瀬戸内寂聴のレビュー一覧

  • 利他 人は人のために生きる

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    ネタバレ

    良いことをずっとしても震災がおこったりする
    期待しないでいいことをする
    無償の行為
    損得、や自分のことばかりでなく
    相手のことを
    善悪で
    善悪はちゃんと子供にも伝える

    瀬戸内寂聴さんはいう
    90年生きて今ほどの贅沢はない
    今に感謝

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    2018年11月26日
  • 死に支度

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    江國香織さんの解説を読んで初めて、真にこの作品の価値が理解できた気がする。思いがけず宝塚の話題があって嬉しかった。

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    2018年10月29日
  • 95歳まで生きるのは幸せですか?

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    「青春とは恋愛と革命だ!」と若者に向けて叫ぶ瀬戸内寂聴が印象に残る。スキャンダルに満ちた作家、瀬戸内晴美が出家した過程が垣間見える池上彰との対談は面白く、生きることの楽しみを再確認する。便利になった社会は果たして幸せをもたらすのか、企業の利益に惑わされることなかれ、それは考える人それぞれが導くもの、考えることをやめることが一番の不幸であろう。

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    2018年03月14日
  • 死に支度

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    満九十一歳の革命とその一年、或いは人生の物語。ほほえましい死に様というのがこの世には有るのだな、と思わず舌を巻く。



    齢八十三にして夫を亡くした独居の我が祖母は、日々何を思い今を生き、その老い先に何を思うのか、そんなことが知りたくなった。
    話題の芥川賞作品でも読もうかしらと本屋に寄ったものの、何か漠とした不安がよぎって躊躇して、手にしたのはこの本だった。



    薄気味悪くてイヤらしいカバーイラストだな、と思った。作者の顔は存じているが、一冊も読んだことはない。知っていることといえば、男に溺れて出家した流行作家、というくらいの偏見に満ちた情報だけで、人柄も知らないので特に好きでも嫌いでもない

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    2018年03月11日
  • 日本を、信じる

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    90歳とは思えない二人の対談は多くの学ぶべきことを含んでいるように思う。この歳で今現在明晰な二人が対談することの意義は大いにあるように思う。個人的には情報将校として日本に降り立ったキーンさんの当初日本に受けた米国人としての想いが印象的だった。日本について想いのある語りは有意義なものだったと思う。

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    2017年12月18日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    あんまりにも意外なお二人の対談。
    意外性に興味を持ち手に取る。
    しかもテーマが「死」
    寂聴さんはわかるけど、、、、
    ホリエモンと「死」って全く持ってつながらない。
    と思っていたら、
    意外にびっくり
    とても繊細な人でした。
    「死ぬのが恐い」
    子供の頃から、今も。
    死を恐れているからこそ
    生に執着できる。
    「死」だけでなく、
    原発、戦争、景気、、、、、
    意見が一致するときもあれば
    真っ向から反対の時もある
    お互いがお互いを尊重しているからこそ、ああどっちも一理あるなぁーとうなってしまう。
    ホリエモンのほうが根拠、理論が明確で納得せざるおえない。説得力が段違いに感じてしまった。
    寂聴さんの人間力のよ

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    2017年11月07日
  • わが性と生

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    以前、アメトークで光浦靖子さんがオススメしていて興味を持っていた一冊です。瀬戸内晴美さんと瀬戸内寂聴さんのお手紙でのやりとり、性愛に関することがほとんどだったのに下品にならなくて面白かったです。テレビで拝見してた通り、チャーミング。登場する文豪やデヴィ夫人のエピソードも面白く読みました。男性にせよ女性にせよ、人はいつまでも性からは逃れられないのかな。エロ話もあっけらかんと明るかったです。「夏の終り」と「花芯」しか読んでいないので多分晴美さんの方の作品しか手にしてないと思うので、寂聴さんのお話も読みたいです。

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    2017年11月04日
  • 95歳まで生きるのは幸せですか?

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    95歳になった瀬戸内寂聴さんと、池上彰さんの共著。
    まだまだ好奇心衰えず、知りたいことがたくさんあるという寂聴さん。社会、政治についての疑問を池上さんにぶつけつつ、今の日本人は自分さえよければよいという考えになってしまってダメだと嘆く。出家前と出家後の自身の私生活についても快活に語られているが、出家後は仏教のおかげで厳しくも道を外さず生きてこられたという。せっかくいただいた命を大切に生きたいという言葉は印象に残った。
    後半の池上さんによる超高齢化社会についての解説は、さすがのわかりやすさ。これほどの高齢化社会はいまだかつてなく、だからこそ我々には老い方のレッスンが必要で、宗教の役割もそこにある

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    2017年10月07日
  • 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論

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    今から3年は前の対談なので、少しまた感覚も違った。1年のスピード感がここ数年でまた速まっている。これからの時代でどう生きるかについて考える参考になる。本音で語られているから、すっと入ってきてあっという間に読めた。

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    2017年09月01日
  • 花芯

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    繊細で且つ深い描写にゆらゆらと揺られて文字を追う心地よさ。美しい日本語とはこういうことなんだなぁ、と酔ったような心地にさせてくれます。女性の性愛を語っているにも拘わらず、品のある文章ゆえ下品にならずむしろ清らかに感じられた。

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    2017年04月04日
  • 夏の終り(新潮文庫)

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    いくつもの章に別れた話かと思っていたら、
    連作短編だったようだ。

