瀬戸内寂聴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん。。。必要に迫られて読んだ、初・寂聴さん。
こんな恋愛&同棲は絶対嫌だな、、と読んでる間ずっと思った。
小田も涼太もきつい。
なんでこんな人らと一緒にいるのか。
最後の人が井上荒野の父かな。
しかし、読んでいて一番きついかったのは、
最初の夫を含めて、複数の男たちに対して
悪いのは一切がこの私なのである、というスタンス。
ウェットすぎる。やはり私には、私小説は向いてなかった。
後半、作家たちが集まり住んだアパートの件が面白かった。まるでトキワ荘だ。
しかし引っ越し好きだねえ。
出家したのはただただ生きるのが辛かったからなんだろう。
作者の記憶力には感心する。 -
Posted by ブクログ
1962(昭和37)年から翌年にかけて発表された短編を収めたもの。瀬戸内寂聴さん出家前、瀬戸内晴美名義で可書かれた初期作品集。
瀬戸内寂聴さんは初めて読んだのだが、昭和の昔からよく新聞の広告欄にこの方のいかにも温和そうな笑みを浮かべたまん丸いお顔が載っていて、この顔と作家名はずっと昔から知っている。その寂聴さんも昨年亡くなったそうで、そういえば読んでなかったから、今回読んでみた。
この文庫本の裏表紙には「私小説集」と書かれている。これは本当なのだろうか? 5編中4編は同じ知子なる女性が主人公で、同じ不倫のシチュエーションを描いているのだが、私小説と言うことは、作者の実体験をなぞった設定と -
ネタバレ 購入済み
対談相手が….….です。
対談は、嫌いです。半分が、対談相手、秘書でしたか?の言葉になるからです。この方は、自己主張が激しいというか、途中で、鬱陶しくなり、寂聴さんの所だけ、読みました。やはり、ご本人の言葉だけで、読みたいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ少し気分を変えたくて手にした一冊です。
ズバリテーマは「孤独」。
まさに私にピッタリのテーマ。
生老病死、釈迦が言われた人としての四苦。
人はひとりで生まれて、ひとりで死んでゆく。
そう、つまり「人」=「孤独」ということ。
常に孤独を感じている私にとって、孤独との上手な付き合い方を教示してくれたように思います。
合掌
説明
内容(「BOOK」データベースより)
人はひとりで生れ、ひとりで死んでゆく。恋人がいても、家族に囲れていても、しょせん孤独。群れていても、若くても、老いても孤独。ほんとうに自分が孤独だと感じたことがない人は、真に人も愛せない。孤独と向かい合い、飼い馴らし、新 -
Posted by ブクログ
瀬戸内さんの本は久しぶりです。
不倫経験や、夫や子を捨てたこともあるある瀬戸内さんは数々のバッシングにもさらされてきました。
とても強い女性だなぁという印象ですが、こうした女性に特有の芯の強さや信条に触れられるのはやはりいいものです。
昔ほど切羽詰まっていないからか、心を励ましてくれたり、生き方を示してくれるような本よりも、具体的な生き様に興味を持つようになりました。
そうした意味では本書は考え方や励ましの言葉をくれる本で、心に入ってくるものは少ない…。
とはいえ、正直に、ポジティブに生きていた寂聴さんの元気の秘訣を聞くことができたし、歳をとるにつれての自分の中の変化にも目を向けること -
Posted by ブクログ
なぜ瀬戸内寂聴さんが多くの人に受け入れられているのか興味があり読んでみようと思った本。
有名人の不倫にとても厳しい世の中なのに、何十年も前のこととはいえ、不倫して世間を賑わせた寂聴さんをどうして世間の方は受け入れているのか、ずっと不思議に思っていました。
そもそも有名人の不倫を批判している人と、寂聴さんを受け入れている人は違う人たちなのかもしれませんが。
なぜ受け入れられているかは、例えば↓のような話をされるからなんだろうなぁと思いました。
「そういう人とは関係を切ってしまってもいいと思います」
「不倫はしてはいけないと分かっていてもしてしまうのです。それは仕方がありません」
「道徳な -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性だから生み出せる表現ばかりで、下品な感じは全くしなかった。これを子宮作家と馬鹿にするとはなんと表面的…時代柄、仕方ないのか。。
女性として分かるものも多かったけど、勿論、分からない価値観も多かった。感動したとか共感した、ではなく、深く考えさせられた文章をメモ程度に。
・恋愛なんて、結局、誤解の上に発生する病状(p34)
・まだ男はできる…ということばよりも、まだこどもは産めるということばの方が、女にとって、なんとみずみずしく、涯しない可能を孕んだひびきをもっていることでしょう
(p37)
・愛とはもっと透明な、炎のように掌に掬えないものではないだろうか。
(p107)
・人間はど