瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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東日本大震災後に行われた瀬戸内寂聴さんと梅原猛さんの対談を1冊の本にしたもの。
ともにアラナインティーでそれなりの地位を確立された方々なので、まさに歯に衣をきせぬ対談でした。
でも、ちょっと梅原さんは思想が凝り固まってるかな…。
柔軟性で言えば女性で僧侶でもある瀬戸内さんのほうが、どんな意見もいったんは受け入れるって姿勢を感じました。
戦争を知っている世代として、原爆投下がなければ本土決戦でもっと多くの日本人が死んでいたから、被爆された方々のその犠牲を心から感謝したうえで今をしっかり誰かのために生きていきたいって瀬戸内さんが言っていたのが印象的でした。
梅原さんもさすがにいろいろと研究を -
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瀬戸内寂聴さん、もちろん名前も顔も知っているけど、読むのは初めて。
1968年に書かれた作品ということで、言葉の描写で古い部分はありますが、ストーリーそのものは全く古さを感じませんでした。
「あなたにだけ」というタイトルとは相反して、登場人物は道徳観が崩れている人が多く、いかにこの台詞が当てにならないかというのを表しているかのようでした。
お若い頃は、男性作家から「子宮作家」などと揶揄されていたようですが、この本に関しては男女の性愛は描いているけど、描写自体は大人しいものなので、生まれた時代が早すぎたということなのかなと、感じました。
登場人物のうち誰ひとりとして魅力を感じなかったのが、ちょっ -
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長嶋有さんがテレビで紹介していたので読んでみる。
進歩的という思想に囚われたがために、自由恋愛を強要される女性たち。
しかし、自由恋愛が生み出すのは、結局男性の優位に過ぎず、むしろより前時代的な男性本位な関係や、なまなましい嫉妬心である。
進歩的といわれた女性たちが、このようななまなましい恋愛関係に翻弄されていたというのは、今から見れば皮肉的とも思えるが、このような恋愛関係に翻弄されるということ、そしてそのことが表に現れ大衆の目にさらされるということ自体が、当時は進歩的だったということなのかもしれない。
いつの時代もダメな男に惹かれる女性はいる。 -
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東日本大震災後におこなわれた対談です。このとき、寂聴が89歳、梅原が86歳だそうです。寂聴は、壮絶な恋愛の末に出家するという経歴をもつ作家であり、他方梅原は、日本古代史の分野で大胆な仮説を次々と提示し、さらにはスーパーカブキの原作をも手がけるという異端の思想家です。
人生の酸いも甘いも噛み分けた二人の対談なので、東日本大震災後の日本人へのメッセージといっても、日本の文化全般にまで話は進んでいきます。仏教の自利利他の考えかたや、『源氏物語』から、日本人の精神について説き起こすといった内容になっています。もっともそのぶん、震災から話が離れてしまっているのではないかという疑問も生じますが。