    最後の一編以外は、登場人物も同じで
    少しずつ「こと」が進展してゆく。
    どうしようもない邪恋に悩む袋小路の
    人々の苦しい叫びが聴こえるような話だけれど
    美しい日本語で描かれていることで
    ひやりと冷たい風が、ものがたりの
    湿り気のあるけだるい暑さを
    どこかクールダウンしてくれるような印象もあった。

    人にはそれぞれ想いがあり、
    いけないとわかっていても溺れてしまう
    哀しい感情がある。
    それを眼を背けることなく、きっちりと
    醜さは醜さのままに描かれていて、
    ひりひりするような読書時間だった。
    そして、それは決して絵空事でない
    生身の

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    2017年03月13日
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語

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    源氏物語全54帖のうち、『桐壷』から「宇治十帖」『浮舟』までの27帖を収録したダイジェスト版。

    源氏物語は長大な作品なので、解説書を除き、1冊にまとまった現代語訳はなかなかない。全体の流れを知りたいと思っていた私には、打ってつけの本だった。
    平易な言葉が使用され、説明が必要な部分は補記されているので、初心者に親切で、ストーリーを追うのにもってこいだと思う。

    読み始めてまず気になったのは、ひらがなの多用。例えばp.29「なにもかもがこのうえなくととのいすぎていて」のように、仮名の羅列が続く。仮名文学である原文の雰囲気には忠実なのかもしれないが、単純に読みにくかった。
    また、「葵」の章、紫の上

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    2016年11月07日
  • 夏の終り(新潮文庫)

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    読書会の課題図書。
    瀬戸内寂聴さんのことはテレビでたまに見かけるぐらいしか知らないし、本も初めて読んだのだが、とても「女性」を感じた。

    「恋」が「愛」に変わっていく様や、「習慣」が想像以上に人を支配し安住させている様や、それらをスパッと断ち切ることのできない様や、恋の終りの冷静なすがすがしさや、それらのあくまで個人としての女と男のダメな感じや、人間的なもどかしさなどがそっと心に寄り添う感じであった。

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    2016年10月13日
  • 源氏物語 巻五

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    源氏の悪戯から蛍兵部卿宮が玉鬘の横顔を見る場面は、何か書き手の凄味のようなものが感じられる。彼女に対する源氏の接し方、自らの欲を制しながらも押し入れるように愛着を馴染ませては内省を繰り返す独善的な男の愉しみや、夕霧の利己的な忍耐、髭黒の大将が北の方を追い詰めた態度然り、心理描写を季節の空気の中に深く織り込んでいるのも巧妙で、数年前は咀嚼し切れなかった機微も多い。
    故に絡み合う人物の心中を察するのが面白くもあり、苦々しいエピソードとも言える。
    艶やかな王朝文化に食傷気味になるけれど、全体を通して落ち着いて読める巻。

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    2016年09月20日
  • 源氏物語 巻四

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    一日中臥せって、苦痛の抜けかけた朝ぼらけに、少し壁にもたれて起き上がり、残していた「源氏のしおり」を夜明けの薄明かりの中に読んだ。目に留まるのは、登場する女たちの短命さについて、である。
    漠然とした魂魄の頼り無さの中にあってこそ感じる、それを包み、繋ぎ留める事象の冷ややかさ、人の身体に宿る温もりと授受の情緒。これを欲する身体性が源氏物語に惹かれているのだなと、病みあがりの、五感の融解した中にあって実感する。
    平均寿命だけは、源典侍が引き上げているとは思う。
    それもまた情緒である。

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    2016年09月19日
  • 夏の終り(新潮文庫)

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    実際、そばにいるときよりも離れている方が恋しいし、こっちといればあっちが恋しいとなるのは当たり前のことなのに、どうしても私たちはこれをこういうものだと割り切れない愚かさがある。二人の男に挟まれていることに優越感なんてないし、ただただ不安と申し訳なさが覆いかぶさってくるだけ、でもそんな苦しみの中で一人になることや二人になることを決めることはできるはずがなくて、ふっと、きっとずっとこうなんだという諦念がある、その時まで待たなければいけないんだろうな。

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    2016年07月28日
  • 生とは、死とは

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    賛否両論あるだろうけど、やっぱりホリエモンの考え方は好きやな。
    おそらく誰よりも現実を直視していて、その中で最善を選ぼうとしている考え方に惹かれます。他方で、ドライすぎると言われると思うけど、こういうドラスティックな考え方ができる人が今必要やと思います。

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    #2016年54冊目

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    2016年06月14日
  • 花芯

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    子宮作家。最高の誉め言葉です。

    昭和の匂いがします。TV等で拝見する作者像とはかなり異なりますが、こんな官能的な小説を書いたのが尼さんだと思うとそれもそれでなんという背徳美。

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    2016年03月19日
  • 夏の終り(新潮文庫)

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     読み終えて、わんわん泣きたくなった。矛盾するし儘ならないし辛いし疲れるし傷つき傷つけるのにどうしても誰かを好きになってしまう女の業に、共感とも同族嫌悪ともつかない複雑な気持ちになる。綺麗で流れるような文章で書かれているけど、むせかえるような濃い雰囲気。「色恋なんか二人の責任だ、どっちだって加害者で被害者だ」という台詞が真理なのかもしれないと思わせられる作品だった。

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    2015年12月13日
  • わが性と生

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     瀬戸内寂聴さんと晴美さんの往復書簡形式なのだけど、内容は一言で言えば「エロ話」。寂聴さんの知識、豊富な経験、美しい文章とユーモアによってとても上品な仕上がりなのだけど、エロ話。とても面白かった。

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    2015年11月29日