坂木司のレビュー一覧

  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    動物園のまわりに痛めつけられた猫が多くあらわれる。
    この謎を解いてほしいと頼まれた鳥井と坂木。苦手な屋外で不承不承捜査に乗り出す鳥井とその背中を支えながらある決意をかためつつある坂木、彼らをとりまく人々のお話。

    鳥井と坂木の物語3部作完結編です。
    ここにきてやっと思いついたんですが、「日常の小さな謎」って実は人間関係にとってはわりかし大きなコトなんじゃないかって。
    自分で大きな負い目をかかえて、鳥井を最優先にする坂木と、その鋭い観察眼と推理力で物事を見透かしてしまう癖に、自分たちのことは見えていない鳥井。
    解決すべき謎に関しては3部作の中で一番好みでないですが、不器用にひろげてきた鳥井を囲む

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    2020年11月20日
  • ワーキング・ホリデー

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    ホストをしていたヤマトのもとに突如子供と名乗る小学生の男の子が現れ、更にひょんなことから宅配業者に転職し、夏休みを共に過ごすストーリー。
    相変わらず口は悪いけれど、ヤマトが進と過ごしているうちにどんどん日向の心地よさに目覚めていく様子や、宅配便のお兄さんになったのにホストあがりの癖が抜けない所に面白くもほっこりする。キャラの濃い他の登場人物も楽しい人たちばかり。

    宅配のお仕事は本当に大変そうだなと常々思っていたけれど、この本を読んだら更に感謝の気持ちを覚えた。

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    2020年11月07日
  • 鶏小説集

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    一部屋一部屋のぞいてって、気付くと家全体把握してる感じ。こういう短編集好き。
    すごくモヤモヤするけどわかりやすい悪もいない。ぶつけるところが鶏肉って微妙過ぎてとても人間らしい。

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    2020年11月06日
  • ホリデー・イン

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    相変わらずこのシリーズは読みやすい。登場人物みんな好き。ジャスミンとヤマトの出会いが個人的に1番好きだった。

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    2020年11月03日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    羽仁進の「学校で教えてくれないこと」や、「君たちはどう生きるか」みたいな本になれそうな部分が光ってる。むしろそっちを突き詰めた方が良いのでは?ミステリーは軽く読ませるための味付けにしてさ。あとは、ホモファビアという聞き慣れない言葉への解説やみんなの反応が面白かったです。

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    2020年10月30日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    この本はもはやミステリーではない。多様性のある社会に身をおくための優しさ教授本になってる。食事の記述もさらに増加。良い小説には良い食事シーンがあるって何かで読んだような。
    今回も青くて沁みる台詞が一杯出てきます。118ページ利明君のいいじゃん、意見が違ったっての先。流行やブランド、世間評価という神あたりの179ページ善悪の基準などなど。
    でも、人はちょっとは変わるけど、大きくは変わらないというのが私の持論です。ひっくり返るほどの出来事ない限り。だから、私感覚だと谷越はあんなにおとなしく終わらない。

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    2020年10月30日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    今まで出てきた人たちが少しずつ関わり合う所がよかったです。なんで鳥籠からでてる表紙なのかなと思うと本を読んでそういうことかと思いました。今回の涙は少し悲しい物だったけれど大切なものだったと思います。感情の繊細な表現が今回は本当によかったなと思いました。

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    2020年10月26日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    いろんな年齢のいろんな事情を抱えた人たちが、不思議な関係を築き上げながら、少しずつ成長していくところがいいと思える作品でした。少しずつ変わっているような変わっていないような鳥井と坂木の関係も面白いです。

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    2020年10月25日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    ひきこもり探偵シリーズ第2段。
    登場人物がみんな魅力的。年齢はバラバラだけど、こういう仲間に大人になってから出会えたら素敵だろうな。
    でもやっぱり坂木と鳥井の関係、良いな。坂木さんの心の葛藤もわかる気がする。

    印象的だったのは地下鉄の話。読んでからは地下鉄乗るたびに思い出す。


    悲しいから泣く。それのどこがおかしいんだい。
    2013年09月20日 22:54

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    2020年10月03日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    ひきこもり探偵シリーズ完結編。
    今回は今までのようにいろんな事件が描かれるのではなくひとつの本を通しての長編。

    シリーズ読み終わってしまって寂しい。
    鳥かごを開ける日がついに来た。どうなるかと思ったけどシークレットトラックでその後も知れてよかった。



    守っているつもりでその相手にすがっている
    そんな関係からの脱却

    大人になっても、急に強くなることなんてない。1人部屋の中で涙を流すことだってある。
    2013年09月20日 23:58

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    2020年10月03日
  • ホリデー・イン

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    ホリデーシリーズの主要人物のあの夏休みまでのエピソードがさらに各キャラの個性を際立たせてくれました。

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    2020年09月30日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    「僕」坂木司の同僚の様子がおかしいー野生のチェシャ・キャット
    地下鉄で1時間も立ち続ける少年の目的はー銀河鉄道を待ちながら
    僕はなぜか女子高生に嫌がらせをされていてーカキの中のサンタクロース
    以上、すべて登場人物や流れがつながった3本。

    ひきこもり探偵鳥井と彼と外界のパイプである「僕」坂木司の、日常の謎シリーズ第2弾。
    1作目より読みやすかったです。
    それはたぶん、登場する「いい人」が増えてきたから。
    このシリーズは最初鳥井と坂木だけの閉ざされた関係に、巣田さんが加わり、滝本と小宮君が加わり、安藤君が加わり、栄三郎さんが加わり、中川夫妻が加わり、マリオ親子が加わり、と回を追うごとにかかわった

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    2020年09月20日
  • 鶏小説集

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    鶏肉に関連した短編集。全ての話の主人公や登場人物が絶妙に絡み合っている。冴えない部分もあり,哀愁漂うような主人公もいるけれど,全体的に優しく切ない話だった。

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    2020年09月02日
  • 短劇

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    坂木司さんの短編集。
    ほんわかエピソードもありつつ、結構ダークな話が多かったですね。人間の闇を描いたような…。
    個人的には、「雨やどり」「秘祭」「物件案内」「ゴミ掃除」「穴を掘る」「試写会」あたりが好みです。
    空き時間にさらっと読めるのも良いですね。

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    2020年08月29日
  • 何が困るかって

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    ぞわぞわしたり、くすっとしたり、どきどきする18編の短編集
    1話が短いのでさくさく読めます。
    自分の読解能力が低いので内容が?????な作品もありました。
    毎日乗車しているバスの中、降車ボタンを誰が押すか、押した人が負け、だからみんなギリギリまで降車ボタンを押さない。タイトル「勝負」18編の中でニコニコしながら読めて一番面白かった。

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    2020年08月26日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • 肉小説集

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    心温まる短編集のかたまり。
    こんなハートウォーミング。
    ずるい。。

    文章化しない。
    あえて語らない文章の使い方が秀逸。

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    2020年08月17日
  • 短劇

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    切れ味がよく、読みやすい。
    手に取った時はそれなりの分厚さを感じたものの、読み終わるまではあっという間だった。
    ふふっと笑える程よいブラックジョークの短編集。
    最高です。

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    2020年08月02日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日
  • 鶏小説集

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    ずっと待ってたよ、文庫化を!

    坂木司はミステリーもだけど、胸がキュンキュンする話もかけるからすごい。いい塩梅でそれが収録されている。
    息子を愛せない父親の、不器用な愛の話がよかった。

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    2020年07月04日