瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
瀬戸内さんの本は晴美さん時代のものがいいとわたしは思っている
だから最近のものは読まないことにしている
でも本好きの友人がドサッと貸してくれた中にあって
パラパラとしていたら、つい引き込まれた
91歳(現在は96歳)の時に書かれた『死に支度』って、
ああた、充分お支度が出来ているのじゃございません?
と言いたくなるような賑やかな身辺雑記風小説
相変わらず達者、筆運び、文、構成、ボケてはおりません
ま、晴美名義最後の作品『いずこより』の後編のような気もしないではない
その作品をわたしが読んだのは1974年、
その前年1973年に51歳で得度され寂聴尼になった
華々しい記事 -
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Posted by ブクログ
尼さん作家の瀬戸内寂聴氏と、元京セラ社長の稲盛氏の対談集。二人とも出家しており、仏教の考え方に基づき、どう世の中をよくして自分も幸せになるか、などを話している。
対談集というフォーマットは個人的にあまり好きではない。内容的に説教臭くなってしまいがちなので、二人の会話形式にして柔らかくしようという意図かと思う。
震災のとき二人は何をしたか、無念の死はどう受け止めるべきか、戦前と比べて暮らしや価値観はどうなったか、などを話題にしている。二人とも、「昔は貧しかったけれど幸せだった」と嘆いているが、戦前を知らない世代としては、あまり興味がない。
稲盛氏が京セラを引退してから、倒産したJALの会長になり