【感想・ネタバレ】月の輪草子のレビュー

あらすじ

崇拝する中宮定子を慰めるため「枕草子」では美しいことばかり描いた。智識と才気で紫式部と反発し合った清少納言も、いまは山の庵でひとり九十を迎える。自分の定命がわからないのも仏の慈悲。心には華やかな宮中での日々が甦える。九十歳の著者が九十歳の清少納言に乗り憑ってのモノローグ。著者畢生の意欲作。

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匿名

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清少納言の回顧録的な感じです。
田辺聖子さんの昔あけぼのを読んでいたので 状況などは よくわかっていましたが、さらに清少納言ぽい イメージがしました。

#癒やされる #切ない

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

清少納言が90歳まで生き、過去の想い出に身を馳せたらどうなるのか。
最愛の定子様の幸せや不幸。
自分を愛してくれた父や元亭主との想い出。
定命を待つ清少納言の、今と昔を行き来する物語。

90歳の瀬戸内寂聴さんが、90歳になった清少納言が何を想うのかを書いた小説です。
清少納言を通して、自分の死生観を語っているないようになっていると思います。
定子と帝の関係や、回りの人間がいなくなっていく清少納言の様子が印象的でした。

0
2020年08月04日

Posted by ブクログ

面白かったです。90歳の寂聴さんが、晩年の清少納言を描く。
寂聴さんの後書きにあったように、本当に清少納言が乗り移って、つらつらと思い出を語っているような作品でした。
何度も何度も描かれるエピソードが、華やかなようであり、寂しくもあり、しみじみとしました。
人の世の儚さよ…政の駆け引きが特に無常だと思いました。
枕草子、きちんと読んでみたいと思いました。

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2018年01月17日

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