瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
瀬戸内寂聴の作品はあまり興味が起こりませんでしたが、「孤独」と言う言葉にひかれたのか読んでみたくなりました。
ハイ、確かに「孤独」がいっぱい書かれていました。
多くは満たされない女性の心についてです。
どうも私にはピンとこなかったです。
さびし過ぎるとと言うか、暗いというか、忍耐的に感じてしまいました。
なんででしょうかね。
それでも学べたことがあります。
「孤独でないとできない愉しみを思い出して下さい。それは読書です。…それから書くことです。・・・孤独になって気が付くのはこれまで人と一緒に過ごしてきた時間の何と粗雑だったかということです。」
孤独もまた愉し…ですね。 -
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Posted by ブクログ
俳人であり、小さな小料理屋のおかみである主人公「阿紗女」は、御年91歳。若い頃から、モテてモテて、もうモテてしょうがない人生。90歳をすぎた今も、その魅力および気力はまったく衰えていない。娘や友達の病・お店のお客の不運を目の当たりにし、はるかなる過去に思いをはせる…という内容。
折々に、阿紗女が過去をふりかえっていくんだけれども
大好きな男と恋愛結婚⇒
男蒸発、実家の家業も傾く⇒
死んだ姉の夫(生理的にキライ)と結婚させられる⇒
運命の男(既婚)と出会いフォーリンラブ!不倫まっしぐら!
という、なかなかすごい遍歴でして。娘を一人産んでて、現在の関係は決して悪くないんだけど、かつて恋してる -
Posted by ブクログ
瀬戸内寂聴さんの無常ーどん底は続かないの中で、私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えたれてこれまで生きてきた。被災者の皆様の御苦労と悲痛な体験を思うたび、いたたまれない。一年数ヶ月経ち、復興への思いやる気持ち、支援が薄くなっている状況に思われます。思いをこれからも被災地にもち続ける事が大切な一人一人の人生に繋がることだと思います。養老孟司さんの精神の復興需要の中では、生きていれば、さまざまな悪いことが起こる。悪いことがあると人は無理やりに色々なことを学べる。いいことというのは、その時点がピークで、そこから学ぶということはないと言っている。
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Posted by ブクログ
東日本大震災から1年4ヶ月が経った。震災直後は、関東に住む人間も、東北の痛みを分かち合い、譲り合って生きているように見えた。しかし、いまその風潮はなくなり、震災前と同じような風潮になっているのではないか。そんな疑問からこの本を読んだ。
この本は震災から3ヶ月後に出版された。茂木健一郎、養老孟司など9人が、当時の気持ちと復興に必要な精神性を述べている。
共通しているのは、私たち日本人が今までの概念を変えなければならないと主張している点だ。今まで、私たちは利便性を求め、経済を最優先し、進んできた。その結果が福島原発の事故につながっている。
未曾有の大震災を粛々と受け止め、譲り合い、分かち合う日本人 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ著名な作家などがそれぞれの3・11をふりかえり、これからどうすればよいかそれぞれの視点から提言を述べる作品。
この本で一番驚いたのは、病を患っていたため、この震災で不安や無力感を感じなかったといった著者がいたことだ。このことから、他人や未来への不安や自分の無力感はある程度自分に余裕がないと生じない感覚なのだと感じた。
しかし、震災直後に起こった買いだめの現象から、今回日本人が感じた不安のベクトルは自分に向いていなかっただろうかと感じた。
また、どん底はつづかないと励ましている著者がいるが、何もなくても、毎日が先の見えないどん底だと感じている人々である現代人に伝わる言葉なのだろうかと感じた。