坂木司のレビュー一覧

  • 大きな音が聞こえるか

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    なかなか面白かった。目標を見つけて達成する高校生の話。目標を見つけるまでの葛藤や成長の過程をかなり丁寧に描いているが飽きさせず、最後まで楽しく読めた。

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    2021年08月30日
  • 大きな音が聞こえるか

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    若い!青春!
    読み始めは、挫折するかも…と思ったのだが、主人公の泳がバイトを始めた辺りから楽しくなってきて、読み切った。
    退屈な日々を過ごす高校生の泳が、唯一好きなサーフィン。終わらない波ポロロッカを知り、その波に乗りたいと動き始める。
    あまちゃんの若者が、バイトや旅を通して成長していく姿がとても素直に描かれていて、周りの大人たちも良い感じ。
    この作品を読んで改めて、子供は自分でやりたいやろうと思えば動く、逆に人から言われても動かないんだな…と痛感した。

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    2021年08月28日
  • 短劇

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    ひとつひとつは短いけれど、引き込まれる世界観はしっかりと。
    きゅんとしたり、ぞっとしたり、スカッとしたり、ぐっときたり、感情が慌ただしい。
    坂木司さんの小説って、ほんわかなイメージしかなかったんですけど、まさかこんなブラックな話も書かれるなんてびっくり。
    『肉を拾う』とか『ゴミ掃除』とか、ぞっとして怖くて「これほんとに坂木司さん?」って思わず表紙見直したくらい。
    いろんな色が出せるってすごい。
    超短編ばかりですが、読み応えありました。

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    2021年08月15日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    "結局私は、自分よりもバカだと思う人としか、一緒にいられない。"
    "自分に希望を感じさせてくれるものに目を向けて、それを大事にしたり、誇りに思ってみたらどうかなあ"
    "夢のようで、すべてが自分の思い通りの生活はステキ。でもときどき、「自分」すぎていけないのかなって思うことがある。だからこういうノイズも、たまにはあっていいのかも。"
    "いたいのって、なんでしつこいのかな。どうしたら飛んで行ってくれるのかな"


    ルームシェアいいな〜と憧れもあるけど、全く価値観が違う人と暮らすって大変だろうな…と。
    誰と暮らすかって本

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    2021年07月10日
  • 切れない糸

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    「和菓子のアン」とリンクしていたとは‥読み終わり、みなさんの感想を読んで気づく‥私もまだまだだなぁ(汗)

    困っている人、動物(笑)がいると、どうしても放っておけないお人好しの主人公、アライクリーニング店の長男、新井和也。
    彼のまわりで起こる様々な事件を、友人の沢田がサクサク謎解きをしていく。
    沢田くんの思考回路に「この人は何者⁈」と惹きつけられる。

    最終4話目、読んでいると鼻の奥がツーンとしてきて涙が滲んできた。沢田くんの生い立ちもちょこっとでてくる。
    良い終わり方だったな♪

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    2021年06月27日
  • 夜更けのおつまみ

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    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。

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    2021年06月10日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8人の作家の作品をつまみ食いできる本。

    朝井リョウ目当てで読んだけど、他にも好きそうな作家を見つけることができてよかった。


    7つ目の三上延の話が、登場人物が魅力的で素敵だった。
    普段の日常では寡黙な人は嫌いだが、この話に出てくるような寡黙な人だったら好きになれそう。

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    2021年05月30日
  • 肉小説集

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    まず装幀がめちゃくちゃかわいい。
    そんな単純な理由で手に取りました。
    お肉をテーマに紡がれる連作短編集。
    表紙のぶたさんに書いてある番号、それぞれのお話でキーになるお肉の部位です(笑)


    好きだったのは2本目に収録の「アメリカ人の王様」。
    「僕」と性格が正反対の婚約者、その強烈な父親とのツーショット。これから義父になろうとする相手との会話の攻防の中で、
    「義父(予定)」、「義父(確定寄り)」と、かっこの中で義父との距離が開いたり、縮まりかけたり、また開いたり(笑)
    入り込んでいくうちに、にやにやせずにはいられませんでした。
    でもなんだか他人事ではないような気もしてしまいす...。
    やはり母娘

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    2021年05月22日
  • 先生と僕

    ako

    購入済み

    すいすい読めた

    面白かった。
    星4なのは「もっと読みたかった」から。
    最後に私のお気に入りがオススメで出てきて
    嬉しかったなあ。
    ほかのオススメも気になってきました。

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    2021年05月16日
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

    購入済み

    うれしい

    日常の謎解き系の本が好きなので、この本に出会えたことがうれしい。
    シリーズのあと2冊を買わねば!
    アンシリーズもお気に入り。
    坂木さんの他の本にも興味が沸いてきました。

