秘花

秘花

539円 (税込)

2pt

3.7

そこには花と幽玄が絡みあい解けあった濃密な夜の舞があった――。『風姿花伝』『花鏡』などの芸論や数々の能作品を著した能の大成者・世阿弥。彼が身に覚えのない咎により佐渡へ流されたのは、齢七十二の時だった。それから八十過ぎまでの歳月の中、どのように逆境を受け止め、迫り来る老いと向かい合い、そして謎の死を迎えたのか……。世阿弥、波瀾の生涯を描いた瀬戸内文学の金字塔。

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秘花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    松岡正剛さんいわく、世阿弥は中世のスーパースターだとのことで、いつか読んでみたかった世阿弥関係の本。100分De名著の「風姿花伝」に続き、瀬戸内寂聴さんの本書を読んでみました。
    晩年、いわれない理由で島流しになる世阿弥が佐渡に向かうところからストーリーが始まります。道中、12歳にして足利義光に寵愛さ

    0
    2014年09月30日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内寂聴、面白いよ!?
    世阿弥の生涯について書かれた一冊。読み応えは文句なし、ただ源氏物語は言わずもがな、古今集など古典の教養力が問われる…。古典に通じていればもっと読みやすいであろうと思われる。でもこの教養力を試される感がまた良い。

    0
    2023年06月04日

    Posted by ブクログ

    彼岸を感じさせながら、現身の人間の臨場感をもよびこむ世界。
    苦しんで、苦しんで、解脱の境地に達したかのようにみえて、ふたたび苦しみ、それでも能役者および作者としての矜持を保ち続けようとする。
    矜持を持ち続けるために必要な生のエネルギー。死に向かう心ではなく、あくまで生ききろうとするエネルギー。 -解

    0
    2023年05月24日

    Posted by ブクログ

    能の大成者、世阿弥の生涯。時に芸に時に色に翻弄されつつも確かに歩んできた道筋が静かに美しく、そして情熱的。男色の描写も抑えられていますが実に性的です。美しい文章。さすが瀬戸内先生です。

    0
    2011年06月30日

    Posted by ブクログ

    世阿弥が佐渡へ島流しになる場面から始まる。
    観世座の栄枯盛衰、佐渡に渡ってからは弟子のような女性の語りになる。能の世界。この年老いての達観した描写は80歳もすぎた寂聴さんだから書けたのかな。

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内寂聴さんが世阿弥の生涯を描いたお話です。
    言い回しなどが私にはとても難しく、馴染みにくかったです。
    能の世界と男色。
    いろんな恋はあるけれど、それは永遠に続くとは限らない。

    あの世に行くと先だった人に再会できる、そう思うと死が近づいてきても怖くないのかもしれません。

    世阿弥さんはものすごく

    0
    2018年10月03日

    Posted by ブクログ

    『風姿花伝』からの引用も含みつつ書かれた、能の創始:世阿弥の生涯。 体感から醸し出されたであろう、快楽・ぬくもりの艶かしい描写は特に印象的。 一方で、晩年 諦観の域に入り、人生の終い方を諭されるような件は、ドロドロした都での所業からなる前半とのギャップも相まり、頁以上に時間軸の深さを感ず。 流刑先と

    0
    2016年05月24日

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