写はその場にいたいと思わせる。

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    2014年10月25日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    本当に面白い組み合わせの対論だと思う。あとがきでホリエモンも書いてたが、好き勝手言い合ってるけど噛み合っているから、互いのキャラが引き立ちとても二人が魅力的に感じた。

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    2014年10月11日
  • 源氏物語 巻二

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    おもしろくなってきた。平安の人々はこの物語をもっと身近に感じ、わくわくしながら読んだのだろう。しかし登場人物がわけわからなくなってきて関係図を見ることしばしば。

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    2014年10月04日
  • 利他 人は人のために生きる

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    稲盛和夫という「人」を理解する上では、非常にためになる一冊。瀬戸内氏との対談形式により、この要素がうまく引き出されていたように感じられる。

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    2014年08月06日
  • 寂庵だより

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    ここに書き留められているのは極々一部過ぎていて、実際にはどれほ多くの人々や物事に出会われたことだろう。
    改めて行や巡拝における寂聴さんの体力には本当に驚かされたけれど、今のお体の具合が気になるところ。
    いつまでもお元気でいてほしい。

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    2014年07月30日
  • 釈迦

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    古本屋で購入、ジャケ買いあと釈迦好き、瀬戸内寂聴好き。三拍子揃った。やっぱり間違いなかった面白かった。

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    2014年06月13日
  • 源氏物語 巻三

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    不倫や不道徳の域をはるかに超越していて厄介過ぎる。さて、今後はどうやら光源氏はさることながら、藤壺の宮との間に生まれた二世・冷泉帝が父の遺伝子をしっかりと継承してご活躍のことと聞く。未だ全十巻中のうち三巻。いかにも先は長い。

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    2014年05月05日
  • 孤独を生ききる

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    普段はこういった本は読まないのだけれど、瀬戸内寂聴の書く「孤独」とはどんなものかと手にとってみた。

    人は孤独である。お金があっても家族や友人がいても、結局はひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。当たり前のことだけれども、日常生活ではなるべく背を向けてきた事実が淡々と書かれている。

    切っても切れない縁なのだから、やはり孤独は飼いならすしかあるまい。では、それをどうやって終生の友とするか。

    この本が気になったということは、ワタシも孤独とのつきあい方を考える年齢になったのだろう。明確な答えが書かれているわけではないけれど、読んでちょっと楽になる部分があったかな。

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    2014年01月03日