あらすじ
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女三の宮、宇治の大君・中の君、浮舟など、主だった女性たちの登場で、物語はいよいよ佳境へ。光源氏に愛された多くの女性に焦点をあて、彼女らの心情を一人称でつづる千年を隔てた恋愛小説の競作。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
華々しい上巻とは対照的な、晩年の光源氏の苦悩を描く下巻。筆者が尼という事もあり、光源氏に愛された女性達が出家していく場面の描写には何か鬼気迫る物がある。特に紫の上が死の間際、出家する瞬間の女性達の心境を悟り、光源氏への深い憐れみを覚える場面は息をするのも忘れるほどだ。「光源氏に愛された女性は一人として幸福になっていない」とまえがきにも書かれていたが、全てを読み終えた今、源氏物語の原文の随所に散りばめられていた光源氏の「不吉なほどの美しさ」という表現を思い出し、鳥肌が立った。
読み応えあり!
源氏物語が大好きで、色々な著者の作品を読みましたが、女性の本心であろう様々な心のうちを描いているのはこちらの作品だけです。源氏物語に登場する女人たちが抱く心の葛藤がとても胸にきます。