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    2021年05月01日
  • 夜更けのおつまみ

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    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。

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    2021年04月03日
  • 女子的生活(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    主人公、かっこよすぎ。
    女子としてだけでなく人間として惹かれる。
    性別に関係なく魅力的でしかもキレイとくればマナミ同様好きになってしまう、親しくなりたいと思う。
    しかも、可愛い女の子が好きという絶対に恋愛対象がかぶらない同志だなんて。
    ご両親の愛が深くてとても良かった。
    後藤も実はかっこいい、ナイスガイ。
    高齢になった主人公はどう過ごしているんだろう。
    ぜひミニスカートはいて闊歩していてほしいな。
    生涯現役闘う人として。

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    2022年12月28日
  • エール!(2)

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    もうちょっと仕事頑張るか!と思える一冊でした。晴れのちバイトくんの主人公の仕事に対する姿勢を見て、私ももっと意識を高く持って仕事をしなくては…と反省。

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    2021年03月03日
  • 肉小説集

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    豚肉の部位をテーマに様々な男達が繰り出す彩りのある、そしていい味がする短編小説だった。どうしようもないお父さんから、エロティッシュな小学生まで幅広い内容で肉を食べるように最後まで飽きなかった。

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    2021年02月09日
  • 肉小説集

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    ちょっとひねくれ気味の男のひと(男の子も!)が主人公の短編集。

    見た目(タイトルとか表紙のイラスト)から想像するより、心の琴線に触れまくりです。
    わざとグルメ小説っぽくして、期待を裏切らせたのかな?

    とにかく、お上手でした。
    ああ、わかるなっていう、生きていく上でどうしても経験してしまう“みじめさ”とか“胸きゅん”とか、そういうのがぎゅぎゅっと生絞り。

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    2021年02月04日
  • 鶏小説集

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    短編集で、とても読みやすかったです!!
    それぞれのキャラクターの葛藤などが詳細に描かれていて、「こういう考え方もあるんだなー」と勉強になりました!!
    この作者さんのモノローグの書き方が読んでいて楽しいです!好み!

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    2021年02月04日
  • 肉小説集

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    長い人生、時には自分の中で折り合いをつけてやっていかなくちゃいけないことなんていっぱいある。そんな時にでも、相手を理解しようとする器の大きさが欲しいし、それを前向きに楽しもうとする姿勢があれば尚良し。他人はみんな、どこかの国の王子様かお姫様と思えれば。

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    2021年02月04日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    シリーズ完結編。
    今作は動物園での野良猫虐待事件の謎を解く中で、また関わる人々がいて、そして鳥井と坂木の過去の傷が露わになる。
    この作品は、傷ついた人が沢山出てくるし、鳥井は傷に水をぶっかけるような物言いだが、それによって汚れが綺麗に洗い流されて、真実が見えて治癒していくようで、本当に優しい気持ちになる。
    共依存の二人が新しい世界に踏み出して、周りには仲間がいて、気持ちの良い終わりだった。(シークレットトラック含め)

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    2020年12月20日
  • ウィンター・ホリデー

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    「ワーキング・ホリデー」の続編。大和が進と過ごす冬休み(クリスマス)からホワイトデーまでの様子。
    おせちを配達する側のことは全く考えたことがなかった。大晦日に近付くほど冷凍がナマモノになり、高級になり、代えが効かないなど初めて知ることにびっくりした。積み方にも色々気を遣っている様子など読むと、益々尊敬と感謝の念が湧いてきた。

    解説にもあったけど、私もジャスミンのキャラが好き。こんな人が身近にいたらいいな。「どこまでも近付くだけの人間関係なんて存在しない」「自分の子供を持つか持たないか、持てるか持てないかは個人の判断と運命。でもあたしは、出会う全ての子供は自分の子供だと思って接する」

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    2020年12月20日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    ネタバレ

    目次
    ・野生のチェシャ・キャット
    ・銀河鉄道を待ちながら
    ・カキの中のサンタクロース

    三部作の最初と最後を読んだのは10年以上前。
    で、残っていた真ん中を読んだのですが…人間関係忘れてる。
    もちろん鳥井と坂木の関係は覚えている。
    最終的にどうなったのかも含めて。

    けど、これは真ん中なので、どうにも宙ぶらりんなのよね、坂木の覚悟が。

    坂木がいないとすべての人間関係を拒否して家から一歩も出ない鳥井。
    そして自分が鳥井の唯一の世間との窓口であることに自身の存在意義を置く坂木。
    この関係は歪である。
    少なくとも坂木はそれをわかっていながら、鳥井の手を離す勇気が持てない。

    だけど、誰かの一生をず

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    2020年11月30日